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どうしても気になる脇奥のふくらみ

[管理番号:5633]
性別:女性
年齢:37歳
いつもこちらを拝見しています。
脇奥下の膨らみについて、他の方のQ&Aを拝見しましたが、どうしても気になるので質問させて下さい。
2年前に右胸の部分切除をしています(ステージ2B)。
センチネルリンパが陽性だった為、
レベル1、2を郭清した結果、センチネルでとったもの以外は陰性でした。
その後抗がん剤、放射線をして現在ホルモン療法中です。
数ヶ月前から術側のワキ下くぼみから2、3センチ下のあたりに少し膨らみを感じました。
見た目はほとんどわかりませんが、触ると奥深くに小さな固まりを感じます。
痛みは全くありません。
前回主治医にエコーしてもらったところ、
「液状の固まりみたいだから大丈夫でしょう」と言われたように思います。
(ちょっとうろ覚えです)
今回のエコーで「おそらく大丈夫じゃないかと思うけど一応細胞診しておく?」というとこで細胞診しました。
実際に針を刺すと硬くて細胞がよく取れなかったようで2回やりました。
現在結果待ちです。
質問なのですが、
①以前、田澤先生のコメントでえきかリンパのしこりはエコーでわかりやすく、手ではあまり触れないとあったように思いますが、今回の小さな固まりはどんな可能性が考えられますか?
また、脇のくぼみの中心から2、3センチ下のあたりはえきかリンパの位置でしょうか。
②右の首のうしろ側のくぼんだところに半年
前から大きめの硬いしこりのようなものを感じています。
首を回したり反対側に曲げるとより感じます。
これもリンパと関係がありそうでしょうか。
③2年前の手術の病理検査で、リンパ管侵襲が高度であると書かれていました。
その場合、リンパ転移のリスクが上がるのでしょうか。
沢山質問してすみません。
結果を待つ間どうしても不安ばかり出て来てしまい、質問せずにいられませんでした。
田澤先生のコメントを頂けたら幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
術後2年で新たに「ワキ下くぼみから2、3センチ下のあたりに少し膨らみ」というのは気になる所見です。
ただ、「リンパ節再発」ならば、担当医が見て解らない事はないので「リンパ節再発ではない」と想像します。
「前回主治医にエコーしてもらったところ、「液状の固まりみたいだから大丈夫でしょう」と言われた」
「今回のエコーで「おそらく大丈夫じゃないかと思うけど」

⇒心配なさそうですが…
「①以前、田澤先生のコメントでえきかリンパのしこりはエコーでわかりやすく」
⇒その通りです。
「今回の小さな固まりはどんな可能性が考えられますか?」
⇒解りません。
 ただ「リンパ節かどうか?」が鍵にはなります。
「また、脇のくぼみの中心から2、3センチ下のあたりはえきかリンパの位置でしょうか。」
⇒そう思います。
「右の首のうしろ側のくぼんだところに半年前から大きめの硬いしこりのようなもの」
「これもリンパと関係がありそうでしょうか。」

⇒違うでしょう。

「その場合、リンパ転移のリスクが上がるのでしょうか。」

⇒無関係です。
★細胞診は上手くできない乳腺外科医も多いので、そこに注意が必要です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

再質問
性別:女性
年齢:37歳

*****
再質問をする場合は、そのページの管理番号を入力してください。
(このページであれば、 5633 です。)
*****

田澤先生、度々すみません。
今日先日の細胞診の結果がわかりました。
細胞診:細胞なし
insufficient material for
cytological eval
ごく少量の血液成分をみるのみで評価すべき細胞を認めません。
との事で、大丈夫でしょうと言われました。
今回のものはリンパではなく、乳腺のギリギリ端と筋肉がつながっているところみたいでした。
(温存手術した傷口からすぐ近くの場所です)
エコーで診ると扁平な形で筋肉にはりつくような感じ(うる覚えです)なので大丈夫だろうけど、一応今後も経過はチェックしていくと仰っていました。
ホッとしましたが、その後少し疑問がでてきたので再度質問させて下さい。
①レポート記載の「ごく少量の血液成分をみる」とありますが、これはどう捉えたらいいのでしょうか。
悪いものじゃなくても血液成分が混じる事もあるのですか。
②細胞診の結果は100%ではない事を過去に痛感しています。
今回このまま安心していてよいのでしょうか。
このようなケースの場合、田澤先生ならどのようにされているのでしょうか。
さらに詳しい検査をしたりしますか?
稚拙な質問ばかりですみません。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
管理番号5633ですね?
次回からは、「再質問管理番号」にきちんと入力しましょう。
「細胞診:細胞なしinsufficient material」
⇒前回コメントしたとおり 『★細胞診は上手くできない乳腺外科医も多いので、そこに注意が必要です。』となりましたね。
「①レポート記載の「ごく少量の血液成分をみる」とありますが、これはどう捉えたらいいのでしょうか。悪いものじゃなくても血液成分が混じる事もあるのですか。」
⇒単純に…
 「細胞が取れていない」というだけの意味です。
「このようなケースの場合、田澤先生ならどのようにされているのでしょうか。」
⇒担当医には失礼かもしれませんが…

 私が生検(細胞診も含めて)した場合には、診断は100%となります。(生検とは

本来、そういうことです) 「そう言うケース」はないのです。