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遺伝とトリプルネガティブ乳ガン

[管理番号:2809]
性別:女性
年齢:41歳
田澤先生どぅぞ宜しくお願いいたします。
毎年検診で、マンモグラフィーのみ受けておりましたが、後日要精検の連絡を受け、医大乳腺外来を紹介いただきマンモグラフィー、エコー、バネ式生検の検査を当日していただきました。
皮膚の変化や自覚症状はありません。
腫瘍は1つ、大きさは1.8センチ、上部がトゲトゲしており、悪性の可能性が高いとのお話しでした。
エコーを見る限り、リンパは大丈夫そぅだが、手術は6月中旬以降になり手術を待っている間にリンパに乗ってしまう事もたいとは言えないので怖ければ、比較的手術が早くできる医療センターを紹介する事もできますよと言われてしまいました。
母が50歳の時に乳ガン左全摘健在、父が65歳肺ガン翌年死去遺伝の検査をしませんか?との遺伝カウンセリングの予約を取りました。
トリプルネガティブではないかと怖く思っています。
高知からでも先生に診て頂くことは可能ですか?
乱文をお許し下さい。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
乳癌の診断とのこと。
お気持ち、お察しします。
ただ「お母さんが乳癌」というだけで「遺伝の検査をしませんか?」と勧められたよ
うですが「頸をかしげざる」を得ません。
ご本人も「40歳未満」でもないし、「お母さんが両側」でもない現状では「遺伝カ
ウンセリングの対象」では無い筈です。
質問者と同様なケースは(乳癌が、これほど増加し、かつ「若年化」している現状か
らは)全く「珍しくも何ともない」のです。(それで遺伝カウンセリングなど勧めて
いたら、とんでもない事になります)
 
「トリプルネガティブではないか」
⇒そのように考える「根拠」が乏しいです。
 遺伝性乳癌ではないと(確率的に)思いますが…
 
「怖く思っています。」
⇒(もしもトリプルネガティブだったとしても)必要以上に「トリプルネガティブ」
を特別扱いする必要はありません(術後に抗ガン剤が必須となる事実はありますが)
 
「高知からでも先生に診て頂くことは可能ですか?乱文をお許し下さい」
⇒大丈夫です。
 最近は「海を超えて」いらっしゃるケースも増えています。
 遠方の方は、事前に秘書へ連絡いただき「当日のスケジュールを決めて」受診回数を最小限にするのがいいと思います。