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乳輪下膿瘍のその後のしこりについて

[管理番号:5391]
性別:女性
年齢:31歳
元々右の乳頭は少し陥没ぎみで短かったので、妊娠後期から乳頭マッサージをしていました。
そして今年の2月、妊娠9ヶ月の時に右胸にしこりができ、細胞診をして、ガンではなく膿が溜まっていたということで抗生剤を飲みそれでも治らず腫れて痛くなったので切開して排膿し、その後は抗生剤はもらいしばらく飲みましたが、特に消毒に通うなどはありませんでした。
その後も何度か膿が溜まり、自分で出してシャワーで流す、ということを繰り返していました。
念のため病院に確認したところそれを繰り返して徐々に治るのでそのようにしてください、と言われました。
出産後も切開した傷口がまだ閉じていなかったため乳頭保護器をつけて授乳していました。
その後母乳外来へ行った際に、保護器はつけずに
そのまま授乳をしたが良いと言われ保護器をはずして授乳するようになりました。
そうしているうちに傷口が閉じていきました。
その後も定期的に母乳マッサージへ通っていて
傷口は乳頭の右側にあったのですが
ふと気がつくと、乳頭の左側の下のところが硬くなり、しこりみたいになっていました。
なので、硬くて吸いにくいのか、元々の乳頭が短くて吸いにくいのか、赤ちゃんも吸ってくれなくなりました。
マッサージの助産師さんいわく、なんでもっと大きめに切ってくれなかったんだろうね?
おかげでここが硬くなって…みたいなことを言われました。
マッサージすると、多少は柔らかくなった気がするのですが赤ちゃんは飲んでくれません。
以前は無かったはずなのに、傷口とは違う方にしこりができていることが気になり、ガンの可能性もあるのでは?と気になり
切開したところとは別の病院へ行きました。
そこでは検査技師がエコーをして、その後医師が診察でしたが触診はありませんでした。
結果は、『以前乳腺炎(多分乳輪下膿瘍のことを言われたのだと思います)になったから乳輪の下あたりが硬くなっている。
切開後半年未満ならこんな感じだと思いますよ。
ガンではありません。
おっぱいを飲まないのは硬いからではなく、乳頭が短いからだと思います。
エコーでは炎症を起こしてるようにみえるけどまだ腫れたりなんにもしてないので今は何も処置はしません。
また乳腺炎みたいになったら来てください。』
あまり覚えていないのですが、このような感じの説明で、触診もなかったし、あまり理解できず何度も聞き直したのですがしっかり納得のいく感じではありませんでした。
助産師さんはしこりというより硬くなってるという表現をされ、気にはしなくていい、赤ちゃんがどんどん飲んでくれれば治るとは思うけど…と言われました。
しこりの大きさは1センチくらいで表面は丸く下にはってるような感じです。
今は右はほとんど飲まないので、母乳の色も違うし、味も違いました。
①乳輪下膿瘍の後に乳輪下にしこりみたいなのができたりなど、そのあたりが硬くなることはあるのか?
②このまま右だけ断乳して大丈夫なのか?
③しこりは放置していいのか?ガンの可能性は本当にないのか?
④細胞診をしないでも安心していいのか?
などを教えてください。
切開の処置のあと、ネットではよく、毎日痛い消毒に通った、ドレーンをつけた、など書いてあり、それが無かったためにこんなになったのかな?とも思います。
細胞診をしないと安心できないのかもしれません。
また別の病院へ行き検査をしてもらったがいいのでしょうか。
気にしすぎだとは思いますが、とにかく不安が消えないため、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール内容だけ読むと、本当に「乳輪下膿瘍」なのか? 
「シコリを形成」したことからは「肉芽腫性乳腺炎の可能性がある」様に思います。
(肉芽腫性乳腺炎を知らない乳腺外科医は山のようにいるので、その点は敢えて驚きません)
「①乳輪下膿瘍の後に乳輪下にしこりみたいなのができたりなど、そのあたりが硬くなることはあるのか?」
⇒炎症性に硬くなることはあります。
「②このまま右だけ断乳して大丈夫なのか?」
⇒それは問題ありません。
「③しこりは放置していいのか?ガンの可能性は本当にないのか?④細胞診をしないでも安心していいのか?」
⇒エコー像が違うようです。
 その位(癌かどうかを判別する)は信頼してあげましょう。