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小葉癌温存術後全摘考慮中

[管理番号:2162]
性別:女性
年齢:59歳
はじめまして
12月○日に左乳がんで乳頭切除乳輪温存の温存術を受けた者です
検査結果
浸潤性小葉癌
腫瘍径1.0mm
ER:100%
PgR:40%
HER2:マイナス
核異型:2
リンパ節転移:なし
Ki67:3%
切除断片:陰性
アロマターゼ阻害薬:フェマーラ服用
1週間後より放射線治療25回開始予定
小葉癌の特性を乳がんプラザで知り、主治医に多発する危険をどう対処したらよいのかを質問しましたが、乳管癌であれ小葉癌であれすることは同じでまずは放射線とホルモン剤の服用と経過観察との返答全摘した方が良いのではとの質問には、こんな小さな癌で全摘していたら、みんな全摘になってしまうと否定的でした
温存の傷も乳首がえぐられたように摘出されていて(腫瘍が乳頭に近かったため)、今も見ると吐気がしてきます
この機会に全摘同時再建を考えてみたのですが
看護師さんにも再発(新な癌)の不安や乳房の形への受け入れがたい違和感をせつせつと訴えましたが、やはり主治医と同じで、この程度で全摘まで考えない方がいいし、乳頭のみの再建もあるし、それよりも転移の方が怖いのでお薬をきっちり飲んでそれに備えたほうがいいのではとい言われ、そうまで言われるのならこのままでいいのかとも思い無理を押し通す気力がなくなりかけています
地方都市なので再建を行っている医療機関もなく、たぶんその意味でも主治医の選択肢も狭まってい るのではと思います
かなりの勇気と思いっきりがなければ、このままになりそうです
1:このままでいずれ新しい腫瘍ができた場合、治療成績と予後はどの
くらい変わりますか、また小葉癌の再発(新規)率はやはり30%とお考えですか
2:もし先生の病院に同時再建(人工物)の手術を依頼した場合
何度くらい通院し、入院期間、またフォローアップに何回の通院が必要ですかまず診察で1回、検査1回、手術(入院も含め)、術後の検診(インプラントだと週1回皮膚を膨らませる処置が必要ですか?)
3:12月に手術を行っているので何か月後くらいから再手術は行えるのですか
4:放射線治療後もインプラント再建は出来るのでしょうか(形成外科
の分野ですが)
もうすでにする方向に動いているので止めるのはむずかしと思いますが
5:過去に小葉癌で温存した方はやはり再発が多いですか(これを元に再発率を計算しているので重複してしまいますが)
再建を思いついたときに放射線の事が頭にあり、治療が始まってしまっ
たら取り返しがつかないと、あせって結論を出さなければとずっーと一人で考え続け、主治医との応対に疲れ結局考えるのさえ億劫になってきています
なにかグチを連ねている様で申し訳ありませんが、ご返答お願いいたします
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(1mm?), pN0, luminal Aですね。
「1:このままでいずれ新しい腫瘍ができた場合、治療成績と予後はどのくらい変わりますか」
⇒それは「新たにでた腫瘍(小葉癌)のステージ次第」です。
 
「また小葉癌の再発(新規)率はやはり30%とお考えですか」
⇒そういうデータもありまが…
 私自身の経験からは「それほど高くはない」と思います。
 
「2:もし先生の病院に同時再建(人工物)の手術を依頼した場合何度くらい通院し、入院期間、またフォローアップに何回の通院が必要ですかまず診察で1回、検査1回、手術(入院も含め)、術後の検診(インプラントだと週1回皮膚を膨らませる処置が必要ですか?) 」
⇒その通りです。
 「手術前」は最低1回(診察+術前検査)
 「入院期間」は7日間
 「術後」生食注入のために「2週間に1回」程度は必要となります。
 
