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トリプルネガティブ乳がん 

[管理番号:1070]
性別:女性
年齢:37歳
同じような質問かもしれませんが、どうぞ宜しくお願い致します。
今年から治療が始まり、抗がん剤治療を終了させ温存手術をしました。
今年の1月に主治医から紙に書きながら説明がありました
HGⅢ (Ⅲに○をし一番悪いと書いてあります)
ki67-77.5 %
ホルモン(ー)
HER2(ー)
後は放射線治療が残ってますが、違う先生からの意見を聞きたくて質問させていただきました。
HGⅢ一番悪いと書いてある事とki67が77.5%・・・ 再発のリスクについて私はすぐに転移してしまう程悪いのでしょうか
まだまだ、やりたい事や子供達の成長を見ていきたいので・・・
乱文で申し訳ございません。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 HGというのはhistological gradeといい組織学的異型度の事です。
 最近ではNG:nuclear grade(核異型度)を多く用います。

回答

「HGⅢ一番悪いと書いてある事とki67が77.5%・・・ 再発のリスクについて私はすぐに転移してしまう程悪いのでしょうか」
⇒異型度や、「Ki67=細胞分裂期にある細胞の割合」やトリプルネガティブなどで「予後を考える」のは辞めましょう。
 それらは、あくまでも「治療法の選択にのみ反映させるべき」です。
 質問者のタイプは「再発予防として抗がん剤(アンスラタキサン)を用いた方がいい」というだけの為に用いてください。
 ○なぜ「術前化学療法を選択したのかは不明」ですが、結果として「温存術」を行っているので「小さくして温存」という本来の「術前抗がん剤の適応に当て嵌まる」ことは良かったです。
 私は質問者の「ステージ(浸潤径とリンパ節の状況から導き出される)」を知らないので「再発率は不明」ですが、
 「異型度とかKi67とかトリプルネガティブ」に拘ることは「ナンセンス」です。