乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


[管理番号:426]
性別:女性
年齢:47歳

はじめまして。

私も先生のご意見を伺いたいと思い、勇気を出してみました。

4/30日に入浴中にしこりを見つけすぐ病院予約いれましたが、運悪く、連休前でエコー予約とれたのが、5/9でした。(近くのクリニックです)
エコーで、乳がんの疑いありという事で、すぐ紹介状を書くから病院を決めて検査予約いるように言われ予約いれましたが、最短で5/21しかとれず検査待ちの状況です。
待っている間、このコーナーの田澤先生の親切、丁寧な回答で色々勉強しています。

私の今回のしこり発見までの経緯ですが、一昨年、一月に市の検診でマンモをやり、結果は異常なし、触診も含め、乳腺症との診断でした。

乳腺症はしこりを発見しにくいと聞いていましたし、自己検診は必ずやっていました。忙しさもあり、間があいてしまい、次に市の検診を受けたのが去年の10月です。八月、九月位の生理前に今までにない痛みが両胸にあり、今回しこりが見つかったのは左胸でした。
乳腺症もあるから、生理前だしとも思っていましたが、ちょうど10月に市の検診も入っていたので、マンモを受けたところ、要精密検査となり、11/14にエコーをしました。エコーは技師です。
先生は、強い乳腺症と、嚢胞が両胸に2.3個あるね、今度は最初からエコー予約で一年後でいいよと言われました。
それからも、自分では自己検診をしていたつもりですが、4/30に気づいた時はかなり大きくすぐわかりました。
エコーでガンの疑い、と言われていますので覚悟はしていますが、今、検査待ちの状況で不安なのが、だいぶ前から出来ていて、長い年月で大きくなったのかと思うと、臓器に転移しているのでは?と不安でなかなか寝る事もできません。
田澤先生のところなら、もっと早く針生検だけでもできていたのかとか、色々お話を聞けたのではないかとも思ってしまいます。
今は何故、11月のエコーでスルーされてしまったのか、何を信じていいのかまでわからなくなってしまいます。
私的には、突然できたしこりという感覚もあり、やはり葉状腫瘍も疑っています。
先生のご意見をよろしくお願いします。
(2015年5月の質問)

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 11月の診察で「強い乳腺症」というコメントが気になります。

回答

「田澤先生のところなら、もっと早く針生検だけでもできていたのか」
⇒そのクリニックでは「癌の疑いあり」といっておきながら、何故「針生検しない」のでしょうか?
 5月21日の受診から「針生検」を行うと、それだけで「2週間の無駄」ができてしまいます。

 「癌の疑い」といっておきながら、「針生検をしない」ということはそのクリニックは「乳腺外科では無い」のでしょうか?
●勿論私であれば、「その日のうちに針生検(超音波ガイド下マンモトーム生検)」をしてしまいます。1週間で結果が出ます。
 

「だいぶ前から出来ていて、長い年月で大きくなったのかと思うと、臓器に転移しているのでは?と不安」
⇒それは大丈夫です。
 11月に「診察」してもらっているのに、流石に「そんな事はありえません」
 

「今は何故、11月のエコーでスルーされてしまったのか、何を信じていいのかまでわからなくなってしまいます。」
⇒可能性があるのは以下の2つではないかと思います。

  1. 11月の「強い乳腺症」が「本当は腫瘍」であった可能性
     ⇒この場合には残念ながら、「乳癌」となります。
      乳癌の中でも「硬癌」は「乳腺症の線維化の強い部分」とエコー像が時に類似します。
      我々のような「自分でエコーをする乳腺外科医」であれば、「区別がつきます」が「超音波技師さん」には区別が付かなかった(11月の時点)可能性があります。
     
  2. 11月には本当に「所見」が無かった可能性
     ⇒この場合には(質問者が感じられているような)「葉状腫瘍」と思います。
      癌であれば「5カ月程度」で4cmにはならないでしょう。(葉状腫瘍なら、あり得ます)
     ◎ただ、クリニックの医師が「乳癌の疑いあり」としている点が気になります。(乳癌と葉状腫瘍は超音波で容易に区別がつくからです)

