乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3838]
性別:女性
年齢:46歳

はじめまして。
1年前より胸から分泌物が出ていて
初めは透明か白だったのですが、
1ヶ月前から血液に変わりました。

慌てて病院へ行きマンモ、エコー
分泌物の細胞検査
造影剤を入れてのMRIをしました

検査の結果
分泌物に悪い細胞は無く
乳管の中に膨らんでいる部分があり
そこからの出血だろうと診断されました。
他にマンモにもエコーにもしこりも写っていない状態でした

先生曰く、良性か癌かは手術して取り除き検査しないと分からないと言われ手術を進められています。

手術は全摘ではなく一部その部分だけ取り除くようになるみたいです。

いきなりの展開で少々動揺しています。

先生そこで質問させてください。
他に良性か癌を見分ける方法はないのですか?
手術は妥当だと思われますか?

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「先生そこで質問させてください他に良性か癌を見分ける方法はないのですか?」
⇒ありません。

 「良性か癌かの鑑別は、組織検査(組織を採取して顕微鏡でみる)でしかできません」
  画像診断は、「確定診断にはならない」のです。

  組織診断をしないのであれば、「経過観察」しかありません。

「手術は妥当だと思われますか?」
⇒その前に、(乳頭分泌が本当に、乳管内病変が原因であるのか)「乳管造影すべき」です。
 ○乳管造影の結果で「乳管内病変が疑われ」かつ「血性」であれば、(経過観察よりも)手術(乳管腺葉区域切除)をお勧めします。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

3838番乳管内の腫瘍について以前質問させてもらった者です
その節はご丁寧なお返事ありがとうございました。
心が楽になりました。
そしてその後ですが、1ヶ月前に乳管腺葉区域切除の手術を受け細胞検査をしました。

そして結果は非浸潤性乳管癌intermediate gradeと良性の乳管内乳頭が見つかり、また
先生のご意見が聞きたくメールさせてもらいました。

病理所見
right,D,腫瘍5.5×4.3mm,invasion(-)
ly0,v0,Tis(+),necrosis(-)
cut end(+)non-invasive lesion
ER(+)>80%,PgR(+)>80%,HER2(-)score1

乳頭方向から連続性に拡張した小腟に出血と思われる黒褐色の色調を呈する部分を認めます。
またこれらの病変の末梢側の切片では乳灰白色調の境界不鮮明な小領域を認めます。

~略~この末梢側割面乳灰白色調領域として見られた部分に一致して、張りのある核、胞体示す細胞が、ふるい状あるいは低乳頭状、乳頭状、
橋渡し状構造を作り拡張乳管内に増生する像を認め、非浸潤性乳管癌の像をみます。
核はやや形状不整を伴いますが管腟内に好酸性分泌物、組織球集簇を認めるものの壊死は見られずintermediateと考えます。
浸潤の所見、脈管侵襲はありません。

ただし最も乳頭から遠位の切片にもDCIS成分があるため少なくとも断片から5ミリ以内の近接はあるものと考え断端陽性といたします。

長くなりましすみません

見た画像は5ミリごとに17分割されていて確かに最後の17分割目に2つ非浸潤癌が写っていました 。

主治医はこの癌の中心は一つ前の16分割のところなので画像的にはあるけど取り切れてる確率も高いけど少し残っている可能性もあるので放射線療法25日~30日かホルモン治療5年間のどちらかをすすめられました。

ここでいくつか質問させてください。

1.非浸潤癌だったけど手術で切断してしまったので癌が外に出る入口ができたということで浸潤癌となったという事でしょうか?
私の癌のレベルで取り残していたとしたら早くてどのぐらいの期間ででてくるものなんでしょうか?

2.追加切除をお願いしたのですが、手術後形を整えたりして動いてしまい もうどこか分からないと言われました エコーとかにもまだ写らない癌なので探すのは無理との事 そうなんでしょうか?探す方法はないのでしょうか?
petとかでも無理でしょうか?

3.私としては放射線療法の後遺症肺臓炎が気になります。
肺臓炎になると一生治らないと聞きました放射線療法が終わっても治らないのでしょうか? また肺がんになる栗は上がらないんでしょうか?

4.実は乳癌を治すために他の臓器を痛める事に抵抗があります。

このまま何もせず検診をマメにして今回取り残した癌が見えるようになったら切除ではやはり遅いでしょうか?転移までに見つけれない可能性もありますか?
半年に1度の検診をと考えています。

正直全摘には反対にあまり抵抗はありません
その時は全摘となっても構いません

5.一層のこと現時点で全摘をするのは、やはり無謀な考えでしょうか?
毎日爆弾を抱えて気にしながら過ごすなら一層のこととも思います。
全摘すれば根治という事になりますか?その場合、時期は長期休みを考えて夏頃でも問題ないのでしょうか?

