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切除生検の結果

[管理番号:1071]
性別:女性
年齢:51歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:754「針生検の結果をどう理解すればよいのでしょうか

 
 
手術日の連絡いただきました。
ありがとうございます。
手術に関しては、田澤先生を信頼しておりますので何も心配していません。
手術までの間で、気になる点について質問させて下さい。
病理組織診断では、ductal carcinomo.suspicous of micro-invasiveとあり、よく理解しておりませんでしたが、非浸潤乳管癌、微小浸潤ですよね。所見では、曖昧でしたが、微小浸潤がある可能性が高いと理解しています。
切除済みの腫瘍径は、最終的な染色?のような検査をしているようなので、それではっきりするのだと思いますが、残っている拡がりの部分というのでしょうか?そこから、浸潤が進むということはないのでしょうか?コメドが悪性度が高く、拡がりの早い癌ということで、腫瘍摘出後のむき出しの断面から、浸潤が進んでいくということはないのでしょうか?
浸潤が進み、微小浸潤が浸潤となった結果、抗がん剤治療が必要になることが、一番の気がかりです。
残っている拡がりの部分に切除した腫瘍部分よりも、大きな浸潤が、ある可能性はあるのでしょうか?
切除生検後の乳房内の状態がイメージがしずらく、質問させていただきました。
よろしくお願いします。
経過観察中の嚢胞についても、気がかりでしたので、今回の切除生検の際に合わせて切除していただきました。結果は、良性でした。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 切除生検後の「手術までの不安」については良く了解しています。

回答

「病理組織診断では、ductal carcinomo.suspicous of micro-invasiveとあり、よく理解しておりませんでしたが、非浸潤乳管癌、微小浸潤ですよね。所見では、曖昧でしたが、微小浸潤がある可能性が高いと理解」
⇒その通りです。
 「微小浸潤の確定ではない」疑いのようですね。
 
「残っている拡がりの部分というのでしょうか?そこから、浸潤が進むということはないのでしょうか?」
⇒それ程、「目に見えるスピード」ではありません。
 あくまでも「非浸潤癌が主体」なのであり、「どんどん浸潤していく」ことはありません。
 
「コメドが悪性度が高く、拡がりの早い癌ということで、腫瘍摘出後のむき出しの断面から、浸潤が進んでいくということはないのでしょうか?」
⇒コメド壊死を伴うとしても「あくまでも非浸潤癌」なのです。
 浸潤が進むことはありません。
 
「浸潤が進み、微小浸潤が浸潤となった結果、抗がん剤治療が必要になることが、一番の気がかりです」
⇒その可能性はありません。
 相当な時間を要する筈です。
 
「残っている拡がりの部分に切除した腫瘍部分よりも、大きな浸潤が、ある可能性はあるのでしょうか?」
⇒それはありません。
 山をイメージしてもらいたいのですが、やはり「最大病変を切除」してあるので、「残りは山の裾野」と考えてください。