 
 

 

質問者様から 【質問2 腫瘍計とガンの広がり】

田澤先生、先日は回答ありがとうございました。

紹介先で、検査をしてやはり乳がんですね、と言われました。

まだ、針生検の結果は出ておりませんが、ひとつお伺いしたい事があり再度質問させてもらいました。

先日は4センチのしこりで質問させていただいたのですが、紹介先の先生にもう一度しこりの大きさを確認したところ、エコーでの腫瘍計は1.9センチ位と言われました。
初診で受けた病院では4センチと言われていたのでその差は何ですか?と聞きましたら、4センチはガンが広まっているだろうで出したサイズでしょうと言わ れました。
この場合、どちらでステージが決まるのですか?

やはり、4センチになりステージ3になるのでしょうか?

回答の方よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 前回「21日に検査予約をいれていた」方ですね。

回答

「紹介先で、検査をしてやはり乳がんですね、と言われました。」
⇒昨年11月にエコーをして「強い乳腺症」と言われた部位でしょうか?

 「乳腺症」と類似しているとなると、やはり「硬癌」が考えられます。
◎硬癌であると「周囲に強いスピキュラ」を引きます
 

「エコーでの腫瘍計は1.9センチ位と言われました。4センチはガンが広まっているだろうで出したサイズでしょうと言われました。この場合、どちらでステージが決まるのですか?」
⇒1.9センチの腫瘍が周囲にスピキュラを伴い「スピキュラ部分を含めて計測すると4センチ」という事だと思います。

 スピキュラは、「周囲の結合組織の引き込み」所見であり、腫瘍径ではありません。
 つまり「腫瘍径は1.9センチ」となります。
 リンパ節が腫れていなければステージ1、腫れていればステージ2となります。

♯ちなみに腫瘍径が4センチでもステージは2期となります。(3期は5センチより上です)

 
 

 

質問者様から 【質問3 検査結果が出ました】

検査結果が出ました。とても信じられない結果で頭がついていかず震える手で打っています。

左乳癌 充実腺管癌と硬癌が半々で混合
腫瘍径 1.8ミリ
ER:+(90%)
PGR:(10%)
HER2:score1+
NG1(NA2.MI1)
脂肪織浸潤(+)

脇リンパ転移あり
鎖骨転移あり

震えながらうつしたので間違いがあるかも知れません。
この結果にとても気持ちがついていけません。腫瘍径が1.8でステージ1か2Aと思っていたのにいきなり鎖骨転移でステージ3Aになりました。
腫瘍径がこの大きさで鎖骨転移という事は癌の悪性度か高いという事ですか?
手術が先だと一ヶ月以上先になるし、鎖骨転移なので先に6ヶ月の抗がん剤をしてから手術にと言われました。
何もせず一ヶ月以上も待ちこれ以上進行するのが怖いので術前抗がん剤を受けたほうがいいのだろうと思っています。
肺、肝には転移なしでしたが骨シンチで右大腿骨に反応があるけど、これは明日MRI
で精密検査になります。
この状況だと根治はかなり厳しいでしょうか?
11月に別の病院でエコーでスルーされましたが、その時から癌はあったとおもいます、と担当医に言われました。
Ki67は聞くのを忘れてしまいました。担当医はルミナールAかBといっていました。
是非、田澤先生の意見をよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 検査結果を信じられない気持、お察しします。
 ただ、私には少々疑問点があります。

状況の確認

 腫瘍径は1.8ミリとなっていますが、1.8cmでよろしいでしょうか?(cT1c)

ER:+(90%)
PGR:(10%)
HER2:score1+
NG1(NA2.MI1)
   ↓
 LuminalA(NG1から推測)

脇リンパ転移あり(cN1?)