「3:12月に手術を行っているので何か月後くらいから再手術は行えるのですか」
⇒再建することを考えれば「半年」が目安です。

「4:放射線治療後もインプラント再建は出来るのでしょうか(形成外科の分野ですが)もうすでにする方向に動いているので止めるのはむずかしと思いますが」

⇒可能です。
 ただ、「皮膚が伸びにくい」とか「整容性」で不利にはなります。
 
「5:過去 に小葉癌で温存した方はやはり再発が多いですか(これを元に再発率を計算しているので重複してしまいますが)」
⇒これが「それ程でもない」というのが実感です。
 「温存術後の再発」というのは「世間にでている数字」ほどには高くないのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は誠実なご回答ありがとうございます
全摘同時再建を希望しておりましたが、遠方まで何度も通わなければならない事等考え、早くも気持ちが萎えてしまっている現状です
離れて暮らしている一人娘(29歳独身)より、まだまだ元気でいてもらわなくては困ります、という手紙をもらい、思い通りにならない自分の体を嘆き大泣きしてしまいました
針生検時より(ホルモンバランスのせいと主治医より言われています)
患側の乳房が暴れる様に張ったり痛かったりし、その内、脇や腕、対側の乳房まで痛くなり
また術後は下腹部までピリピリと電機が走り、生理痛の様な痛みと、出血とおりものがあり閉経後(52歳)初めての出来事に動転しています
(今も続いています)
また1月前より、目と鼻の奥が強い炎症がある様な不快感と痛み、少しぼーっつとした感じが続き、自分の体はコントロール不能状態ではと恐怖を感じています
1:閉経後数年経っても、ホルモンの影響で乳房や下腹部痛は起きるものですか
またこのような症状の乳がんとの関係、またはフェマーラ服用によるものでしょうか(術前1ケ月前に28日間、術中21日間休薬、術後14日目より再服用開始)
2:2ケ月前のPET-CTでは転移なしでしたが、この期間に脳転移し症状がでる事はありますか
3:PT1a(1mm?)、pNO,luminalA小葉癌の私の病理結果で10年生存率はどのくらいですか(10年生存率はその後の10年に繋がるのですか)
唯一の望みは、万が一将来娘が同じ病になった時、そばについていてあげたいのです
私の父86歳(前立腺がん)、父方の叔母88歳、従妹60歳
夫の母96歳、姉68歳がそれぞれ55歳~75歳で乳がんのみに罹患
(父は前立腺がんのみ)全員生存中
遺伝子検査は全く受けるつもりはありません
4:先生の経験からの推測で結構ですが、BRCAである可能性をどう思われますか
推測の域内の質門ばかりで申し訳ありません
告知から今に至るまで、つねに命の危険を感じ暗い日々を過ごしています
その中で先生の経験に裏打ちされた真摯なお言葉が,生きる希望が持てる唯一の砦のような気がいたします
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「1:閉経後数年経っても、ホルモンの影響で乳房や下腹部痛は起きるものですか」
⇒起こりえます。
 下腹部の痛みは「モンドール」かもしれません。
 トップページ「乳腺の良性疾患 モンドール」を参照してください。
 
「またこのような症状の乳がんとの関係、またはフェマーラ服用によるものでしょうか」
⇒乳癌とは無関係です。
 フェマーラでしょう。
 
「2:2ケ月前のPET-CTでは転移なしでしたが、この期間に脳転移し症状がでる事はありますか」
⇒絶対にありえません。
 
「3:PT1a(1mm?)、pNO,luminalA小葉癌の私の病理結果で10年生存率はどのくらいですか(10年生存率はその後の10年に繋がるのですか)」
⇒ほぼ100%でしょう。
 
「4:先生の経験からの推測で結構ですが、BRCAである可能性をどう思われますか」
⇒年齢的にも、サブタイプ(ルミナールA)からも「可能性は考える必要なし」と思います。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

腫瘍径を間違っていましま
性別:女性
年齢:60
先日質問した際に腫瘍径の単位を間違っていることに気付きました
1.0mmと記しましたが、1.0cmの間違いです先生の(1.0mm?)の意味がわかりました、それを踏まえ
1:10年生存率を再度お教え下さい
今後の経過観察として3ケ月に1度のエコー・年に1度のマンモ・被爆量が問題だと思うのですが主治医はPETを推奨派でこれも年に1度行います
2:一般健康診断の胸部レントゲン・胃のバリューム検査は別に行う意味がありますか(他のガンの発見目的としたらPETと重複という事になりますか)
3:乳房のセルフチェックは月に1度行った方がよいのですか(変形して堅くなっている乳房では変化を見つけるのは難しいのですが)
娘(29才)を定期検診に通わせたいのですが、家族性乳ガンの可能性を考慮したうえで
4:何才からどの位のスパンで、どのような検査を行ったらよいですか
5:江戸川病院で定期検診をお願いした場合家族性を考慮しても、先生の受診ではなく、検査センターのマンモのみになりますか
6:もし他医療機関で異常が見つかった場合、すぐに江戸川病院に転院を希望しても、初診まで2ケ月以上の待ち時間になりますか(関東圏に住んでいますがそちらの病院はかなり遠い為)
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「1:10年生存率を再度お教え下さい」
⇒90%です。
 ただし、「10年間で乳癌による死亡の確率は僅か2%」となります。 残りの8%は他病死となります。(平均寿命の短いアメリカが主体のデータだからこのようになります)
 
