乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:1906]
性別:女性
年齢:48歳

2014年9月に非浸潤性乳管がんと診断され、右乳房乳頭乳輪も含め全摘手術をし広背筋皮弁法で同時再建をしました。
部分切除と放射線治療の説明を受けましたが全摘を希望しました。
ホルモン感受性は陰性でホルモン治療はしていません。

半年後のエコー検診では異常がなかったのですが、
先日全摘をした側の脇の少し下、乳房寄りですが傷跡からは数センチ外側に小豆大のしこりを発見しました。

全摘手術をしている側に再発する可能性はあるのでしょうか。
再発でなければ、しこりはどのような事が考えられますか。

現在海外におり、次の検診まで数週間あり不安です。どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

全摘(広背筋皮弁による再建)後の「しこり」ですね。
術後1年3カ月
病理組織結果は(診断時には非浸潤癌となっていますが)術後「微小浸潤などは見つかっていない」のでしょうか?
「センチネルリンパ節生検」は施行されていると思います。

「全摘手術をしている側に再発する可能性はあるのでしょうか」
⇒部位から(推測)すると、「胸壁」でしょうか?

 「胸壁再発」は手術時の「取り残し」があれば「1年あまりかけて増大」と言う可能性はあります。

 非浸潤癌であれば「リンパ節転移」はないでしょう。

○他の候補としては、「脂肪壊死に伴う嚢胞」なども考えられます。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

丁寧なご回答ありがとうございます。

微小浸潤は見つかっておりません。
センチネル生検は行う予定でしたが、手術後しなかったと説明をうけました。

胸壁かどうかわからないのですが、脇の下3.4センチを少し胸側にずらした位置です。ほんの少し乳房の上端にかかるかかからないかの体側の位置です。

広背筋皮弁法の再建で脇の下の感覚がない場所(背中の筋肉が通っている場所でしょうか、少しプニプニとしている所です。)の境目のような気がします。

今日オーストラリアでエコーを受けた結果、
7×3×6ミリ、境界がなく血流が多い、悪性腫瘍の疑い、針生検をした方がよいと言われました。

数週間前に、手術後1度もした事のない右側を下に、脇を腕と体重で強く押さえたまま長時間寝てしまい、夜中に激しい痛さと痺れで目が覚めました。
しこりにも神経質になっていて毎日入浴時に手で洗い気をつけていましたが、先週までしこりが触る感じはなかったように思えます。
6月のエコーでも異常はなかったです。

画像では脂肪壊死は乳がんに誤診されやすいと読みましたが、
エコーの結果で
境界や血流の説明を医師からうけてもまだ脂肪壊死や内出血、炎症である可能性もありますか。

再発が起こるリスクを減らしたく全摘を選んだのに非浸潤乳管がんで、1年3カ月で再発とは信じられない気持ちでいっぱいです。

手術を行った日本での医師に電話をして質問をしたところ、見てみないとわからないとの返事でした。

非浸潤がんであったものがもし取り残して1年以上放置していることに
より大きくなったのであれば、
浸潤がんになっていないか、
リンパへの転移がないか、ということが1番の心配です。
すでにしこりになって発見されても非浸潤なこともあるのでしょうか。

先生の、非浸潤がんであればリンパの転移はないでしょうという回答を何度も読み、日本での診察まで落ちつこうと努力しています。

針生検についてですが、
2回ほど陰性と出たことがあり外科生検で初めて陽性がでました。
今回のしこりについてもはじめから外科生検を希望したいのですが局所麻酔でできますか。また同時にセンチネル生検もできますか。

胸壁再発の場合ですが、どのような手術、治療が必要でしょうか。

手術により根治の可能性はまだありますか。

日本で長く手術を待たなければならないのであれば、海外で早く済ませた方が良いのでしょうか。

再度の質問と長文で申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「微小浸潤は見つかっておりません。センチネル生検は行う予定でしたが、手術後しなかったと説明をうけました。」
⇒センチネルリンパ節生検は行っていないのですね。

 前回のメール内容(所見の位置)からは「胸壁再発よりは(微小浸潤があり)リンパ節の取り残し」の可能性の方が大きい様に考えたのですが、「7×3×6ミリ、境界がなく血流が多い、悪性腫瘍の疑い」という表現からは「リンパ節とは異なる」ようです。
 

「エコーの結果で境界や血流の説明を医師からうけてもまだ脂肪壊死や内出血、炎症である可能性もありますか。」
⇒今回のエコー所見からは「腫瘍の可能性」が高そうです。
 

「すでにしこりになって発見されても非浸潤なこともあるのでしょうか。」
⇒もしもただの「取り残し」であれば、「非浸潤の可能性」もあります。
 

「局所麻酔でできますか。また同時にセンチネル生検もできますか。」
⇒外科的生検は「局麻でできる」と思います。

 「センチネルリンパ節生検」ですが、それは「手術の際に、同時に」行うべきでしょう。
 

「胸壁再発の場合ですが、どのような手術、治療が必要でしょうか。」
⇒「皮下」にあるのか、「筋肉内」にあるのかにもよりますが、「手術」は「きちんとしたマージンをとった摘出(皮膚や筋肉を部分的に合併切除が必要)
 

