乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4215]
性別:女性
年齢:44歳

こちらのサイトに出逢えてから、大変参考にさせていただいております。

12月半ば右胸温存手術とセンチネルリンパ節検査をし、先日 術後検査の結果が出ました。

大きさ16㎜、リンパ節転移なし。

トリプルネガティブ、増殖度80%でした。

再発予防の全身治療として

・EC 2週毎Χ4回+タキサンDTX3週毎Χ4回 or タキサンPTX毎週Χ12回
を提案されました。

半年の治療が嫌なら、ECだけでもと提案されています。

トリプルネガティブなので、抗がん剤しか治療がない。

万一、再発した場合 治療が厳しくなる。

増殖度も高いので、今のうちにきちんと全身治療をした方がいいと言われました。

ただ治療しなくても再発しない可能性も70%くらいある。

今の時点では目に見えない細胞が体内を回ってるかは、わからない。

抗がん剤治療で再発率は半分弱になると思う。

後で後悔するのが、一番よくないからよく考えて決めましょう。
と言われ、1週間後に決断できれば返事をすることになりました。

そこで質問ですが、
・術後治療なしの再発率、10年生存率
・半年治療した場合の再発率、10年生存率
・3ヶ月治療した場合の再発率、10年生存率
・もし3ヶ月の治療の場合、ECのみかタキサン系のみか、どちらが良いのでしょうか。

・先生なら、どのような治療を一番おすすめしますか?

できるだけ抗がん剤の副作用が軽い治療をと思っているのですが、
・EC、タキサン系より副作用の軽い薬はあるのですか?
・増殖度が高いのはやはり予後が悪いのでしょうか。

担当医からは、もうきちんと腫瘍は採りきれてるのだから、あまり気にしなくても。
と言われたのですが、あまりの数値の高さに戸惑っております。

この状況をまだ現実だと思えず、文章にまとまりがなくすみませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

まずpT1c(16mm), pN0という早期癌であることを指摘しておきましょう。
一昔前(15年位前)までなら「サブタイプという概念はなく(HER2測定自体ありませんでした)」勿論「Ki67を測定」するなどありませんでした。
その当時は、このケースでは何も迷うことなく「早期癌で良かったですね。 治療は不要です」とされて、その殆どは問題なかったのです。
医学が進歩するのは勿論いいことですが、「それにより、余計な不安に曝される」としたら、「何のための医療の進歩」なのか?

○質問者のように早期癌なのに(トリプルネガティブだから抗癌剤の適応というのは当然ですが…)『極端な情報に踊らされて、無用な心配をしている』ことには心が痛みます。

もうひとつ、付け加えると
担当医の「治療方針」も「その説明内容」も非常に正確で申し分ありません。

「・術後治療なしの再発率、10年生存率・半年治療した場合の再発率、10年生存率
 ・3ヶ月治療した場合の再発率、10年生存率 ・もし3ヶ月の治療の場合」

⇒5年再発率の数値はありません。

10年再発率 10年生存率
無治療 26% 84%
アンスラサイクリンのみ 17% 88%
アンスラ+タキサン 14% 90%

「ECのみかタキサン系のみか、どちらが良いのでしょうか。」
⇒術後補助療法として「タキサンのみ」というレジメンはありません。

 AC「・先生なら、どのような治療を一番おすすめしますか?」
⇒トリプルネガティブの標準療法はアンスラ+タキサンです。
 
 具体的にはECx4⇒wPTXx12とします。

「・EC、タキサン系より副作用の軽い薬はあるのですか?」
⇒ありませんし、そもそも「術後補助療法で適応があるのはアンスラサイクリンもしくはタキサンのみ」なのです。
 ♯決して「適応外治療」は行ってはいけません。

「・増殖度が高いのはやはり予後が悪いのでしょうか。」
⇒無関係です。
 冒頭でコメントした通りです。
 Ki67はここ数年で乳癌の診療に登場しましたが、それ以前は「誰も気にしていなかった」ことです。

「あまりの数値の高さに戸惑っております。」「この状況をまだ現実だと思えず」
⇒早期乳癌なのに、「変な数値に踊らされている」ことを残念に思います。

 馬鹿馬鹿しいネットの情報など見ずに、「やるべき事をやる」それでいいのです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