「今後の経過観察として3ケ月に1度のエコー・年に1度のマンモ・被爆量が問題だと思うのですが主治医はPETを推奨派でこれも年に1度行います」
⇒医療被曝に気をつけてください。
 
「2:一般健康診断の胸部レントゲン・胃のバリューム検査は別に行う意味がありますか(他のガンの発見目的としたらPETと重複という事になりますか)」
⇒他の癌腫の検診は、きちんとうけるべきです。
 PETはそれらの替りにはなりません。(早期発見には繋がりません)
 
「3:乳房のセルフチェックは月に1度行った方がよいのですか(変形して堅くなっている乳房では変化を見つけるのは難しいのですが)」
⇒難しいなりに、(その状態に)「慣れてくる」ものです。
 
「娘(29才)を定期検診に通わせたいのですが、家族性乳ガンの可能性を考慮したうえで
4:何才からどの位のスパンで、どのような検査を行ったらよいですか」⇒家族性乳がんの高リスクとは言えません。
 30歳過ぎてから1年に1回の検診(超音波)
 40歳過ぎたら1年に1回の検診(超音波+マンモ)
 でしょう。
 
「5:江戸川病院で定期検診をお願いした場合家族性を考慮しても、先生の受診ではなく、検査センターのマンモのみになりますか」
⇒当院では「検診センターのマンモ+触診」が標準です。
 検診目的での受診はできません。
 何か症状があれば別ですが…
 
「6:もし他医療機関で異常が見つかった場合、すぐに江戸川病院に転院を希望しても、初診まで2ケ月以上の待ち時間になりますか(関東圏に住んでいますがそちらの病院はかなり遠い為)」
⇒通常はその位になるかもしれません。
 ただし緊急性を考慮した対応は可能です。
 その場合にはこの場にご相談ください。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

術後の検診について質問がありますよろしくお願い致します
今後の検診予定を主治医に聞いたところ、年に1回のマンモとPETのみと
のこと、てっきりエコーがあると思ってたいたので
小葉癌なので3~6ケ月に1度のエコーをお願いしましたが、
1mmの癌を見つけても意味がない!
その上医療被爆が心配というと、それなら転移の検査は受けても、
受けなくても結構と言われ、途方にくれています
1:主治医は手術で何もない状態なので、1年後で充分と言っていますが、新たな癌が今出来たとして、1年放っておくと非浸潤が浸潤になる可能性は高いのですか
2:私の病理で、1年後のマンモのみでエコーなしという判断は信頼性がありますか
3:先生にエコー検査をして頂くとしたら、紹介状等は必要ですか
4:本当に転院したい気持ちでいっぱいなのですが、かなり遠方なので、薬の処方や緊急時の対応を考え躊躇しています
もし転院した場合ホルモン剤は3~6ケ月分まとめて処方して頂けるのですか
緊急の場合Q&Aで質問させて頂いて、その後診察に伺うということでよろしいのですか
5:小葉癌の新たな癌の発生は、再発のように術後1~2年後に多く見られるというものですか、それとも10年後または一生安心出来ないのでしょうか
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「年に1回のマンモとPETのみ」
⇒定期検査でPETを撮影するなど、とても考えたくありませんが…
 
「小葉癌なので3~6ケ月に1度のエコーをお願いしましたが、1mmの癌を見つけても意味がない!」
⇒普段から「エコーをしないような医師」では(そもそも)「1mmの癌を(仮に見つけたいと思っても)見つけられない」と思われます。
 
「1:主治医は手術で何もない状態なので、1年後で充分と言っていますが、新たな癌が今出来たとして、1年放っておくと非浸潤が浸潤になる可能性は高いのですか」
⇒勿論、その可能性はあります。
 それに3mmの浸潤癌が1cmになる期間です。
 
「2:私の病理で、1年後のマンモのみでエコーなしという判断は信頼性がありますか」
⇒正直、マンモのみでは「小病変を検出する事は不可能」となります。
 小葉癌であれば「対側を含めて」超音波(せめて半年)をしてほしいです。
 
