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手術について

[管理番号:3681]
性別:女性
年齢:37歳
田澤先生
初めて質問させていただきます。
よろしくお願いします。
37歳、2回の出産経験ありです。
??6月中旬、左胸下部にしこりを見つける。
??6月下旬、クリニックで触診。
??7月上旬、クリニックでのエコーで乳がんの疑い。
??7月下旬、紹介先の大学病院にてマンモ・エコー・細胞診。
●8月上旬、バネ式の針生検。
●8月下旬、切除生検。
●9月上旬、切除生検の結果乳がんと診断。
癌である可能性が高かったため、広範囲に切除をしたが、右と下方向に高度に広がりがあり取り切れていない可能性が高い。
エコーでのリンパへの転移は確認できない。
おそらく、術後はホルモン治療のみの可能性が高いと言われています。
??腫瘍 6mm
??浸潤性乳がん
??エストロゲン受容体 陽性
??プロゲステロン 陽性
??HER2 陰性
??Ki-67 8%
??グレード2
??リンパ節への転移がなければステージ1
9月(下旬)日より、ノルバデックス10mgの朝・夕2回の服用を開始しました。
現在、手術について悩んでいます。
●「全摘、背中からの同時再建」を希望しました。
その場合、形成外科のスケジュールの関係で手術は11月末になるとの事。
●「摘出手術、二期再建」であれば10月上旬に手術が可能。
しこりを見つけてから待つ時間が長すぎて精神的には限界に近い状態なのですが、
○しこりも小さくKi-67の数値も低い事から1ヶ月待っても転移のリスクはあまり変わらないのではないか。
○乳輪・乳頭も残せる可能性が高い事。
(手術中の検査で広がりがなかった場合)
○切除生検で出来た左下部5センチの傷を脇に伸ばす事での手術が可能なので同時再建が1番綺麗に再建ができる事。
○摘出手術、二期再建であれば、乳輪・乳頭も切除し横一文字の傷になる事。
から、11月末の同時再建と返事をしたのですが正直まだとっても心が揺れています。
①待つ時間によってリンパへの転移が不安。
②皮膚と乳輪・乳頭を残す事での再発の不安。
(乳輪・乳頭が残せる可能性が高いと聞いた時は嬉しかったのですが、調べてみて再発のリスクが高い事に恐怖を感じています。)
私の中での優先順位はとにかく命です。
再発の不安も1%でも減らしたいと思っています。
命への執着はあります。
胸への執着はあまりありません。
だとしたら、全て摘出する事を選べば良いのですが、術後落ち着いた頃にやはり胸が無い事に喪失感を感じ続けるのではないかと思う気持ちもあります。
最後は自分で決断しなくてはいけないと思っているのですが、今の精神状態での判断が難しくとても辛いです。
田澤先生であれば、どの時期にどのような手術を勧めますか?
お忙しい所、申し訳ありませんが田澤先生の見解をお聞かせいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「○しこりも小さくKi-67の数値も低い事から1ヶ月待っても転移のリスクはあまり変わらないのではないか。」
⇒その通り、しかも「本体は切除生検している」のですから。
「①待つ時間によってリンパへの転移が不安。」
⇒殆どないです。
「②皮膚と乳輪・乳頭を残す事での再発の不安。」
⇒乳頭からの距離によって適応がありますが…
 ご本人が「どこまで拘るか?」姿第です。
「田澤先生であれば、どの時期にどのような手術を勧めますか?」
⇒客観的に見れば「1カ月手術が遅れる」ことによるリスクは殆どないでしょう。
 「乳頭乳輪が残せるのか?」については「腫瘍と乳頭との距離次第」です。