Site Overlay

葉状腫瘍について

[管理番号:4257]
性別:女性
年齢:45歳
初めて質問させて頂きます。
先日、一年に一度の検診を受けた際に、1年前にはなかったと思われる腫瘍が見つかった為、組織診断をしました。
結果、良性の葉状腫瘍と言うことでした。
大きさは1.8cmと言うことです。
調べていくうちに、乳がんよりも恐ろしい腫瘍だと分かり、不安で仕方なく今後の摘出手術などどのようにして行ったら良いか、田澤先生に相談させて頂きました。
私は○○県(東海)在住です。
先生がお近くにいらっしゃったら、すぐにでもお願いしたいところですが、もし私の住む地域でも田澤先生のように、葉状腫瘍に詳しく、また手術も的確にして頂けるところがございましたら不躾で申し訳ありませんが、お教え頂けないでしょうか。
葉状腫瘍は、最初の外科的治療が最も肝心で、断端陰性となるような部分切除、少なくとも1cm程度のsafety marginをつけての手術が重要とありましたが、このように確実な手術がされれば再発を防げるのでしょうか。
また何処でもこのような手術がしてもらえるのでしょうか。
私の地域では○○県がんセンターが有名のようですが、大きな病院ですと、手術までに六週間から八週間待ちとも書いてありますので、これから予約をとって、初診、手術までの期間に葉状腫瘍が急激に大きくなった場合、このくらいの期間は手術まで待っても大丈夫なのかも心配です。
また全体的に葉状腫瘍の症例が少ないようなのでどのような病院選びをしたら良いのかも判断が難しいです。
先生はどのようにお考えでしょうか。
もしも田澤先生にお願いした場合は、どのくらい待っての手術となりますでしょうか。
また○○県からそちらに伺う場合、手術までに何度足を運ぶのか、また入院期間、術後のケアにも通うのかどうかもお教え頂けたら幸いです。
命に関わる病気なので、近いからと安易に病院や先生を選びたくありません。
最後に、先日組織検査をしたしこり部分がずっとズキズキといたむので
すが、これは組織診断の時の傷の痛みと考えてよろしいでしょうか。
しこりが大きくなって来て痛みが出ているのか心配です。
長々と色々と質問を投げかけてしまってすみません。
どうぞ宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「1.8cmの良性葉状腫瘍」を恐れる必要はありません。
全身麻酔できちんと切除すれば問題ありません。
○問題なのは、(線維腺腫のような感覚で)「局麻で、腫瘍だけを摘出する」ような、勉強不足の医師がいることなのです。
私は○○県については全く知りませんし、そもそも「が○センター」のような病院を
(大学病院同様に)いいと思う事は決してありません(QandAを数ページ読めば、すぐに解るでしょう)
「また全体的に葉状腫瘍の症例が少ないようなのでどのような病院選びをしたら良いのかも判断が難しいです。先生はどのようにお考えでしょうか。」
⇒病院選びは難しいですが…
 やはり、重要なのは「自分自身でエコーすること」と「その医師自身の症例数が多いこと」でしょう。(○研のように数十人で千件など、何の足しにもなりません)
「もしも田澤先生にお願いした場合は、どのくらい待っての手術となりますでしょうか。」
⇒どうしても乳癌を優先しなくてはならない事情があります。
 ということで(この場で、公表はできませんが)ご本人のご期待には添えないように思います。
 葉状腫瘍も「境界悪性以上、5cm以上」など、「差し迫ったもの」であれば、(ある意味)「癌以上に優先」することもあります。
 しかし、「1.8cmの良性葉状腫瘍」であれば、「きちんとした手術が必要」ではありますが、「緊急性はない」のです。
「また○○県からそちらに伺う場合、手術までに何度足を運ぶのか」
⇒1度だけです。
 診察、超音波、術前検査、入院案内まで全て1日で終わります。
「入院期間」
⇒2泊3日(前日入院、翌日退院)
 
「術後のケアにも通うのか」
⇒病理結果の日に1回来るだけです。(ご希望によっては、その結果さえも郵送とすることさえあります)
 ♯『今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」です。』を参照してください。
「最後に、先日組織検査をしたしこり部分がずっとズキズキといたむのですが、これは組織診断の時の傷の痛みと考えてよろしいでしょうか。」
⇒その通りです。
 冷静になりましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、ご回答頂きありがとうございました。
先生からの、良性の1.8cmの葉状腫瘍に恐れる必要はないとのお言葉を頂き、不安で不安で仕方がなかった私ですが、そのお言葉に本当に救われた気持ちでいます。
有難うございました。
Q&Aの葉状腫瘍、先生のコラムも読ませて頂きました。
やはり葉状腫瘍は最初の外科的治療が重要であること、葉状腫瘍の症例数が多い先生に診て頂くことが、今後の私の人生に大きく関わってくると思うと、やはり田澤先生に手術をお願いしたいのです。
先生がおっしゃるように、乳癌を優先させなくてはいけない事情も分かります。
なので、順を追ってで構いませんので、予約をさせて頂けないでしょうか。
ただ、手術が先になっても構いませんが、私の現状が本当に先々の手術で大丈夫なのか、診察だけでも早めに診て頂くことは可能でしょうか。
私の葉状腫瘍がどのくらいの期間で1.8cmになったものなのか、短期間で大きくなったものであれば、この先数ヶ月で倍以上になってしまったらと考えると不安で仕方がありません。
家族にも相談しましたが、田澤先生に手術して欲しいと思っているのに、近くの病院で手術をし、その後本当にこの手術で大丈夫だったのか、再発は大丈夫なのかと後々想い続けたり、後悔することになるのであれば、遠方(○○県)であっても田澤先生にお願いする方が良いのではないかと言われ、私もやはり田澤先生にお願いしたいと強く思いました。
予約は病院の方に電話で取らせて頂いても宜しいでしょうか。
またそちらに伺う場合、組織診断結果など紹介状も用意した方が宜しいのでしょうか。
それではお忙しいところ大変申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ただ、手術が先になっても構いませんが、私の現状が本当に先々の手術で大丈夫なのか、診察だけでも早めに診て頂くことは可能でしょうか。」
⇒OKです。
 「秘書メール」してもらうと「受診案内」さしあげます。
「私の葉状腫瘍がどのくらいの期間で1.8cmになったものなのか、短期間で大きくなったものであれば、この先数ヶ月で倍以上になってしまったらと考えると不安で仕方がありません。」
⇒通常は「良性葉状腫瘍」は(例外はありますが)「線維腺腫と大差ない」というのが私の実感です。
「予約は病院の方に電話で取らせて頂いても宜しいでしょうか。」
⇒現在、初診は全て予約外での案内となっています。
 電話でなく、「秘書メール」にしてください。
「またそちらに伺う場合、組織診断結果など紹介状も用意した方が宜しいのでしょうか。」
⇒その方がいいですが、困難な場合には当院から「診療情報提供依頼」をかけることもできます。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。