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全摘後の治療法

[管理番号:5191]
性別:女性
年齢:50歳
お忙しいところですが、よろしくお願いいたします。
50歳、閉経前です。
経過は、4,5年前からFA疑いで経過観察も、4月のマンモ異常なし、エコー腫瘤あり、ずっとしこりは自覚し、経過観察も徐々に腫瘤の拡大があり、このままでいいのかと考え、
5月に専門医を受診、ここでもエコー上、ほぼFAだろうと経過観察と言われたものの、念のた
め、と言うことで細胞診したところ、Ⅲと言うことで、針生検、組織診、結果5月末、乳癌の診断で、7月頭に右乳房全摘手術を受けました。
ドレーンからの排泄もあり、10日間入院しました。
先週、
病理結果が出ました。
Invasive ductal carcinoma,solid-tubular carcinoma of the right breast
Bt+ SNB, area=upper-iner(A),1.20×1.00,n(0/2,I-),morgin -,
NG(3), ER(7),PgR(5),HER2(2),Ki-67(34%),gf,ly0,v0 status primary, UICC 7th:pT1c pN0 M0 stage ⅠA, Jap 17th:pT1c pN0 M0 stage Ⅰ.
右乳腺 乳癌病巣:1病巣
組織学的には、核小体明瞭な大型類円形核を有する腫瘍細胞が、大小の胞巣を形成し腫瘍結節を形成しています。
solid-tubular carcinomaです。
リンパ球浸潤を高度に伴います。
solid, cribriform, comed type のductal component を伴います。
以上が、病理のレポートです。
先週、fish法の提出を行い、その結果でオンコタイプdxも検討の上、今後の治療方針の決定となっていくと思います。
オンコタイプdxは問われたらお願いするつもりです。
(結果でまた再質問させていただくかも知れませんが)
担当医は、ki67が高めで、顔つきが悪いので、化学療法をすべきでは無いかと言っています。
ただ、私の気持ちは、化学療法は避けたいと思っています。
ホルモン療法は仕方ないと思うのですが、癌診断も元気な私には青天の霹靂でしたが、手術後の経過もよく体調もいいです。
果たしてこの状況で体調低下の恐れのある化学療法をするメリットがどれだけあるのかと思うと、結果が出たときに化学療法を自分が受け入れられるかが不安です。
fishの出ていない現状で、先生はどう考えられるかを伺えればと思い、思い切って質問させていただきました。
長文で失礼いたします。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
それにしても「ほぼFAだろうと経過観察と言う」「細胞診でクラスⅢしか出せない」
など、質問者をめぐる環境が極めて危うい中、「自らの意志で早期発見を勝ち取った(本当に危ない所でした)」ことは称賛に値します。
「fishの出ていない現状で、先生はどう考えられるか」
⇒FISH陽性なら、勿論「抗HER2療法」となります。(TC+HERなどのlow grade type)
もしも陰性ならば、質問者のいうように「OcotypeDXすべき」です。