★問題はここです。
 鎖骨転移あり ステージ3A
    ↓
 本当に「鎖骨」転移ならば『ステージ4』となります。
 もしも「鎖骨上リンパ節転移」ならば『ステージ3C』となります
 どちらにしても「ステージ3A」にはならないのです。
 

回答

「いきなり鎖骨転移でステージ3Aになりました。」
⇒「この記載には誤り」があります。

 鎖骨転移⇒ステージ4
 鎖骨上リンパ節転移⇒ステージ3C

 何の検査による結果なのでしょうか?
 「鎖骨転移」であれば「骨シンチ? PET?」
 「鎖骨上リンパ節転移」であれば「超音波? PET?」

 ★「鎖骨転移」というのは疑問があります。
  診断根拠が『骨シンチ所見やPETでの所見』であれば「本当か?」となります。
  通常は『MRIでの確認』が必要です。

『もしかして鎖骨上リンパ節転移の誤記載?』
 ⇒これにしても画像診断だけでの判断は危険です。
  私であれば「細胞診」行います。
 

「骨シンチで右大腿骨に反応があるけど、これは明日MRIで精密検査になります。」
⇒この記載からは「骨シンチで鎖骨に取り込み」があるようには見えませんが…

 鎖骨転移の診断根拠は「骨シンチ」でしょうか?
 

私の感想

 本当に「鎖骨転移」なのでしょうか?
 「鎖骨転移との診断根拠」は「骨シンチでの所見」でしょうか?

 是非、その事を教えてください。

◎luminal A で腫瘍径1.8cm 通常は「骨転移」を考える状況ではありません。
 もしも「鎖骨転移の診断根拠が曖昧」なまま「(luminal Aなのに)術前化学療法をする」のは、勧められません。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生、回答ありがとうございました。気が動転していまして大変申し訳ありませんでした。

先生のおっしゃる通り、鎖骨転移ではありません。

担当医の話では脇のリンパにも転移があり、そこから上の方にも広がっていてその部分が筋肉の裏側にまであるので手術では全部とりきれないので今の状態では先に全身治療を半年やってから手術が最善だと言われました。

この時、鎖骨上リンパ節という言葉は出ていません。

いまのステージは3Aと言われました。

腫瘍径は1.8センチです。すみません、

この状態だと、田澤先生ならどういう治療法が最善だと考えますか?

もし、それが手術であり、田澤先生にお願いしたとしたら最短でいつになりますか?

昨日から両肩にこりを感じています。

回答の方をよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 状況がわかりました。
 『腫瘍径が1.8cmでステージ3A』ならば、cT1c(1.0cm<腫瘍径≦2.0cm), cN2(リンパ節同士または周囲の組織と癒合している), cStageⅢAとなります。

回答

「そこから上の方にも広がっていてその部分が筋肉の裏側にまである」
⇒これはレベルⅡリンパ節(小胸筋の裏にあるので、そのように表現しているのでしょう)に転移がある事を示している。と思います。

 ただ、レベルⅡリンパ節は「普通に郭清(手術で摘出)する」リンパ節なので「手術では全部とりきれない」訳は無いのですが…
 

「この状態だと、田澤先生ならどういう治療法が最善だと考えますか?」
⇒単にレベルⅡリンパ節転移なら、「手術先行」がいいと思います。(ルミナールAですし)

 ただ、担当医が「手術では全部とりきれない」と言っているのが気になります。
 普通のレベルⅡ転移とは違い「筋肉に直接浸潤でもしている?」のでしょうか?
 

