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2ヶ所の腫瘍疑い

[管理番号:5305]
性別:女性
年齢:48才
病院選びに不安を抱えながらの最中、このサイトに出会いました。
でも乳腺に不安を抱えている人は多く、質問はすぐ締め切られてしまいこれでいいのか質問抱えながら今日に至ってしまいました。
2年に一度の乳ガン検診
4月上旬 エコーは異常なし、マンモグラフィーで石灰化?モヤモヤ程度
要精密検査
4月下旬 MRI
2ヶ所に白い影
そのあとこのサイトに出会いました。
5月上旬 針生検 1ヶ所のみ
異常細胞見られず
この病院では、3ヶ月か半年に検査でよいとの結果
サイト見ていて不安だったため、マンモトームできる通いやすい〇〇医大病院に変わる手続きをする
5月上旬 〇〇医大 マンモトームの予約、混み合って7月下旬になるとマンモグラフィー、エコーのやり直し(7人のドクター?入れ替わりかなり時間をかけて、確認してくださいましたが、はっきりしないとのこと)
マンモグラフィーについては、前の病院よりかなり大きな画面ではっきりと石灰化映ってました。
一応前の病院のMRIの見解を聞くと、MRIでは判断基準にならない。
マンモトームではっきりするはず。
(信頼できるかなと思いました)
マンモトームまで時間があるので、とりあえず針生検の同じ検体を再検査に
5月下旬 同じ結果 この時エコーに腫瘍が映ってたとさらっと見せられる。
悪性かどうかは、まだわからないと。
なかなかわからなかった腫瘍がな
ぜ今になって?大きさは?
気が動転し、今になって聞き忘れてることに気付きました。
7月(下旬)日 やっとマンモトーム
MRIで映ってたもう一つの腫瘍からは、今回は取らないとのこと
そして本日結果を聞きに行きます。
ここまでの流れで、田澤先生のご意見、アドバイスお願いします。
結果次第ではセカンドオピニオン、もしくは田澤先生のところで診ていただくことも考えてます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
MRIは全く(診断に)無意味。
問題は(マンモグラフィーでの)「石灰化」なのです。
今回「4月上旬」や「5月上旬」にエコーで「異常無」となっていますので、「5月下旬のエコーに腫瘍が写っていた」という所見は「かなり弱い(微妙)」と考えます。
「ここまでの流れで、田澤先生のご意見」
⇒マンモトーム(これは石灰化を狙ったST-MMTのことですね?) 注)マンモトームには腫瘤を狙った「エコーガイド下マンモトーム」も有ります。
  で石灰化が採取されていれば、それで確定診断なのです。
(MRIはいいとして)「エコーで本当に所見がある」なら、(もしも微妙すぎる所見なら)半年後経過観察でもいいでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

2つの腫瘍疑い
性別:女性
年齢:48才
先日2つの腫瘍疑いで質問しました
管理番号 5305 です。
お忙しい中、丁寧に答えてくださり、ありがとうございました。
その後結果が出たので、報告とアドバイスお願いします。
2つの腫瘍疑いのうち、結局石灰化があった方はエコーでは見えたが、もう一つのMRIにしか写らなかった方は、エコー検査の結果でなかなか見えなかったとのこと。
(両方エコーで見えなかったというのは、私の勘違いです)
エコーで見えた方のみマンモトーム検査。
その結果↓↓↓
【乳管内乳頭腫】でした。
大きさは、12㎜×9㎜
悪性化することはないから安心してとのこと。
MRIでしか見えない方は
5㎜×4㎜
調べようがないので、経過観察。
半年後にまたマンモグラフィーとエコーをする。
それまでに分泌物が出たり、シコリを感じたりしたら、待たずに受診をと言われています。
今の所、分泌物はないものの昨年から乳首が痒く感じることは時々ありました。
シコリは未だにわかりません。
田澤先生、乳管内乳頭腫は乳ガンととても似ている所見だとか周りに乳ガンが発生する前段階だと目にします。
このまま経過観察で大丈夫でしょうか?
経過観察の半年間に、田澤先生にセカンドオピニオンで診ていただいた方がよいでしょうか?
アドバイスお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
今回のメールで内容が解りました。
結局「エコーで見えたしこり(12x9mm)」を(エコーガイドで)マンモトーム生検施行し、「乳管内乳頭腫」との診断となったのですね。
「昨年から乳首が痒く感じることは時々あり」
⇒これは間違いなく(年齢的に)「女性ホルモンによる刺激症状」です。
 全く気にしない様にしましょう。
「乳管内乳頭腫は乳ガンととても似ている所見」
⇒マンモトーム生検で(腫瘍を)角度を変えて広範囲に削れば、診断に疑いはありません。(バネ式針生検では信頼性が落ちます)
「周りに乳ガンが発生する前段階だと目にします。」
⇒誤った内容です。
 乳管内乳頭腫自体は良性であり、「前段階=前癌病変」ではありません。
 (そうではなく)乳管内乳頭腫が発生した(同じ)乳管には(乳管内病変が複数発生しやすく)その中に乳癌もありえる」ということです。
 ♯分泌があれば、(その腫瘍がある)その乳管を選択的に切除してしまう「乳管腺葉区域切除」が可能ですが、分泌が無い場合には(その乳管を同定する事自体不可能であり)これ以上のことができないのです。
「このまま経過観察で大丈夫でしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
 分泌が無い以上、これ以上の精査はできないのです。
 ☆MRIのことは忘れて、(今後は)「超音波で所見がないか」だけ見ていけばいいのです。