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トリプルネガティブ乳がん と 遺伝性乳がんについて

[管理番号:2314]
性別:女性
年齢:58歳
よろしくお願いします
先日大学病院で乳がんがほぼ確定し、来週MRI、マンモトームをし、治療法をきめることになっています。
先生のお話やエコー画像で硬癌だと思います。
ネットで調べていましたら、60歳以下のトリプルネガティブ癌、身内に卵巣がんがいる場合は遺伝性が疑われるとありました。
私は60歳以下で、伯母二人が卵巣がんでした。
遺伝性の検査はしたほうがよいのでしょうか?
遺伝性の場合、手術、治療に違いはあるのでしょうか?
トリティブネガティブでもいろんな性質があると思いますが
抗がん剤の効かないタイプ、ホルモン療法の効かないタイプなどもあるのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「遺伝性の検査はしたほうがよいのでしょうか?」
⇒まずは、「目的を明確にすべき」だと思います。
 (一般的には)「娘さんがいて、そのリスクが知りたい」とかが無ければ、それ程の役には立ちません。
 それらの事は「遺伝カウンセリング」などで相談できます。
 
「遺伝性の場合、手術、治療に違いはあるのでしょうか?」
⇒殆ど、影響ありません。
 強いて言えば「術式の選択」に若干の影響はあるかもしれません。(将来的な発生を考えて全摘を選択することもあります)
 ただし、「薬物療法には無関係」です。
 
「トリティブネガティブでもいろんな性質があると思います」
⇒その通りです。
 唯一の共通点が「ホルモン療法もハーセプチンも効かない」という点だけです。
 その他の性質は「バラバラの集団」なのです。
 
「抗がん剤の効かないタイプ、ホルモン療法の効かないタイプなどもあるのでしょうか?」
⇒「抗がん剤は効くタイプ、効かないタイプ」両方がありますが、「ホルモン療法は効きません」