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非浸潤性小葉がんについて

[管理番号:6002]
性別:女性
年齢:52歳
よろしくお願いします。
去年の11月に個人病院(乳腺外科)で右側の乳房に1.5cmの腫瘍あり。
マンモグラフィと超音波検査と細胞診。
細胞学的検査の結果はSuspicous(疑陽性)との判断。
総合病院を紹介され12月にマンモトーム生検、MRI。
病理組織検査の結果はCarcinoma、right breast、mammotome biopsy biopsy との判断。
mucinous carcinoma、intracystic carcinoma、invasive ductal ductal
carcinomaの
可能性があるが、本標本での組織型確定は困難である。
と書かれている。
今年の1月中旬に右側乳房の全摘の手術。
2月初旬の病理組織検査の結果は
Lobular carcinoma in situ、right breast、resected
lntraductal papilloma との判断。
その後は無治療。
3ヶ月後に診察予定。
①術前の病理組織検査の結果と術後の病理組織検査の結果がこんなにも違うことはあるのでしょうか?
②術前の病理組織検査の結果のCarcinoma、right breastは不十分だったのではないでしょうか?
③術前に非浸潤性小葉がんはがんと判明していれば、日本での標準治療はどうなるのでしょうか?
(アメリカでは経過観察のようです。)
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
非浸潤癌であったことは、とても良かったですね。
「①術前の病理組織検査の結果と術後の病理組織検査の結果がこんなにも違違うことはあるのでしょうか?」「術前の病理組織検査の結果のCarcinoma、right breastは不十分だったのではないでしょうか」
⇒あくまでも「サンプリング検査」だから仕方がないことです。
「③術前に非浸潤性小葉がんはがんと判明していれば、日本での標準治療はどうなるのでしょうかはどうなるのでしょうか?」
⇒手術です。
 ☆質問者は術前に「非浸潤性小葉癌だと判明していたら(アメリカのように)経過観察でも良かったのでは?」という認識がおありですね?
  非浸潤性小葉癌は非浸潤性乳管癌と同様に「そこに残しておく」ことはナンセンスです。
 
  最低限、部分切除すべきだし、(結果として)「全摘は根治」となります。
「その後は無治療。3ヶ月後に診察予定」
⇒なぜ3カ月?
 根治なので1年に1回の定期検診(必ずしも病院である必要なし)でいいと(私は)思います。