トリプルネガティブ術後治療について質問した者です。
よろしくお願いします。

病理検査のコピーなどはもらっていません。

大きさ16㎜、トリプルネガティブ、リンパ転移なし、増殖度80%は口頭で伝えられましたが、先日の診察時にパソコンの画面に硬癌、
静脈侵襲ありとありました。

担当医に私は再発リスクが高いのですか?と質問したら少ないとは言えない。

それよりも万一、再発した場合が心配です。

と言われました。

ホルモンが全くないとも言っていました。

・前回、再発率を教えて頂きましたが、硬癌、静脈侵襲があると再発率は変わりますか?
・静脈侵襲ありとは、もう静脈から小さな細胞が回っているという事ですか?
・増殖度が高いのは、もし再発した場合に腫瘍の増殖が早いということでしょうか?また転移もしやすいのでしょうか?
・再発した場合、サブタイプが変わる事はあるのですか?

私は不定期に自己チェックしていて昨年6月にいつもはない小豆粒くらいのしこりに触れたのですが、数日後に触れなくなったので放置していました。
その後8月末に大豆粒くらいのしこりに触れ大きくなってる気がして近くのクリニックを受診。
その時エコーで13㎜で(マンモでははっきりわかりませんでした)針生検をし判別不可と出たため今の大学病院を紹介されました。

担当医による触診とエコーで多分白黒つくと思うからと同じ針生検をしますといわれ、結果乳がんを告知。
いらない物は早く取りましょうと約2ヶ月待ちで12月中旬に手術をしました。

術前にMRIをとり検査結果説明の時に画像を見て増殖が早いタイプかもしれない。
と言われてたのですが、画像だけでわかるのですか?
担当医は普通はしこりの部分に白いモヤモヤが写るが黒い、中心が壊死してる…みたいな事を言っていましたが、今は手術に向けて体調を崩さない事に集中しましょう。
とそれ以上の説明はありませんでした。

その時の画像は、黒い紙の上に指輪を置いた感じで割ときれいな円形、リングの部分がはっきり白く写っていて、その中は真っ黒な感じに見えました。

このような画像から、どんな状態だったかわかるのでしょうか?

6月に小豆粒くらい~9月に13㎜、12月の手術時16㎜は進行が早いのでしょうか?

術後治療は再発がやはり怖いのでやる決意をしましたが、担当医に副作用などの不安を話し、まずECをやり体調や副作用の出方を見てタキサンを行うかゆっくり考えることにしました。

田澤先生のわかりやすい回答。
やるべき事をやる。
に背中を押されました。

後悔しないように頑張りたいと思います。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「硬癌、静脈侵襲があると再発率は変わりますか?」
⇒無関係です。

 そもそも「硬癌を特別視」する意味が不明です。通常の浸潤性乳管癌の一つにすぎません。(胃癌における硬癌とは全く意味が異なります)

「・静脈侵襲ありとは、もう静脈から小さな細胞が回っているという事ですか?」
⇒全く意味が違います。

 摘出標本での顕微鏡所見にすぎません。

「・増殖度が高いのは、もし再発した場合に腫瘍の増殖が早いということでしょうか?」
⇒無関係です。
 単純に「細胞分裂している割合が高かった」というだけです。
 「転移したら」など考えても全く無意味です。

「また転移もしやすいのでしょうか?」
⇒「増殖」と「転移し易さ」は無関係です。

「・再発した場合、サブタイプが変わる事はあるのですか?」
⇒術後療法により「その治療が効く細胞が死滅し、効かなかった癌細胞が選択される」可能性はあります。

「エコーで13㎜で(マンモでははっきりわかりませんでした)針生検をし判別不可」
⇒エコーで13mmを針生検で外すようでは「早期発見とは程遠い診療」です。
 しっかりして欲しいものです。

「このような画像から、どんな状態だったかわかるのでしょうか?」
⇒考え過ぎです。
 無意味なことからは頭を切り替えましょう。

「6月に小豆粒くらい~9月に13㎜、12月の手術時16㎜は進行が早いのでしょうか?」
⇒そもそも診断精度に問題があるから、比較するに値しません。





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