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トリプルネガティブと予後

[管理番号:996]
性別:女性
年齢:65歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:980「トリプルネガティブでグレード3」

 
 
田澤先生、お返事ありがとうございました。
引き続き、また質問させてください。
主治医の先生に、病理結果の説明を受けた際に、今はステージではなくサブタイプで治療、予後が判断されますと言われました。
トリプルネガティブで、グレード3なのであまり良くないと。Ki67は低いけど、だから良いとは言えませんと。
私は田澤先生の言葉を信じたいです。
すみません、抗ガン剤の説明、私の勉強不足でいまいち理解できなくて、、、
先週の木曜日に抗ガン剤1回目を投与して、今のところひどい副作用は出てないようです。
あとトリプルネガティブで、放射線をする人としない人の違いは何か教えてもらえますか?
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「トリプルネガティブ」を意識しすぎることは全くお勧めしません。

回答

「今はステージではなくサブタイプで治療、予後が判断されます」
⇒前半の「サブタイプで治療が判断される」というところは正しいです。
 しかし、後半の「サブタイプで予後が判断される」というところは誤りです。
 誤解無きようにお話しすると、「全く同ステージで比較すれば、サブタイプの差は幾らかは出ます(極端なものではありません)」
 但し、「1期のトリプルネガティブ」よりも「4期のルミナールタイプ」の方が予後が良いなどと本気で思っていますか?
 もしくは「1期のトリプルネガティブと4期のトリプルネガティブ」を「トリプルネガティブとして予後が同じ」と思いますか?
 全く「ナンセンス」です。
 ★担当医はまさか「5mmのトリプルネガティブも、トリプルネガティブだから予後が悪い」と思っていますか?(それは無いでしょう)
 
「あとトリプルネガティブで、放射線をする人としない人の違いは何か教えてもらえますか?」
⇒これは全くの勘違いです。
 
「放射線照射の適応」については、「サブタイプは全く無関係」です。
乳房切除後の放射線照射の適応は「リンパ節転移の個数」です。
①リンパ節転移が4個以上:推奨グレードA
②リンパ節転移が1~3個:推奨グレードB
③リンパ節転移なし:適応なし
○質問者(のお母さん)は「リンパ節転移2個」なので「推奨グレードB]に相当します。
 本来「照射するか、どうか?」相談すべき(必須ではありません)状況です。