乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4770]
性別:女性
年齢:61歳

非浸潤性乳管癌と診断され皮下乳腺全摘をしました。
術前にリンパの転移がPETで確認され、細胞検査で癌と診断されましたので、リンパ郭清をしました。
4つ取り転移は1つでした。

問題は術後の病理診断で乳房はやはり非浸潤性で浸潤がありませんでした。
リンパの病理はトリプルネガティブとの診断です。
この乖離した病理の診断に戸惑っています。
担当医は病理診断を再度、精査してくれましたが、やはり乳房から浸潤は見つかりませんでした。
担当医師は術後の治療はリンパ転移があったリンパの病理に合わせて抗ガン剤といいますが、どのように判断すれば良いか困っています。
術後病理のセカンドオピニオンも検討すべきでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。

非浸潤癌では(理論上)リンパ節転移が無いので微小浸潤が存在(するが、5mm間隔の切片に出ていない)
    ↓
★微小浸潤癌(トリプルネガティブ)リンパ節転移あり、つまりpT1mi, pN1,pStage2Aとなります。

「担当医師は術後の治療はリンパ転移があったリンパの病理に合わせて抗ガン剤といいますが、どのように判断すれば良いか困っています。」
⇒トリプルネガティブである以上、微小浸潤であっても、リンパ節転移陽性(微小転移でなければ)ならば抗癌剤が必須なのです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

4770で質問した者です。

田澤先生こんにちは。

前回の質問に病理の内容がありませでしたので追記します。

右乳房、生検瘢痕
DCIS、G3、ER+95%、P&R+85%、Her1+
NA:3、MC:2=NG:3(細胞異形にheteroあり)

リンパ節 Ca+:1/4、14㎜、微小乳頭状の構築あり。

ER-、P&R-、HER0、脈管浸襲なし。

乳房は数回切り出しをしましたが、浸潤癌は確認されませんでした。
生検瘢痕にも腫瘍は確認されませんでした。

主治医は今回のDCISとリンパ節転移巣の関係は以外が考えられると。

①今回の原発巣とは別の癌のリンパ節転移。

②今回の原発巣に潜在性浸潤数回があり、そこからのリンパ節転移。

③針生検によるリンパ節への播種。

乳房はルミナールなのにリンパ節の癌はトリプルネガティブということが理解できません。
主治医は抗ガン剤治療と言います。
やはり、抗ガン剤治療をした方がいいですか? 主治医はアンスラサイクリン系4回×3ヵ月、タキサン系4回×3ヵ月です。
この内容で良いでしすか?

まずは、抗ガン剤治療を進めるために、リンパ節の癌細胞に追加で免疫染色の病理検査をして乳癌転移の確定、および他癌な転移を否定するための検査をするそうです。

主治医は希なケースであまり例がないとのことです。

術前は0期で全摘で無治療との状況から、一転しての2期で抗ガン剤治療に驚き動揺しております。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

担当医は「色々難しく」考えている様ですが…
常に正解はシンプルなものなのです。

前回の回答通り『微小浸潤癌(トリプルネガティブ)リンパ節転移あり、つまりpT1mi, pN1,pStage2A』なのです。

「乳房はルミナールなのにリンパ節の癌はトリプルネガティブということが理解できません。」
⇒物事は常にシンプルなものです。

 そもそも「非浸潤癌のサブタイプ」など全く無意味です。
 浸潤癌が存在した場合は「浸潤癌のサブタイプ」でいいのです。
 ○おそらく存在すると思われる「微小浸潤巣のサブタイプはトリプルネガティブ」なのだと推測します。

「やはり、抗ガン剤治療をした方がいいですか?」
⇒その通り、前回の回答から変わることは全くありません。

「 主治医はアンスラサイクリン系4回×3ヵ月、タキサン系4回×3ヵ月です。この内容で良いでしすか?」
⇒その通り、トリプルネガティブの標準は「アンスラ+タキサン」です。

「リンパ節の癌細胞に追加で免疫染色の病理検査をして乳癌転移の確定、および他癌な転移を否定するための検査をするそうです。」
⇒無駄な検査です。

 どう考えても「乳癌からの転移」です。
 物事を「わざと難しく考える」ことは止めましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

術後抗ガン剤治療
性別:女性
年齢:62歳

田澤先生、こんにちは。

4770で質問させて頂いた者です。

微小浸潤、トリネガ、リンパ転移でACとT療法を術後補助療法として主治医から言われ、田澤先生からも指導頂き、ACを6月末から開始しました。
しかし、その第1回投与の副作用が強く、更には2週間後の血液検査で白血球が300に落ちました。
そのためジーラスタを注射しましたが、
今度はジーラスタの副作用で発熱と肝機能の低下で入院となりました。

2回目の投与は体調が回復したいため、2週間遅らせて抗ガン剤も60%まで減薬して行う予定でしたが、投薬日の白血球が2000であったため、乳腺科医と腫瘍内科医が相談し、抗ガン剤治療の中止を言われました。
白血球数が抗ガン剤に耐えらないこと、レスキューのジーラスタが使用できないことからの判断でした。

従って今は無治療の経過観察になりました。
毎日が不安です。

先生に伺いたいこては
①減薬してTだけでも今から再トライした方がいいでしょうか。

②補助療法はACとT以外にないのでしょうか。

②無治療の私の場合の再発率は何パーセントですか。

普通に皆さんが出来てる治療が出来ずに情けなく思います。
医師は体質だから仕方ないと言ってくれます。

今やれることはやりたいと考えています。
田澤先生の助言をお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

化学療法大変でしたね。
当院で化学療法をして入院となるケースは皆無(実際、江戸川病院赴任して3年半となりますが、一切ありません)なので、稀有なケースだと思います。

ここで焦点となるのが、そもそも浸潤部分が見つからない(pT1mi? pN1)という状況です。
この状況であれば(無理せず)抗癌剤を中止するという決断はもっともだと思います。

ただ「骨髄抑制」だけの問題ならばweekly PTXならば、おそらく問題なくできます。
(回数が重なった際には減量が必要となるかもしれませんが)

「①減薬してTだけでも今から再トライした方がいいでしょうか。」
⇒weekly PTX出あれば、大丈夫だと思います。
 質問者自身に、やる気があれば行ってもいいと思います。(化学療法に腰が引けているのであれば、無理してまで勧めません)

「②補助療法はACとT以外にないのでしょうか。」
⇒ありません。
 「術前術後の(再発予防目的の)抗癌剤」はアンスラサイクリンとタキサンしかないのです。


「②無治療の私の場合の再発率は何パーセントですか。」

⇒それを気にするのであれば、weekly PTXにトライしてみましょう。





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