Site Overlay

脇に近い胸 動くしこりがあります

[管理番号:3243]
性別:女性
年齢:39歳
初めまして。
7月(上旬)日にコリコリとした動くしこりを2個発見しました。
2つ並んでいる感じです。
7月(上旬)日に、不安だったので乳腺外来を受診。
触診とマンモグラフィーをしてきました。
脇に近い胸なのでマンモグラフィーで何回も撮り直しました。
触診では1センチ弱と5ミリのしこりがあると。
マンモグラフィーの画像では円の形(輪郭)にポツポツと石灰化が見られました。
先生には何も言われず…
(下旬)日に超音波と細胞診を受けましょうとの事。
また、しこりが小さいので針がさせない場合は切開も考えますと言っていました。
(下旬)日までの間が不安です。
癌の可能性はありますか?
また、がんの場合はどんな治療になるのでしょうか?
ちなみに、両手を上にあげてしこりの部分を見てみたらほんの少し出ているような感じがします。
早期発見となれば良いのですが…
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「しこりが小さいので針がさせない場合は切開も考えます」
⇒困ったものです。
 5mmで「針をさせない」などと言っているようでは「危なっかしくて診療を任せられない」
 ○超音波で認識できる(しかも触知する)ようなものは100%「針生検できる」ようでなくてはなりません。
 
「癌の可能性はありますか?」
⇒なかなかメール内容から推測することは困難ですが…
 ただ(経過観察ではなく)「切開も考える」と言っていることから(担当医は)
「癌の可能性はあると考えている」ように思います。(どの程度かは推測不可能です)
 
「また、がんの場合はどんな治療になるのでしょうか?」
⇒乳癌の治療は「局所療法」と「全身療法」に明確に分けてください。必ず「両方」行います。(非浸潤癌など例外を除いて)
 「局所療法」 
手術±放射線
部分切除ならば、術後放射線照射は必須
全切除ならば(原則として)術後照射はなし
 「全身療法」 
ホルモン療法、抗ガン剤、分子標的薬などがあり、「サブタイプ(腫瘍の性質)」により「それらの組み合わせ」を行います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

7月に質問させて頂きました。
あれから2カ月経ち、エコーと細胞診を受けました。
エコー、細胞診の結果。
うごくしこりは良性でした。
しかし、新たな2センチのしこりがエコーで発見!細胞診では細胞が少なく白黒つけられない為、針生検をしました。
結果、そのしこりは非浸潤性乳癌ステージ0と告知されました。
頭が真っ白になりました。が、自分で確認できなかったしこりがまさかの乳癌。
今、2センチですがあの時病院に行ってなかったらもっと大変な事になっていたんだろうと怖くなりました。
10月上旬に手術も決まり、私は部分切除と放射線を進めて行こうと決めました。
現在、MRの結果待ちとCTその他の術前検査をしています。
医師から非浸潤性乳癌ステージ0と言われましたが、MRや他の検査でステージが上がる事はありますか?
今月は子供の運動会や町内の運動会に出場する予定です。
特に普段通りの生活で大丈夫ですか?運動会では綱引きに出る予定です。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
偶然エコーで発見された「非浸潤癌」
(癌だったことは残念とはいえ)早期発見となり(その意味では)大変な幸運でした。
「現在、MRの結果待ちとCTその他の術前検査をしています。」
⇒非浸潤癌なのに、「何故CTを撮影しようとしているのか?」全く困ったものです。
 無駄な医療被曝です。
 ◎MRIは術式決定のために「拡がり診断として重要」となります。
「MRや他の検査でステージが上がる事はありますか?」
⇒ありません。
 MRIは、あくまでも「乳腺内での腫瘍の拡がりをみる」ためのものであり、ステージとは無関係です。
 
 術後の病理診断で(病変全体を見た際に)「微小浸潤などが見つかる可能性」はあります。
「特に普段通りの生活で大丈夫ですか?」
⇒全く、問題ありません。