乳がん手術は江戸川病院・東京

[管理番号:6581]
性別:女性
年齢:64歳

田澤先生、こんにちは。

非浸潤ガンだった64歳の母を持つ娘です。

母の異常が見つかってからずっと、不安や心配なことがあれば、すぐに似た質問をされている方と先生の回答を拝見させてもらっておりました。

昨年6月に右乳房からの単孔性の血性分泌があり、病院を変えたり、色々な検査を経て、
今年2月にやっと手術できました。

術後の生検で、ホルモン陽性、インターミディエート、4mmの非浸潤ガンだったと分かりました。

4月に25回の放射線治療が終わり、ホルモン剤を5年間の予定で飲み始めて2ヶ月が過ぎた矢先、また同じ右乳房からの出血がありました。

病院で診てもらいましたが、先生は摩訶不思議とおっしゃり、今度は同じ乳房の違う穴からの単孔性出血で、とりあえず1ヶ月は様子見と言われました。

主治医は64歳のおじいちゃん先生ですが、手術に至るまでの検査は、田澤先生の他の方への助言と同じだったため、安心して治療を受けていました。

ただ、先生は術後は治療の必要はないと言われていると思いますが、こちらでは予防の意味でと放射線とホルモン療法を勧められ、その通りに治療中でした。

今回はまだ触診しかしていませんが、エコーやマンモで異常が見つからなければまた同じ流れで、乳管造影→区域切除手術→放射線→
ホルモン治療という流れになるのでしょうか。

それとも、今回はガンの可能性は低いのでしょうか。

もしくは、前回の出血時に、すでに別の乳管内に全く別もののガンがあったと考えられますか?
もしガンだったとしたら、これを再発と呼ぶのでしょうか?

母は、麻酔なしでの乳管造影を2回もされ(1回目は造影剤があまり入らず失敗か)、また同じ痛い目に合うなら全摘手術の方が良いとまで言っています。

(九州)では有名なベテラン先生なのですが、こういう事態は良くあり得ることではないということですよね。

田澤先生の見立て、治療法をお聞かせください。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「それとも、今回はガンの可能性は低いのでしょうか。」
→メール内容からは判断できませんが…
 決着は当然つけなくてはいけません。

「もしくは、前回の出血時に、すでに別の乳管内に全く別もののガンがあったと考えられますか?」
→可能性はゼロとは言えません。

「もしガンだったとしたら、これを再発と呼ぶのでしょうか?」
→乳房内再発と呼びます。

 ただし乳房内再発の中身は
 1.(手術時の)取り残し
 2.新規発生

 タイミング的には1>2を疑うべきでしょう。

「田澤先生の見立て、治療法をお聞かせください。」
→原因が上記(1,2の)いずれであれ、「乳頭分泌が唯一の所見」なら「乳管造影→乳管腺葉区域切除」という診断順序とすべきでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 非浸潤ガンの短期再発について】

性別:女性
年齢:64歳

田澤先生、迅速なご回答ありがとうございました。

前回の回答より再度質問させてください。

すでに別の乳管内に全く別もののガンがあったという可能性もあるとおっしゃいましたが、前回とは違う乳腺からの乳頭分泌であったとしても、取り残しだったということはありますか?
担当医は、前回とは違う反対側の穴からの出血だと言っていますが、その場合でも乳房内再発と呼びますか?
また、すでに2ヶ月程服用しているホルモン剤(タモキシフェン20mg)の影響で乳頭分泌が出ているのかもと言われましたが、そんなことはあり得るのでしょうか?

前回の気絶しそうになった痛みが嫌だという理由で、乳管造影を拒否して、全摘を希望することをどう思われますか?
母はヨードアレルギーのようで、造影剤CTやMRIはできないと思います。
(前回は知らずに受けて大変なことになりました)
全摘術後生検では、範囲が大きくなりますが、区域切除の時と同じように5mmスライスでの検査をお願いすることは失礼に当たりますでしょうか?
またこの場合、センチネルリンパ節生検はすべきでしょうか?
全摘は根治だと認識していますが、術後の放射線治療やホルモン剤投薬の必要はありますか?

お忙しいところ、たくさん質問して申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

質問者は何か勘違いしていますね?
「乳房内再発」とは、(手術した時点に、有るとか無いとか別の部位に実はあったとか全て無関係に)「乳房温存術後の同じ乳腺に癌ができること」をいうのです。
つまり、(初回手術が適切だったとか、不適切だったとかとは無関係に)たまたま検査していない部位に癌があり、それは(初回手術時に気付かなくて当然だとしても)、全て「乳房内再発」と表現するのです。

「前回とは違う乳腺からの乳頭分泌であったとしても、取り残しだったということはありますか?」
「担当医は、前回とは違う反対側の穴からの出血だと言っていますが、その場合でも乳房内再発と呼びますか?」

→乳房内に癌が出た以上、(初回手術が適切だったとか、不適切だったとかではなく)乳房内再発なのです。(時期的には「新規発生」とは言わずに、最初から併存していた可能性が高いとは思います)

「そんなことはあり得るのでしょうか?」
→あまりないですね。

「痛みが嫌だという理由で、乳管造影を拒否して、全摘を希望することをどう思われますか?」
→良性腫瘍であったとしても(患者さんの希望があれば)全摘の適応はあります。
(特に今回のように「乳房内再発の可能性がある」場合には当然、選択肢の一つになります。

「全摘術後生検では、範囲が大きくなりますが、区域切除の時と同じように5mmスライスでの検査をお願いすることは失礼に当たりますでしょうか?」
→腫瘍が見つからなければ、当然そのようになります。(見つかれば、それは不要でしょう)

「またこの場合、センチネルリンパ節生検はすべきでしょうか?」
→不要です。(私なら絶対にしません)

「全摘は根治だと認識していますが、術後の放射線治療やホルモン剤投薬の必要はありますか?」
→ありません。(根治とはそういうことです)





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