乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5848]
性別:女性
年齢:40歳

田澤先生

お世話になっております。

昨日診察で病理結果を聞いたID○○です。

手術の際はありがとうございました。

全摘+リンパ郭清しましたが、お陰様で腕もよく動き仕事も復帰でき、
すぐ日常生活に戻れました事にとても感謝しております。

とても前向きに過ごしていましたが、昨日は想像を超える病理結果の悪さに動揺してしまい、きちんと今後の治療を考えられませんでした。

お忙しいところ申し訳ございませんが、いくつかの質問にご回答頂けますようお願い申し上げます。

・5年前右胸に1.5センチのシコリを見つけ近所の乳腺外科へ。

細胞診の結果クラス3でグレーの為、○○医療センターを紹介される。

・医療センターでマンモ+、エコー+針生検の結果、良性の乳管内乳頭腫と診断される。

それから4年間半年ごとに経過観察し、毎回エコーと一年ごとにマンモをしてました。

 主治医は自分でエコーはしていません。
形が歪な為図り方で誤差は出るが大きさは2~3センチ。

 4年間変化が無いので、次は一年後になりました。

・1年後の10月に経過観察に行くと、腫瘍に石灰化が見られ、大きさは変わらないけど濃くなってるので、
 癌の可能性もあるとの事でエコーマンモトームをしました。

病理組織結果
非浸潤がん グレード1 ほとんどが乳管内病変と推測します。

1体の検体にわずかに間質浸潤を否定できない所見です。

  
と結果が出て、ステージ0か、0に近い1期と説明を受けました。

5年間も癌を見過ごされてた事で前医に不信感を抱き、ここで江戸川病院に転院し田澤先生に手術をして頂くことを決めました。

11月田澤先生の初診を受け、エコーして頂いたときにシコリは3センチ位、境界線はハッキリしている、数ミリ位浸潤している可能性も半分あるとおっしゃていました。

3週間後、全摘手術を受けセンチネルリンパ節が陽性となり、リンパ郭清をしました。

リンパ転移にショックを受けましたが、ステージ2aならまだ早期だと思い、前向きに頑張ろうと思っていました。

昨日の術後病理結果
ステージ3
浸潤性乳管がん60×10×8mm
リンパ転移12/13個
グレード1
ER陽性10%以上中等度
PGR陽性10%以上高度
HER2 0
MIB-1 21%

なぜこんなにも術前と変わってしまったのか、愕然として受け止められない状態です。

教えて頂きたいのですが、手術までの3週間の間にエコーには映らない乳管内病変と3センチのシコリが浸潤したのでしょうか?
それともマンモトームの診断が間違えていて、既に数年前から大きな浸潤がんだったのでしょうか?

5年前から癌を放置していた事になり、既に遠隔転移しているかとても不安なので検査をしたいのですが、
すぐに出来るでしょうか?

今後の治療はホルモン療法と放射線で、抗がん剤は患者次第で考慮するとゆう感じでしたが、
私のケースだと無治療、ホルモン療法、抗がん剤で再発率はどうなりますか?

リンパ節には放射線だけで癌細胞は消えますか?抗がん剤もリンパ節には効果ありますか?

ホルモンは10%以上ですが90%の方と比べると効き目は弱いですか?

私の病理結果、リンパ転移の状態を見てやはり抗がん剤をするべきだと思われますか?
この状態で放射線とホルモン療法だけでは無謀でしょうか?
下の子が成人するまであと12年は生きたいです。

沢山質問してしまいましたが、宜しくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

管理番号5635を見るまでもなく、診断能力の無い医師に(不幸にも)当ってしまうと大変残念なこととなります。
[管理番号:5635]乳がん治療について

乳腺外科医として1人前になるためには(変に頭でっかちになる前に)「細胞診や組織診の腕を磨いてもらいたい」ものです。
ただ、その前提には「自分自身でエコーをする」ことこそが重要であり、それが(特に大病院では)行われなくなっている現状には、とてもとても残念に思います。

質問者に対して、敢えてコメントを差し控えますが(個人攻撃となってしまうので)気持ちを察してください。

「手術までの3週間の間にエコーには映らない乳管内病変と3センチのシコリが浸潤したのでしょうか?」
⇒これは単純に…

 画像所見と(顕微鏡的)所見の乖離です。「顕微鏡レベルがエコーで見えないのは寧ろ当然」なのです。(だから、温存の場合には2cmマージンをつけているのです。 画像と顕微鏡が一致しているのならマージンは不要ですよね?)

