乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3018]
性別:女性
年齢:36歳

田澤先生

妻(36歳)が乳がんと診断され水曜日に紹介先の病院で二回目の診察があります。

現在分かっている事は
腫瘍の大きさ 2cm程 
リンパへの転移 有 3個くらいの影が見えておりました
ER 90%
Pgr 20%
HER2 2+ (FISH はまだです)
Ki67 30

最初に検査した病院・紹介先の病院の先生ともに術前化学療法をしてからという話が出ております。

上記の状況は話の中で書き留めた事で病院からの結果はまだいただいておりません。

元々妻の母親・祖母とも乳がんを経験しており妻も気を付けておりましたが
今月一歳になる娘の授乳をしておりまして、半年ほど前に受けた開業医の先生からは
乳腺炎で大丈夫という診察を受けました。
その後も大きくなりずいぶんとそのままにしていたことが悔やまれます。

子供(4歳男・1歳女)も幼くこれからのことに夫婦で不安な日々を過ごしております。

(下旬)日○曜の診察の際に確認することを考えておりますが、田澤先生にぜひアドバイスを頂戴したいです。

妻のがんの状況・これからの治療法について最善な選択をしてくために確認する事は
何がありますでしょうか?
妻は乳房を失うことに対してはこだわっておりません。

子供のためにも今までの生活を一日でも長く続けたいという思いでおります。

現在までの流れ
昨年11月ほど 胸のしこりが気になり近隣の乳腺専門医を持つ開業医へ診察 エコーをしてもらい気にする必要はないと診察を受ける その後しこりが大きくなり
4月(中旬)日 近隣病院の乳腺外科Dr(月曜のみの非常勤)へ診察 エコー マンモグラフィーをして 来週に細胞診をすることになる
4月(下旬)日 細胞診
5月(上旬)日 細胞診の結果 乳がんと言われ リンパへの転移も見られるので紹介状を書いていただく
5月(中旬)日 紹介先のDrとの診察 他への転移の確認のため(中旬)日PET (下旬)日MR検査 
次回(下旬)日診察予約 
5月(中旬)日 近隣病院のDrへ私も初めて面会し細胞診の結果を聞き
HER2は詳しく調べると陰性になる可能性が高く 
Luminal Bタイプになるのではないかという話がでて詳しくは紹介先のDrと話をして欲しいという流れです。

妻から聞いたことが中心となりますが妻もあまりのショックで現実が受け入れが出来て
おらず私から田澤先生に質問させていただきました。

お忙しい中ですが、田澤先生のお考えやこれからすべきこと、診察時に担当Drに確認する事を教えてくださいませ。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「温存を希望していない」のに術前化学療法を勧めている。
しかも「ルミナールタイプ」
全く目も当てられない。
おそらく「リンパ節転移があるから」という理由だと思いますが、誤った考え方です。
リンパ節は手術で摘出するものであり、「抗がん剤は全身のケアのためにある」ものです。
手術時に「執刀医が楽をするために」術前抗がん剤を勧めるようでは世も末です。
 

「半年ほど前に受けた開業医の先生からは乳腺炎で大丈夫という診察を受けました。」
⇒大変な不運でした。
 お気持ち、お察しします。

 「きちんとした診断ができる乳腺外科医に巡り合わなかった」ことは本人の責任ではないのに…
 

「妻のがんの状況・これからの治療法について
最善な選択をしてくために確認する事は何がありますでしょうか?妻は乳房を失うことに対してはこだわっておりません。」
⇒「小さくして温存」という思いがなければ「手術先行」としてください。

 手術先行⇒(術後に)サブタイプに応じた「術後療法」でいいのです。
 

「紹介先のDrとの診察 他への転移の確認のため(中旬)日PET (下旬)日MR検査 」
⇒PETは無用な検査です。

 無駄どころか有害(医療被曝)なのです。
 

「お忙しい中ですが、田澤先生のお考えやこれからすべきこと、
診察時に担当Drに確認する事を教えてくださいませ。」
⇒担当医は「自分が手術で楽をするために」尤もらしい理由(・全身の癌細胞を先にたたく ・効く抗がん剤が解る )をつけて「術前抗がん剤を勧めている」ようですが…

 重要なことは
 ・ルミナールタイプなので一般的に強い効果は望めない
 ・もしも抗がん剤の効果がなければ、(体に残したままである、その腫瘍を)「手術不能状態まで悪化させてしまう」可能性がある。

 ○温存に拘らないのであれば「わざわざ、上記リスクを負ってまで術前化学療法を行う意味はない」のです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生

先日はお忙しい中回答ありがとうございました。

昨日再診がありまして、PETの結果胸骨と頚椎への転移がありました。

極めて厳しい状態ですと告げられました。

私も妻もこれからの事が不安でたまりません。

主治医の先生はホルモン療法か抗がん剤をしながら反応を見るしかない、
紹介元の病院からの組織が届いてないのでHER2の検査がまだ出来ていないので結果を待って治療の進め方を決めましょう。

となりましたが、次の診察が3週間後でなんだか見捨てられたのかな?
という気持ちになりました。

その位で進行しないと言う話とは思いますが、今からでも出来ることは
何でもしたいと言う気持ちの中待ち続けるのは辛いです。

質問としましては
?HER2の検査はどの位時間がかかるものでしょうか?
?妻に残された時間はどの位ありそうでしょうか?
?それぞれの治療はどの位期待出来て、妻の希望はまだあるのでしょうか?
?私(夫)に出来ることは何がありますか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

私の考えは全く担当医とは異なるようです。
まず「胸骨と頸椎の転移が本当かどうか?」⇒気になるなら、その部位を狙ったMRIを撮影すべきだし、「単純レントゲンでの確認も必須」です。
PETだけの判断ではかなり心もとないです。
 

「主治医の先生はホルモン療法か抗がん剤をしながら反応を見るしかない」
⇒担当医の「このような反応」は十分予測の範囲内ですが…

 ○本当に骨転移なのかあやしいものですが…
 (万が一、骨転移だと仮定しても)「手術して術後に治療」で何ら問題ありません。
 遠隔転移=手術適応無 というのは、如何にも短絡的すぎます。 私は賛成しません。

 骨転移だとしても(胸骨と頸椎だけならば)十分長期予後(10年以上)は望めます。
 その治療の一環として「局所を治療(手術)」は十分妥当です。

 長期の経過の中で「胸に残しておいた腫瘍」から「新たな転移を来す」原因ともなりえるし、「胸に残しておいた腫瘍そのものが皮膚を破ってしまう」可能性もあるのです。
 

「?HER2の検査はどの位時間がかかるものでしょうか?」
⇒FISHは2週間です。
 

「?妻に残された時間はどの位ありそうでしょうか?」
⇒骨転移だと仮定しても

 きちんとした治療が奏功すれば長期予後(10年以上)も期待できます。
 

「?それぞれの治療はどの位期待出来て、妻の希望はまだあるのでしょうか?
?私(夫)に出来ることは何がありますか?」
⇒私は「胸にある腫瘍をそのままにする」ことには反対です。

 手術をした上でサブタイプに応じた治療をすべきです。





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