本当に長々と色々質問させていただきすみません。
不安や疑問が後から
ドンドン出てきてしまいます 。
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにち日は。田澤です。

メール拝見しました。
「断端陽性」ということですが、通常「乳管腺葉区域切除」であれば、「その乳管は末梢まで完全に切除範囲」となるので「同一乳管内の乳管内病変(非浸潤癌)で断端陽性」となることは無いと思います。
 ただ、私自身の手術ではないので、「きちんとした(乳管を全長にわたって)手術だったのか?」まではコメントできる立場にはありません。

「取り切れてる確率も高いけど少し残っている可能性もあるので放射線療法25日~30日かホルモン治療5年間のどちらかをすすめられました」
⇒この表現は非常に気になります。

 もしも「執刀医自身が取り切れていると確信できない」のであれば、「追加切除」も検討すべきでしょう。
 「きちんと取り切れている」のであれば、(非浸潤癌の温存術後照射として)「放射線照射は妥当」です。

 ♯ただし、非浸潤癌なのに「ホルモン療法は不要」です。

「1.非浸潤癌だったけど手術で切断してしまったので癌が外に出る入口ができたということで浸潤癌となったという事でしょうか?」
⇒違います。

 非浸潤癌と浸潤癌は「遺伝子レベルでの違い」であり、「袋をきれば、乳管からでてきて浸潤癌となる」ということではないのです。

「私の癌のレベルで取り残していたとしたら早くてどのぐらいの期間ででてくるものなんでしょうか?」
⇒それは全くわかりません。

「2.追加切除をお願いしたのですが、探すのは無理との事 そうなんでしょうか?」
⇒これは全くの誤りです。

 おそらく、その「執刀医」は(乳管腺葉区域切除後に)「追加切除した経験が無い」のではないかと思います。(そもそも「乳管腺葉区域切除」自体、執刀経験が浅いのではないかと思います)

 ○本来、「乳管腺葉区域切除」は「診断目的」なので(断端が陰性でも)「癌の診断となり、拡がりがある程度広い場合」には、次に(癌としての)「乳腺部分切除」をすべきなのです。
  実際には「乳管腺葉区域切除での瘢痕部分」を「大きめに切除する」手術が行われるべきです。

「探す方法はないのでしょうか?petとかでも無理でしょうか?」
⇒前述した通りです。

 「そんな小さな病変を探す」ことは不可能です。(PETで映ることなど決してありません)
 瘢痕は解ります。 瘢痕部分を大きめに切除することが「正しい」治療です。

「肺臓炎になると一生治らないと聞きました」
⇒誰がそんな「誤り」を言っているのでしょうか?(ネットですか???)

 とんでもない「誤り」です。

「放射線療法が終わっても治らないのでしょうか? また肺がんになる栗は上がらないんでしょうか?」
⇒全くナンセンスです。

「このまま何もせず検診をマメにして今回取り残した癌が見えるようになったら切除ではやはり遅いでしょうか?転移までに見つけれない可能性もありますか?半年に1度の検診をと考えています。」
⇒通常は(乳がんとしての)乳房温存術(部分切除)もしくは「放射線照射が必要」です。

「現時点で全摘をするのは、やはり無謀な考えでしょうか?」
⇒無謀でも何でもありません。

「全摘すれば根治という事になりますか?」
⇒その通りです。

「その場合、時期は長期休みを考えて夏頃でも問題ないのでしょうか?」
⇒それは問題ないでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

いつもお忙しい中ご丁寧な回答ありがとうごさいます

1.その後放射線治療、ホルモン治療などは一切行わず全摘の手術を行う事を選びました
色々自分なりに聞いたり調べたりして
根治できるのは今しかないと思ったからです
もちろん再発しなければ一番良いのですが
再発すれば治療を続けながら何十年も生きる事はできても.もう根治は無いという理解です
私の理解はあってますか?

2.主治医は今はリンパの転移はないので手術の時、リンパ転移を調べるセンチネル生検?はしないと言われました
データーは12月の部分切除の手術の時に受けたMRIなどです 本当にしなくてもいいのでしょうか?
絶対にリンパに転移してないといえるのか少々不安です もう一度何か手術前に検査をしてもらった方がいいですか?

3.リンパ転移が無ければ遠隔転移も無いと考えていいのでしょうか?
先生のお話の中でリンパ転移と遠隔転移は違うと書かれてました
今リンパには転移がなさそうなんですが遠隔転移してる可能性はあるのでしょうか?