「手術により根治の可能性はまだありますか。」
⇒あります。
 局所治療が重要です。
 「手術+(術後)放射線」が必要です。

 ○薬物療法は「病理結果次第」です。
 

「日本で長く手術を待たなければならないのであれば、海外で早く済ませた方が良いのでしょうか。」
⇒オーストラリアの医療水準が不明ですが…

 質問者自身が「信頼できる」と感じるのであれば、それでもいいと思います。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

回答をいただく前の再質ですみません。

センチネル生検をしてないことにより、もし微小浸潤または浸潤ががリンパにいき、1年半今の状態であるとしたら、すでに全身に回っていますか。
その場合どんなことが起きますか、

センチネル生検はやると聞いていたのに、全部非浸潤で飛ぶことは考えられなかったのでしませんでした、と手術後にききました。

胸壁取り残しの可能性もまだありますか。

帰国を早めて11日に日本につき、そのまま病院にむかう予定です。
土曜日、田澤先生の診察を受けたかったのですが年内予約はとれないようで残念です。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

前回の回答でもコメントしたように「(実は微小転移がある)リンパ節の取り残し」なのか「乳腺腫瘍の取り残し」なのか、両方の可能性があります。
「形態の記載」からは、「乳腺の取り残しの可能性の方が大きく」感じます。

回答

「センチネル生検をしてないことにより、もし微小浸潤または浸潤ががリンパにいき、1年半今の状態であるとしたら、すでに全身に回っていますか。その場合どんなことが起きますか」
⇒「全身転移とは無関係」です。

 あくまでも「局所再発」の可能性が高そうです。
 一応は「全身チェックはすべき」(念の為)ですが…
 

「センチネル生検はやると聞いていたのに、全部非浸潤で飛ぶことは考えられなかったのでしませんでした、と手術後にききました。」
⇒手術の状況が不明ですが、「外科的生検での非浸潤癌」との診断だったのですか?

 もしも「針生検での非浸潤癌との診断」であれば『手術病理で微小浸潤が判明する可能性があるため、上記のようなコメントをしてセンチネルリンパ節生検自体を省略することは推奨されていません』
 

「胸壁取り残しの可能性もまだありますか。」
⇒今回の「腫瘍の形」からすると、「その可能性の方が高い」ように感じています。
 

「帰国を早めて11日に日本につき、そのまま病院にむかう予定です。土曜日、田澤先生の診察を受けたかったのですが年内予約はとれないようで残念です。」
⇒手術時の状況が解っている「元執刀医」の方が適任に思います。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

昨年12月、全摘後のしこりについて相談させていただいた者です。
丁寧なご回答をいただきありがとうございました。

外科生検の結果、
浸潤がん 5mmx3mmx3mm
ホルモン感受性 40%
HER2 3
外科生検時に取りきれているので追加手術はなし、
という事で12月末よりノルバデックスの服用を始めながら
PET CTの結果や詳しい検査結果が出るのを待ち、治療方針を決めるということでした。

先週PETの結果より、リンパ、転移などは見られなかったのですが、HER2が3であること、、放射線の治療の説明を受けました。

(放射線は私が取り残しについて不安なことを伝えたところ、そのような追加治療もあると説明されました。)

この治療を受ける事により、再発率が下がる、あるいは根治など良い結果に近づけるのであれば前向きに取り組んでいこうという思いですが、田澤先生のご意見を伺いたく質問させていただきました。

前回と全くタイプの違うものなので再発というよりは、乳腺の取り残しにできた新しいものと考えられると言われました。
リンパに転移していないということは、遠隔転移ではなく局所再発と考えて良いですか。

乳腺の取り残しについてですが、FEC、ハーセプチンをしていれば、またどこかに取り残しがある場合の局所再発するリスクも下げられるのでしょうか。

また10年前の妊娠中、両脇にしこりが複数でき副乳と診断されました。

これは私の乳腺が脇の下まであるという事でしょうか。

複数の質問で申し訳ありません、
どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

pT1a(5mm), luminalB(HER2陽性)、小さいながらも「浸潤癌としての再発」だったのですね。

「大きさが5mmあり、4mm以上である事などからFEC,ハーセプチン」
⇒この「基準」が不明です。

 「5mm以下」なら「HER2陽性でも抗HER2療法の適応無」が普通です。♯「4mm以上という数字」は、どこから出ているのでしょうか?
 

