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印象の変わるしこりと針生検後の痛みと出血が止まらない不安について。

[管理番号:6598]
性別:女性
年齢:49歳
初めまして。
よろしくお願いします。
先月右胸にしこりを感じ、色々調べてこちらにたどり着きました。
情況を時系列で書かせていただきます。
6/(中旬) 生理直前、いつも胸全体がはるのでまたかと両胸を抱えるように触った時、右外側にこりっっとしこりを感じました。
   しこりはさわるとびりびり痛み、手を放してもしばらくじんじん鈍い痛みが残ります。
上で指をうごかすと指はすべります。
(しこりの上部をなでるように指をうごかせます)
   すぐに近くの乳腺科クリニックを調べて予約を申し込み、生理中はマンモが痛いということで生理が終わる頃6/25に予約。
   この時、自分で感じるしこりは葉っぱのような形で平たく、乳腺が腫れているのかと思っていました。
   
   なお、マンモは4年前に一度したきりで、その際乳腺が濃いので病変が映りずらいタイプと言われました。
   超音波検査は毎年していましたが、2年連続で会社の無料検診が予約満了になってしまい、仕事が忙しかったこともあり昨年と一昨年は検診していませんでした。
   3年前はエコーは受けており、その際右外側にのう胞+微かな石灰化を確認、良性なので観察でOKと言われていました。
6/(下旬) クリニック初診。
マンモはやはり全体的に白っぽかったですが画像をみて先生は
「マンモ上はきれいだから気のせいじゃない?」とおっしゃいましたので、
   絶対何かあるのでエコーしてくださいとお願いしてエコーしてもらうと「ああ、しこりありますね。」と診断。
   画像では平べったい3センチ弱の真っ黒な影の上に丸いしこり(高さ1cm)が乗っている形でしこりが映りました。
   この丸い部分の上方がぎざぎざしていて形が悪いということで針生検をすることに。
予約時は必要あればその場でできるということだったのですが、看護師さんから
「後がつかえてます」ということで、再予約で別日に検査に来ることに。
   この時は「どれくらい怪しいのでしょうか」と質問すると「5段階で3、グレーゾーン」とのことでした。
6/(下旬) 針生検実施。
   この日までにいっぱいしこりを自分で触っていました。
確かに先生のおっしゃるように葉っぱの上に豆が2つのっかっているような印象でさわり、そのうち1個は力を入れれば指でつぶせそうな感触でつるっとしていて、もう1個は
   少し硬い感じで(消しゴムくらい?)でこぼこしているように感じます。
ただ、
自分の感触では大きさは5mmくらいでした。
   6/14時点では私が触るのが下手だっただけかもしれませんがこの豆のようなものは感じませんでした。
しこりは動くか動かないかは具体的にどうなれば動かないのかよくわからないのですが、上から触ればくりくり指がすべる感じ、葉っぱ部分にくっついているかどうか豆部分の根元を触ると葉っぱと豆は動かないでくっついている感じがして、自分でも「がんかなぁ」と暗い気持ちで受診しました。
   エコーで見ながら生検針を刺したのですが、エコーのプローブがしこりに当たるもの痛くて、「あいた!」と1回動いてしまいました。
   生検が終わり、改めて前回のエコー画像を見た先生は「いつ気づいたの?2週間前?そんなはずないけどなぁ。
もっと前から感じたはずだよ、なんでこんなになるまで
ほっといたの?検査が2年あいた?あーその際にできちゃったんだろうね、ちゃんと
検査を毎年しないからこんなになっちゃったんだよ。
ちゃんと検査は受けないと」と一気におっしゃられたので、心のどこかで「痛いから良性の可能性もある5段階で3だし、」
と逃げていた私としては突然のことで、「前回5段階で3とおっしゃっていたので・・・」
   というと先生「いやー5段階で5、まちがいなく癌だよ」「痛かったから希望はあるかと思っていました」「痛いのはしこりの周りの乳腺が痛がっているんであって、
しこりはいたくないはずだよ」
   という感じでいきなり現実をつきつけられ、検査を2年受けなかったばかりに
取り返しのつかないことになってしまったと頭が真っ白になりながら帰宅しました。
現在 生検の結果待ちですが、間違いなく癌だといわれているので、どうしたらいいか分からぬまま毎日眠れずにいます。
ここから質問させていただきます。
1.超音波だけで、専門家が見たら100%がんと分かるのですか?
2.超音波画像を見て、大きさは3cm×1cmの「大きな癌」と言われました。
 丸くない平べったい形の癌もあるのでしょうか?
3.生検の後内出血があり1週間経ちましたがノーブラでTシャツが触れただけでずきっと痛みます。
痛みはどれくらい続きますか?
 この状態で再エコーとかされたら泣いてしまいそうなくらい痛く心配です。
4.3に関連して、1週間経ちますがまだ傷口が出血しています。
次の日には絆創膏をはが
していいという事でしたが、季節的に化膿したら怖いのでまだ毎日変えて市販の絆創膏をはっています。
 こんなに止まらないことってあるのかと心配していますが、心配しすぎでしょうか。
5.生検後、自分だけの感触ですがしこりの印象が変わりました。
直後ははっぱが割れたようなというか、豆2つそれぞれの根元に平べったいものがついているような印象で、
形の印象が違います。
又生検前は少し奥目に葉っぱを感じていたのですが、今は皮膚に近い所にしこりを感じ、
 特に手を挙げながらでなくても触る感じになりました。
今は葉っぱではなく細長いものを感じ、例えていうなら毛糸のはじっこに結び目が2つあるような感じです。
 この結び目(生検前豆みたいな印象だったもの)も、豆時代はくっついていたのに、
今は少し間が空いているように感じますし、硬さは前より硬く感じ、2つともでこぼこに感じます。
 そして、しこり部分と内出血で青くなっている部分はちょっと離れているのですが、
どちらもちょっとさわっても痛いです。
 痛いのでちゃんと触れないせいなだけなのかもしれませんが、なんというか、最初に感じたものと違って、今は場所もばらばらに感じますし、針で塊がこわれて散らばった?という印象で余計に心配になっています。
 こんな風に、しこりは触るときによって印象が変わる可能性があるのでしょうか。
 又、生検で太い針を刺した影響でしこりが割れたり変形したりする可能性がありますか?
6. 4に関連して、私は巨大子宮筋腫持ちで,年齢+生理は軽いので経過観察していたのですが、困るほどではないにしろ過多月経があるので貧血があり、検診でフェロミアを
処方して頂いたり様子をみて市販のマスチゲンSを飲んだりしています。
  まれに体調が悪いと採血した後しばらく血がとまらず服を汚すことがあります。
(数年に1回です)
 こんな状態で手術をして、リスクがあるのではと心配しています。
まず貧血の治療をしてから手術になるのでしょうか。
7. 6に関連して、家庭の事情がありどうしても長期家を空けられないので入院期間がなるべく短くなることを希望しています。
  先生の手術は長くて4日で退院できるということで希望をもっておりますが私のような状態でも大丈夫でしょうか。
沢山質問してしまってすみません。
今は不安で一杯の毎日です、私の質問が同じ思いで
不安の中過ごす方の一助になればいいなと思っています。
必要な情報があればご指示いただければ再度書かせていただきます。
又、毎日がんばってHPを拝読していますが、特にQ&Aは数が多いのでまだ間に合っていません。
他の方と同じような質問になっていたらごめんなさい。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「「いやー5段階で5、まちがいなく癌だよ」
→さすがに、ここまで言い切るのであれば癌の可能性は高いとは思います。
 ただ参考までに
 「扁平だが、不整形」「急に出現」「(肉芽腫性乳腺炎を知らない)乳腺外科医からは乳癌と間違われやすい」「痛みを伴う(炎症だから当然)」というKey wordだけみると「肉芽腫性乳腺炎では?」とも思いましたが…
 ただ肉芽腫性乳腺炎は(画像だけだと)「癌と間違われやすい」ですが、今回のように針生検をすると(肉芽が溶けた)「ドロドロした液(膿のようなもの)」が出るので、(そんな医師でも)『針生検をすれば、おかしいな?と気付く筈』なのです。
 ☆その意味では(つまり、針生検の際にドロドロした液が出なかったのであれば)
肉芽腫性乳腺炎は否定的となります。
「1.超音波だけで、専門家が見たら100%がんと分かるのですか?」
→典型的な形態なら解ります。
 ♯ただし、(冒頭でコメントしたように)「肉芽腫性乳腺炎のエコー像を癌と間違える」医師はたくさんいます。
「2.超音波画像を見て、大きさは3cm×1cmの「大きな癌」と言われました。」
「 丸くない平べったい形の癌もあるのでしょうか?」