「もし、それが手術であり、田澤先生にお願いしたとしたら最短でいつになりますか?」
⇒7月○日になります。
 ただし、来週中には「その週は埋まってしまいそうですが…」

 もしも「手術も視野にいれている」のであれば、
「土曜日の午前中までに小平秘書070-6977-7527に連絡」ください。

 一度超音波で見せてもらえれば「手術で本当に取りきれないのか?」判断がすぐつきます。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生、先日は時間外にもかかわらず丁寧に診察していただきまして本当にありがとうございました。

今日、主治医の診察に行ってきました。骨シンチで反応していた場所はMRIの結果、繊維性異形成というもので転移ではありませんでした。

これが何かも専門外だからわからないとの事。

先生に言われた通り術前抗がん剤を投与した後のフォローを聞いた所3ヶ月まで何もない事、針生検の結果も患者に渡す事は出来ませんと言われました。

その他色々な先生の対応に家族も不安になりまして、一ヶ月は待つ事になりますが手術先行で田澤先生にお願いしたいと思います。

エコー所見で手術できると言う田澤先生に希望を持ちたいと思っています。

7/○の手術で大丈夫でしょうか?

一ヶ月も長いのですが田澤先生に手術していただけると希望をもちながら頑張りたいと思います。

 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 骨シンチの所見が「転移では無かった事」を確認できて一安心だと思います。

 ただ、私の常識にはないような酷い事が行われていることが行われている事に、このメールを読んで驚きました。
 (このサイトの閲覧者の参考になるように)敢えて掲載いたします。

回答

「術前抗がん剤を投与した後のフォローを聞いた所3ヶ月まで何もない」
⇒大変な問題です。

 3週間に1回の抗がん剤サイクルを4回行った後まで「腫瘍に効果があり順調に小さくなっているのか?」はたまた『腫瘍が増大したり、リンパ節転移が進行してはいないか?』チェックをしないという事です。

 とても考えられない行為です。
 「抗癌剤が無効」であった場合には『大変な事』になります。
①腫瘍が大きくなって「手術不能」となるケース
②リンパ節転移が進行して「根治術ができなくなる(取りきれない)」ケース
③(無効な抗がん剤を漫然とやっている間=放置しているのと全く一緒です)遠隔転移が起きてしまうケース

◎担当医は今まで①~③の「苦い経験」は無いのでしょうか?
 それとも「残念でしたね。抗癌剤は効きませんでした。腫瘍は大きくなり手術不能となりましたが、『手術を先行しても、結局予後は一緒なんです』」みたいな診療スタイルなのでしょうか?
 全く問題外です。
 

★術前抗癌剤は投与1回1回に「細心の注意」が必要です。
 抗がん剤を1回投与するたびに、診察(超音波)し、
 順調に小さくなっている場合はいいのですが、「あまり変化が無い」時には「このまま継続すべきだろうか?それとも急遽手術へ方針変更すべきだろうか?」という準緊急体制が求められるのです。
 「3カ月も放置」するような「術前抗癌剤」治療はあってはいけない治療なのです。
 

「針生検の結果も患者に渡す事は出来ません」
⇒これは何故なのでしょうか?
 そんな事をいう医師を始めて知りました。
 少なくとも今まで私の周りには、「そのような非常識な医師」は決していませんでした。

 担当医は「患者さんに対して」何か隠すことでもあるのでしょうか?
 本来「検査内容」も「カルテ内容」も患者さんのものであり、「結果を渡さない」なんてことは常識外です。

◎私であれば「病院長宛に抗議」をし、謝罪してもらいます。
 

「一ヶ月は待つ事になりますが手術先行で田澤先生にお願いしたいと思います。」
⇒先日診察したので、1カ月は全く問題ありません。
 

「エコー所見で手術できると言う田澤先生に希望を持ちたいと思っています。」
⇒エコー所見では「通常に手術して根治できる」範囲内です。
 心配ありません。

 手術の精度はお任せください。
 

「7/○の手術で大丈夫でしょうか?」
⇒大丈夫です。
 後で 小平秘書から連絡がいきます。(術前検査の日程も含めて)
 

「一ヶ月も長いのですが田澤先生に手術していただけると希望をもちながら頑張りたいと思います。」
⇒大丈夫です。

 通常通り手術をして、術後療法をきっちりやれば「luminal A」なので根治も十分狙えます。





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