「それともマンモトームの診断が間違えていて、既に数年前から大きな浸潤がんだったのでしょうか?」
⇒状況的に…

 そう思います。(大人しい癌でもあり、画像ではゆっくり増大していた事が寧ろ、前医での対応の遅れにつながったのでしょう)

「5年前から癌を放置していた事になり、既に遠隔転移しているかとても不安なので検査をしたいのですが、すぐに出来るでしょうか?」
⇒それは可能です。(私から提案することはありませんが、希望する方にはオーダーしています)

「今後の治療はホルモン療法と放射線で、抗がん剤は患者次第で考慮するとゆう感じでしたが」
⇒ルミナールAだから「上乗せ」については根拠が無いという意味です。
 ただし、「リンパ節転移9個」だと「抗癌剤を提案する事が妥当」だと思っています。

「私のケースだと無治療、ホルモン療法、抗がん剤で再発率はどうなりますか?」
⇒診察時にお話しした通りです。

「リンパ節には放射線だけで癌細胞は消えますか?抗がん剤もリンパ節には効果ありますか?」
⇒何か勘違いされていますね??

 リンパ節は郭清しています。
 放射線照射は「郭清範囲のその先」であり、(細胞レベルでの)予防照射なのです。

「ホルモンは10%以上ですが90%の方と比べると効き目は弱いですか?」
⇒これも「良くある」勘違いですね??

 SRLの報告書では(例え100%でも)「10%以上」としかレポートされないのです。
 (質問者にお渡ししてある)白黒のレポートでは判断できないでしょうが、今カラ―で確認しましたが「ほぼ100%」です。

「私の病理結果、リンパ転移の状態を見てやはり抗がん剤をするべきだと思われますか?」
「この状態で放射線とホルモン療法だけでは無謀でしょうか?」

⇒上記コメントどおりです。

 抗癌剤をしない選択を考えるなら、せめて「OncotypeDX」をしてください。
 その数字を見た上でなら、そのような選択も(お互いに)安心できると思います。

 
 

 

質問者様から 【質問2 非浸潤癌がステージ3へ】

性別:女性
年齢:40歳

田澤先生

お忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。

2回目の質問は一週間あける原則ですが、再度質問してしまい申し訳ございません。

前医の5年間は悔しい気持ちで一杯ですが、田澤先生に手術を決断した事を、
私のターニングポイントとし、10年生存を目指して頑張りたいと思います。

主人とも相談し、少しでも確率が上がるなら、逃げずに抗がん剤治療を
受ける事を決心しました。

28日に化学療法の予約を取っていますが、体が元気なうちに遠隔転移していないか検査をしたいのですが、
今から予約は取れますか?

抗がん剤治療が始まる前まで数日しかありませんが、その間にホルモン剤だけでも処方してもらい、服用する事は出来ますか?
今生理中の為、無治療な状態が不安です。

先生がほかの方のご回答で、

乳がんで遠隔転移が(初診時に)存在していることは極めて稀なのです。

実際に私が、全身検索(PETなど)を提案する場合には「腋窩リンパ節がゴロゴロしてレベルⅢまで(確実に)転移している」場合か「鎖骨上リンパ節や胸骨傍リンパ節に明らかに転移している」場合に限っています。

その場合には、患者さんに「その必要性」をお話した上で行っています。

とありましたが、私はレベル2まで郭清しましたが、前回の診察で先生から全身検索(PETなど)を提案されなかったとゆう事は
私のリンパ節転移は上記の状態まではいってないと理解してよろしいでしょうか?

5年とゆう年月から遠隔転移がとても心配です。

今は遠隔転移していない事を願うばかりです。

もし転移していなければ、手術で癌は取れたので、可能性は低くても治
療により10年生存も夢ではありませんでしょうか?

本来なら診察時に質問するべきなのですが、前回は混乱して質問できず
こちらを利用させて頂きました。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「私のターニングポイントとし、10年生存を目指して頑張りたいと思います。」
⇒それが重要です。

 物事は前を向かないと前には進まないのです。
 

「体が元気なうちに遠隔転移していないか検査をしたいのですが、今から予約は取れますか?」
⇒抗癌剤を開始してからでも検査はできますが…(ずーと具合が悪いわけではありません)

 ただご希望なら秘書メールしてください。

「抗がん剤治療が始まる前まで数日しかありませんが、その間にホルモン剤だけでも処方してもらい、服用する事は出来ますか?」
⇒気持ちは解りますが…

 抗癌剤が始まるので、焦る必要はありません。。

「私のリンパ節転移は上記の状態まではいってないと理解してよろしいでしょうか?」
⇒その通りです。

「5年とゆう年月から遠隔転移がとても心配」
⇒発想を転換すると…

 

「もし転移していなければ、手術で癌は取れたので、可能性は低くても治療により10年生存も夢ではありませんでしょうか?」
⇒前回診察時にお話しした筈ですが…

 「確率は低い」ではなく「再発しない確率の方が高い」ことは間違いありません。


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