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トリプルネガティブの手術後治療

[管理番号:2203]
性別:女性
年齢:45歳
おはようございます。
初めてメールします。
よろしくお願いします。
8月中旬に市の乳癌検診を受けて、乳腺科でエコーと針生検をうけ乳癌と診断され、11月下旬に手術をうけました。
手術前の画像診断では、トリプルネガティブの7ミリぐらいだろうということだったのですが、術後5ミリだったとのことで、乳腺外科の先生は化学療法はやらなくていいでしょ。
との意見でしたが、乳腺腫瘍内科の先生はどちらかというとTCを4クール(3ヶ月。)やった方がいいと。
トリプルネガティブなのでなにもしないか化学療法かの選択肢しかなく、再発してあのときやっておけば。
と後悔するのもイヤですし、化学療法の副作用で苦しむのも…。
5ミリのトリプルネガティブのデータがないので、どのくらい再発を抑えるか効果はわからないそうです。
来週の外来まで考えてみるようにとのことなので、先生のご意見をうかがいたいと思いました。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「トリプルネガティブ 術後5ミリだったとのことで、乳腺外科の先生は化学療法はやらなくていいでしょうとの意見でしたが、乳腺腫瘍内科の先生はどちらかというとTCを4クール(3ヶ月)やった方がいいと。」
⇒私であれば化学療法しません。
 NCCNのガイドラインでも「5mm以下は化学療法しない」となっています。
 実際「5mm以下=pT1a」は再発超低リスクです。
 
○「腫瘍が小さい」ことは最大の武器です。
 腫瘍内科医は「やたらと化学療法を勧める」傾向にありますが、(本来、腫瘍内科医こそ抗がん剤の専門家としてエビデンスを重視するべきですが)実際に「5mm以下の腫瘍では再発しない」実感をもっているのは「我々、乳腺外科医」なのです。
 化学療法の時にだけかかわっている「腫瘍内科医」には、そのような感覚を培う事は無理でしょう。