「今の私に最善な治療は何であるのか」
⇒今回は「あくまでも局所再発」なのだから局所治療『手術(外科的生検)+放射線』が重要なのです。
 そして全身療法はあくまでも「ホルモン療法単剤」です。
 

「抗ガン剤、ハーセプチンは必要な治療でしょうか、またはホルモン療法や放射線など他の治療法でも良いのでしょうか。」
⇒抗HER2療法(抗癌剤+ハーセプチン)は必須ではないと思います。
 

「再発率にどれくらいの違いがありますか。」
⇒おそらく「7%程度」ありそうです
 

「リンパに転移していないということは、遠隔転移ではなく局所再発と考えて良いですか。」
⇒その通りです。
 

「乳腺の取り残しについてですが、FEC、ハーセプチンをしていれば、またどこかに取り残しがある場合の局所再発するリスクも下げられるのでしょうか。」
⇒本来、全摘しているのだから「その可能性」は、そもそも限り無くゼロに近い筈なのです。
 

「これは私の乳腺が脇の下まであるという事でしょうか。」
⇒副乳は誰にでもあります。

 乳腺とは不連続であり、無関係なのです。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生

お世話になります。

主治医と相談した結果、ホルモン療法(ノルバデックス),化学療法(FEC4回),放射線、ハーセプチンの治療を受けることになりました。

現在FEC4回目が終わったところです。

2015/12/14(術前)より一ヶ月毎に腫瘍マーカーを測っていますが、
CEA 1.3-1.4-1.6-1.7-1.6-1.6
CA15-3 10.0-10.4-9.3-9.4-13.9-17.9
と、化学療法を始めてからCA15-3が徐々に上がっています。

基準値以内と説明をうけましたが、抗ガン剤をしているのに数値が上がり続けている事に不安になります。

どのような事が考えられますか。

化学療法中に数値が上がる事もあるのでしょうか。

再発、転移などを考えてしまい心配になります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

腫瘍マーカーについては「経験が必要」です。
質問者が「細かい数字の動きを気にする」気持ちはよく解りますが、結論からいいますが「全く心配なし」です。

「CA15-3 10.0-10.4-9.3-9.4-13.9-17.9と、化学療法を始めてからCA15-3が徐々に上がっています。」
⇒この数字の変化は問題ありません。

 そのうち、また安定するのでご安心を。
 

「基準値以内と説明をうけましたが、抗ガン剤をしているのに数値が上がり続けている事に不安」
⇒再発とは「無関係な動き」です。

 化学療法中に「薬剤の影響」によって微妙に上がることがあります。
 いずれにしても心配無用です。
 

「どのような事が考えられますか。」
⇒化学療法の薬剤そのものの影響もあるかもしれませんが、どうであれ「この数字の動き」は全く意識する必要がありません。
 

「化学療法中に数値が上がる事もあるのでしょうか。」
⇒このくらいの数字の動きは「無視」してください。
 

「再発、転移などを考えてしまい心配」
⇒気持ちは解りますが…

 全く「再発とは無関係」な数字の動きです。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問6】

田澤先生

いつも丁寧なご回答をいただきありがとうございます。

腫瘍マーカーですが5/(中旬)の検査でもまた上がっていました。
主治医からも範囲内なので心配ないという説明でしたがけ。

放射線治療が6月より始まります。

照射部位は再発の切除をした右脇からリンパの下までという説明でしたが、

母が非浸潤がんで右脇下切除、ホルモン療法のみで再発したこと、
私の副乳が妊娠時脇の下まであったこと、
全摘の際に、細かく広い範囲で飛び散っていたと説明を受けたこと、
センチネル生検をしてないこと、
取り残しへの不安などから
リンパを含め、再建した右胸全体への照射を希望したところ、
通常内側での取り残しはあまりない事、
効果についてエビデンスがない事と
副作用などの説明を受けた上で、
通常は全摘後の全体への照射は大きな腫瘍があるなどいくつかの状態のみであるが、
私が希望するのであれば全体への照射は可能であるので、どうしたいか決めてくるようにと言われました。

私は取り残しへの不安が拭えないので数パーセントでも
再発が防げるのならリンパも含め全体に照射したいのですが、
リンパ下から右脇切除部分だけで良いのでしょうか。

副作用を考えると広範囲の照射はしない方が良いのでしょうか。

放射性発がんのリスクも高まるのでしょうか。

海外では全摘後でも取り残しを防ぐ為に放射線をかけるという記事を見たのですが(日本と同じく条件があるのかもしれませんが)、日本ではあまり行わない治療なのでしょうか。

命にかかわる副作用でなければ再発防止を優先させたいと思っています。

田澤先生のご意見をお聞かせください。
どうかよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

照射の範囲についてですね。

あくまでも「局所再発」だから、その部分をきちんと切除していれば、「その周囲のみ」が通常の考え方でしょう。
○本来、乳房全摘後の「胸壁照射」は「リンパ節転移4個以上で、局所制御により生存率の上昇が期待できる」場合に適応があります。

「私は取り残しへの不安が拭えないので
数パーセントでも再発が防げるのなら
リンパも含め全体に照射したいのですが、リンパ下から右脇切除部分だけで良いのでしょうか。」
⇒「局所照射」でいいと思います。
 

「副作用を考えると広範囲の照射はしない方が良いのでしょうか。」
⇒それ程「有害事象は増加しない」とは思いますが…
 

「放射性発がんのリスクも高まるのでしょうか。」
⇒数字にすれば、大した事はありませんが、「余計な治療はしない方がいい」という
考え方からすれば、そうなります。
 

「海外では全摘後でも取り残しを防ぐ為に放射線をかけるという記事を見たのですが
(日本と同じく条件があるのかもしれませんが)、日本ではあまり行わない治療なのでしょうか。」
⇒適応外だとは思います。





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