4.同時再建ができると言われました
できれば手術の回数も減るのでそちらの
方がいいのですが やはりもう少し時間を
置いててからの方がいいのでしょうか?
同時再建のデメリットがあれば教えてください
再建はシリコンでと考えています

いつも長々とすみません
よろしくお願いします

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「再発すれば治療を続けながら何十年も生きる事はできても.もう根治は無いという理解です私の理解はあってますか?」
⇒遠隔転移再発であれば、ほぼあっています。(根治がゼロではありません)

 また、再発といっても「局所再発」であれば、全くの誤りです。 その部分の局所治療(手術や放射線)で根治することはよくあることです。
 そもそも「温存乳房内再発」は「その際に全摘すれば、最初から全摘したのと予後は同じ」という大前提があります。

「もう一度何か手術前に検査をしてもらった方がいいですか?」
⇒不要です。

 手術して「非浸潤癌だった」わけですから「リンパ節転移の可能性を考える必要はなし」です。

「3.リンパ転移が無ければ遠隔転移も無いと考えていいのでしょうか?」
⇒リンパ行性転移と血行性転移は全く別ルートです。

「リンパには転移がなさそうなんですが遠隔転移してる可能性はあるのでしょうか?」
⇒「リンパ節転移とは無関係」ですが…

 そもそも「非浸潤癌」では「リンパ管にも血管にも入らない」つまり、「リンパ行性転移=リンパ節転移」も「血行性転移=遠隔転移」もどちらもありえません。

「同時再建のデメリットがあれば教えてください」
⇒ありません。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

乳腺内の腫瘍
性別:女性
年齢:47歳

その後 家族とも話し合って
全摘同時再建を選ぶ事にしました
手術も無事に終わり非浸潤癌で取り切れたという事でその後は無治療という事になりました

安心した矢先ですが
ずっと気になっていることがあります。

そもそも初めは両胸からミルク色の分泌物が何年か前から出ていて 要観察だったのが右だけが血液分泌物と変わり大手病院を紹介され今回の手術というはこびとなりました。
その間置き去りにされていた左側の胸です。
今でもたまに摘めばほんの少しお米の半分ぐらいの量のミルク色の分泌物がでます。

私は紹介状に両胸分泌物と書いてもらっていると思っていたのですが、
主治医は初めて聞いたようなリアクションで、ひょっとしたら右胸の血分泌物しか書かれてなかったのかもしれません。

しかし主治医は初めて病院を訪れた時(約1年前になります)MRIをとっていてその時左胸もチェックしているから後はマンモとエコーをもう一度して異常がなければ今後は1年毎の検診でと言われています それでいいのでしょうか?

そこで、先生にお聞きしたいのは
1.方胸に癌があればもう片一方もなる確率は高くなると聞き不安になってきました
左胸も今一度もう少し詳しい検査が必要だと思われますか?それともこのまま1年毎の検診で観察したらいいのでしょうか?
(1箇所からで、ミルク色で米粒の半分ぐらいの量です。
摘んだら出たり出なかったり 感覚的には生理前後やお風呂に入った時出る事が多い気がします。
量は何年も変わってません)

2.手術後 主治医に反対側の予防にもなるからホルモン剤を飲むという人もいると言われましたが私の場合飲んだ方がいいのでしょうか?

3.ホルモン剤の副作用として子宮癌になる率が少し上がると聞きました
本当でしょうか?

長々とすみません よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えなくてはいけません。
「何でもかんでも(理由は解らないままに)心配の種」とする思考は慎むべきです。

「そもそも初めは両胸からミルク色の分泌物が何年か前から出ていて 要観察だった」
⇒そもそも、この診療が大間違いです。

 「両側」のしかも「ミルク色」は1000%「どうでもいい」ことなのです。
 それを「(良く解らないが、何の為だか解らないけど)経過観察」と指示する医師がいる事自体、ナンセンス。その医師は「何も考えていない」と非難されるべきでしょう。

「今でもたまに摘めばほんの少しお米の半分ぐらいの量のミルク色の分泌物がでます」
⇒冷静に成りましょう。

 この「ミルク色の分泌」に「乳管内病変を想像させる」理由がありますか??
 全く無関係です。
 1000%気にする必要はありません。(無駄に絞る事は止めましょう)

「今後は1年毎の検診でと言われています それでいいのでしょうか?」
⇒勿論です。

「左胸も今一度もう少し詳しい検査が必要だと思われますか?」
⇒全く不要です。

「それともこのまま1年毎の検診で観察したらいいのでしょうか?」
⇒その分泌の事は「きれいさっぱり」忘れてしまいましょう。(全く病的意味がありません)

「2.手術後 主治医に反対側の予防にもなるからホルモン剤を飲むという人もいると言われましたが私の場合飲んだ方がいいのでしょうか?」
⇒絶対に飲んではいけません。

 そもそも「非浸潤癌で全摘」なのだから根治です。
 「対側の予防のため」などという理由は決して許されないことです。
  理由は
   1.子宮体癌のリスクがある
   2.(対側の)予防などという理由を許可したら、医療財政が破たんする

  ○本来、医師から「そのような愚案」を提案するべきではありません。
   もしもその様な事をするというのならば、(医療費から出される)「7割負担は、その医師自身の財布から出してもらう」べきです。

「3.ホルモン剤の副作用として子宮癌になる率が少し上がると聞きました本当でしょうか?」
⇒その通りです。
 だから(そもそも再発リスクのない)「非浸潤癌で用いるべきではない」のです。
(医療財源のことは置いておくとしても)





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