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寝る時の照明

[管理番号:54]
性別:女性
年齢:24歳
 
寝る時の照明の乳がんについての質問です。
私は寝る時に電気がついてないと不安で眠れません。
ですが、電気をつけたまま寝ると乳がんになると聞いたことがあります。
これは本当なのでしょうか?
 
 

A.回答

こんにちは。田澤です。
乳癌のリスクについての研究結果については様々な報告があります。
その内の「夜間の光の暴露」についてですね。
それでは回答いたします。

回答

 心配する必要はありません。
 この件を理解するために、体内時計であるcircadian rhythmとメラトニン仮説について説明します。

Circadian rhythmの調整
 外界からの光を目(網膜)が感知し、これが脳の松果体に伝えられ、メラトニンが分泌されます。
日中は(明るい事で)メラトニン分泌が低下し、夜間は(暗い事により)メラトニン分泌が増加し睡眠が誘導されます。これが1日のリズムを作ります。
メラトニン仮説
 夜間勤務などで、夜間に網膜から(日中と同じ位の)光にさらされると、メラトニン分泌が低下し「睡眠障害」が起こると同時に、それが乳癌リスクになるのでは?という仮説があります。
※但し、これはあくまでも仮説に過ぎず証明はされていません。

 
●質問者は、「照明をつけたまま眠っている」との事ですが、規則正しい生活であれば「体内時計=circadian rhythm」も正常に機能していますので、夜間メラトニン分泌が低下していません。
 よって、「仮にメラトニン仮説が正しいとしても」良眠のある規則正しい生活を送っていれば不安に思う必要はないのです。
 

参考までに

 夜間勤務が乳癌発症リスクを上昇させる可能性があると言われています(証明はされていませんが)ただ、これは夜間の活動によって、明らかなcircadian rhythmの障害をきたしていますので、質問者のケースとは全く異なります。