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温存手術後放射線治療について

[管理番号:3118]
性別:女性
年齢:52歳
3月末に左胸上部中央側にしこりをみつけ乳癌ステージ1となってからずっとこちらのサイトで勉強させて頂いておりました。
本当にありがとうございます。
5月(下旬)日に温存手術とセンチネルリンパ節生検をし2泊3日で退院後、5月(下旬)日に病理結果がでました。
組織型 浸潤がん 硬がん ()
リンパ節転移 なし
ホルモン感受性 ER+ PgR+
HER2遺伝子 0
ガン浸潤経 2センチ以下 7mmです
脈管侵襲 なし
核異型度 グレード1
断端検査 陰性
よって再発転移低リスクガン
標準治療としては
温存手術後、予防放射線(50歳以上とガン種類から短期3週間コースも適用)+ホルモン療法 適用となりますが
①無治療選択もあり(日本では病院が近く毎日通える距離のため、放射線予防治療が一般的だが、アメリカでは国土が大きすぎて毎日通えるような病院が近くないため初期の人が放射線を希望しない例もあるとのこと。)
②先生としては、70歳以上なら無治療でよいが、50代で子供がまだ12歳のため、放射線だけでもしておいたほうがよい。
③ホルモン療法は今回乳癌にならなかった胸の再発ではなく、発がんを防ぐために放射線治療後ホルモン剤一錠だが、三か月くらい試しに飲んでみて、人により更年期のような副作用が違うので辛かったらその時に考えましょう。
とのことでした。
6月(上旬)日に放射線科の説明を受けましたが、こちらではトモセラピー(○○○では1病院しかないようです)ではなくリアニック、寡分割照射は二年前から導入していてあまり選択する人はいないとのことでした。
再発リスクが低いのに、左胸心臓に近い腫瘍なので心臓や肺への副作用を考えたり、寡分割をあまりする人がいないとのことで、今回は放射線治療について考える時間を頂いてしまいしたが、放射線の先生は52歳はまだ進行が速いし、ガンから0.5㎜のところで切っているので早めにしたほうがよいとのお話でした。
リアニックでもきちんと標準治療として受けたほうがよいのでしょうか?
寡分割と通常分割の副作用の差はあるのでしょうか?
早期でこのようなことで悩むのはとても申し訳ないような気持ちですが、アドバイス頂けると助かります。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「リアニックでもきちんと標準治療として受けたほうがよいのでしょうか?」
⇒温存手術は「術後の放射線照射が前提」の治療法です。
 余程の訳が無い限り、受けるべきです。
 
「寡分割と通常分割の副作用の差はあるのでしょうか?」
⇒それ程差はないようです。