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センチネルリンパ節生検のHRT療法について

[管理番号:5122]
性別:女性
年齢:55歳
乳がんになり怖い中、こちらで情報を得て落ち着く事が出来ています。
本当にありがとうございます。
センチネルリンパ節生検微小転移の扱いについて確認及び質問させて下さい。
こちらの回答および
ガイドラインの
「B センチネルリンパ節に微小転移を認めた場合は,腋窩リンパ節郭清の省略が勧められる。」
「C2 微小転移の場合,郭清が省略された腋窩あるいは所属リンパ節への照射は基本的に勧められない。」
から、
★「センチネルリンパ節生検微小転移」では「追加郭清しない」し「ルミナールAでは化学療法の追加の対象とはならない」
温存手術後の放射線照射の範囲は転移無しの場合より広くする必要はない。
と理解しました。
病院で腋窩リンパ節レベル1に広げる提案をされ、断りましたが良かったのか不安も感じています。
これで良かったのでしょうか。
自分なりの不安の理由と着地点は、
1:
センチネルリンパ節生検はリンパ節1個取ってその1個に微小転移が有った為、もし2個取っていたら2個目は微小では無かったのかも…と想像しかし、それを心配するとそもそもセンチネルリンパ節生検の意味が無くなるので、1/1でも微小転移としての扱いで良い。
2:
癌の大きさが、浸潤癌部分、非浸潤癌部とも同じ8mmでこれは手術前の検査の半分。
大きくなるのは分かるが、こんなに小さくなる事もあるのか。
更年期の治療にホルモン補充療法をしていたのを、乳がん発見時から薬を辞めた為、それがあたかも術前にホルモン剤をしたかの様な効果が出たのかと想像。
それならばそもそも微小転移として扱って良いのか。
これは、ホルモン補充療法中止による影響が薄いであろう時期=術前の
検査時に画像でリンパ節転移無しだった事をもってセンチネルリンパ節微小転移をやはり微小転移と受け止める。
なのですが、間違いがあればご指摘下さい。
最後に、そもそも更年期障害のHRT療法を辞めて2ヶ月程で癌の浸潤癌部分が半分になったりする事はあり得るのでしょうか。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「HRTをやめたことによる効果」という発想は(理論的には)興味深いものですが、2つの点で疑問があります。
1.HRTが本当に癌の増大に関与したのか?
 HRT自体が、それほどリスクをあげない事がわかってきています。
 具体的には、(エストロゲン単独ではなく)「エストロゲン+プロゲステロン」併用で(しかも)「5年以上の継続」で影響が出るレベルです。
 質問者が「どういうHRTをどの位の期間行っていたのか?」不明ですが、「それ程の影響は無さそう」に思います。
2.止めたことによるリバウンド?
 (もしもその影響で増大していたとして)それを止めることで(増殖が鈍るとしても)「逆に縮小」は、考え過ぎではないでしょうか?
「病院で腋窩リンパ節レベル1に広げる提案をされ、断りましたが良かったのか不安」
「これで良かったのでしょうか。」

⇒良かったのです。(上記理由)