→あります。ただし「典型的」とは言えません。
 ♯ちなみに肉芽腫性乳腺炎は扁平となります
「痛みはどれくらい続きますか?」
→不明です。
 (肉芽腫性乳腺炎でなく)ただの「更年期に伴うホルモン刺激症状」であれば、じきに治まるでしょう。
「こんなに止まらないことってあるのかと心配していますが、心配しすぎでしょうか。」
→その通り。無関係です。
「こんな風に、しこりは触るときによって印象が変わる可能性があるのでしょうか。」
→もしも癌なら…
 それはありえません。
 可能性
 1.(針生検でできた)血腫をしこりと感じるため印象が変わっている
 2.肉芽腫性乳腺炎である。(肉芽腫性乳腺炎は突然、増えたりします)
「 又、生検で太い針を刺した影響でしこりが割れたり変形したりする可能性がありますか?」
→それはありません。(癌であっても肉芽腫性乳腺炎であったとしても)
「こんな状態で手術をして、リスクがあるのではと心配」
→ありません。
 乳がんの手術は出血しません。
「まず貧血の治療をしてから手術になるのでしょうか。」
→そんな必要はありません。
 ただし、麻酔科医に文句を言われないように(麻酔科医との関係は重要なのです)
「鉄剤」くらいは形だけでも飲んでもらうかもしれませんが…
「先生の手術は長くて4日で退院できるということで希望をもっておりますが私のような状態でも大丈夫でしょうか。」
→勿論です。
 「長くて4日」とか、そういう話ではなく「入院が延期となること自体」ありません。(4日の人は最初から4日予定だっただけにすぎません。3日の予定の人が「何かの事情で」4日になることは無いのです)
 現在は
  50代前半までは「全摘でも温存でも2泊3日」
  50代後半以降だと「温存は2泊3日、全摘は3泊4日」