「3:先生にエコー検査をして頂くとしたら、紹介状等は必要ですか」
⇒原則としては、あった方がいいですが「無関係に」エコーすることはできます。
 
「もし転院した場合ホルモン剤は3~6ケ月分まとめて処方して頂けるのですか」
⇒3カ月までです。
 
「緊急の場合Q&Aで質問させて頂いて、その後診察に伺うということで、よろしいのですか」
⇒それも可能です。
 
「5:小葉癌の新たな癌の発生は、再発のように術後1~2年後に多く見られるというものですか、それとも10年後または一生安心出来ないのでしょうか」
⇒再発とは異なり、「生涯、気をつけるべきもの」と考えてください。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

BCA225の数値上昇
性別:女性
年齢:61歳
以前小葉癌温存術後 全摘を考慮しご相談をしたものです
相変わらず主治医とのコミュニケーションがうまく取れず
心の拠り所として何でも話せる内科医も受診していますが
そちらのご厚意で?5種類の腫瘍マーカーを調べていますが
その中でBCA225の数値が徐々に上がってきているのが気になります
28/3  123.4
28/10 130.5
29/1  145.9
29/4  143
29/7  156
この数値はどう読み解くべきなのでしょうか
また160を超えて上昇した場合は転移を疑うべきでしょうか
主治医のところでは2種類
CA15-3      CEA
28/3  18.6   1.9
28/6  18.5   2.8
28/10 20.3   1.9
29/4  17.3   1.5
こちらの数値に関しては問題はないかと思われますが
やはり上昇し続けているBCA225が大変気になります
余談ですが
育毛剤を使いたく、そのむね主治医に成分に問題がないか
尋ねたところ、そんな質問をする人にはもうホルモン剤(フェマーラ)
は出せないといわれ 途方にくれています
とりあえず命が助かったのだから後の事はどうでもいいと言われたようで、心が痛みました
・○○クリニックだ開発された(ミーノアージュ)という育毛剤
オクタペプチドー2・グリチルリチン酸ジカリウム・ピロクトンオラミン
・三省製薬のBMPにアプローチする育毛成分CTP:6-ベンジルアミノブリン(女性ホルモンの減少によって低下しがちな髪の成長を促す成分入り)
こんな下らない質問ですが、他にも悩んでいる方も多いかと思われます
もしお時間があれば使用に問題がないかお調べ願えれば嬉しいのですが
発売元も薬剤師も主治医に相談して下さいとの返事しかいただけなく悩んでいます
そもそも、育毛剤うんぬんはやはり考えてはいけないのでしょうか
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「こちらの数値に関しては問題はないかと思われますがやはり上昇し続けているBCA225が大変気になります」
⇒私には「全く」気になりません。
 ご本人が理解されているように「CEAとCA15-3が動かない」のに、BCA225の値など気にする必要は全くありません。
 私にいい案があります。
 ★次回から(BCA225は項目から外して)「CEAとCA15-3だけにする」ようすすればいいだけです。
○育毛剤は使用して問題ありません。(主治医に禁止と言われていない限り)
 
 
 

 

質問者様から 【質問6 大きさの変わらない肺の集積】

性別:女性
年齢:62歳
何度か質問をさせて頂いております
2015/12月浸潤性小葉癌 ステージ1の手術
1年目のPET-CTで右甲状腺乳頭癌 ステージ1が見つかり手術
2年目のPET-CTで左耳下腺と右肺に1ケ所集積あり
再検査の結果耳下腺異常なし
肺は2年前の手術前PET-CTでも、同じ場所に同じ大きさの集積があり
炎症の跡ではないか? でもグレーであるので
PET-CTのスパンを短くして経過観察
1:肺転移である場合、2年間同じ場所同じ大きさという事例はあるのででしょうか。
2:フェマーラを服用しているので、増殖が抑えられているという事もありうる?
3:(1の質問と同じ意味ですが)大きさの変わらないものは転移ではない?
 
以上の疑問にお答えねがえれば幸いです
それとは別に愚にもつかないことで申し訳ありませんが
何度も炎症を起こす歯周病治療のため、歯周組織を再生する再生薬リグロス(トラフェルミン)やエムドゲインなどを歯科医から提唱がありまししたが
再生医療使は避けるべきでしょうか
どうぞよろしくお願いいたします
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
毎年PETを撮っていることが信じられません。
「でもグレーであるのでPET-CTのスパンを短くして経過観察」
⇒とんでもない診療です。
 私がコメントするに値しません。