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石灰化

[管理番号:3902]
性別:女性
年齢:47歳
はじめまして。
47歳、未婚、未出産です。
9月中旬に人間ドックのマンモで、カテゴリー3の結果が出ました。
右胸の乳頭の上2箇所に石灰化ありとの事で、(関東)県立がんセンターを受診した所、石灰化が見られる位置が深く、レアな場所なので、マンモトームができるか、ギリギリとのこと。
また、2箇所は同時に採取できないため、1箇所のみ採取。
診察が混んでいるため、12月中旬に検査予定。
医師にがんの可能性を聞くと、五分五分とのこと。
ドックから検査までに3ヶ月かかり、進行してしまうのではないかと不安でいっぱいです。
がんセンターを受診する前に江戸川病院の受付に電話しましたが、初診は予約は不可で夜中までかかる場合もあると言われました。
当方(関東)在住なので一度は諦めましたが、がんセンターできちんと検査が出来るのか不安であり時間もかかる事から田澤先生に診察、検査してもらう事を強く希望します。
どうすべきかご教示ください。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
状況は解りました。
「カテゴリー3の石灰化」で実際には「五分五分はない」でしょう。
ただ、所謂「念の為」ではなく、「是非とも検査した方がいい」という画像所見なのではないかと想像します。
「初診は予約は不可で夜中までかかる場合もある」
⇒「夜中までかかる」というのは、10月の某水曜日の「最終23:55」という日のことですね。
 あの日は皆さんに大変なご迷惑をおかけしました。(院長がピザと御茶を持って、お待ちいただいていた患者さん達に差し入れをしたという逸話つきです)
 東北公○病院時代に、「20時、21時までの外来」が日常化していた私にとってさえも、とてもとても「衝撃の時間」でした。
 その後はその反省?を活かし「水曜日の予約患者さんを最小限に減らす」ことで(何とか)ギリギリ常識内?の時間で終了できるように改善しています。
「がんセンターできちんと検査が出来るのか不安」
⇒私も「他院でのステレオガイド下マンモトーム生検(ST-MMT)の精度」には不安を持っています。(実際に、他院でST-MMTを受けたけど…みたいな患者さんを診る機会は結構多いのです)
 ST-MMTには「コツ」が存在します。こればっかりは「下町の町工場の熟練職人」並みの経験が左右します。 
 「誰にでも採れるような簡単な部位」であれば、いいのですが、難しい部位の場合「どうアプローチするか?」ここには明確な差が存在します。
「どうすべきかご教示ください。」
⇒秘書メールがいいでしょう。
 ST-MMTは火曜日の午後(夕方)ですが、「午前中診察⇒(昼食を摂ってもらって)⇒午後(夕方)ST-MMT」という案内ができます。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

前回質問番号 3902
手術及び診察でお世話になりました、ID番号○○の○○○○です。
術後1月半たち、傷も落ち着いてきました。
今回は、放射線治療についてご相談させてください。
昨日、放射線治療を開始するため、地元の○○がんセンターを受診したところ、
まず照射の回数が寡分割照射の16回だと説明されました。
通常分割の25回がスタンダードだと思っていたので質問すると、希望するならば選択できるとの話がありました。
寡分割照射の16回でも再発率に差がないことが海外の研究で確認されていること、通院の負担が軽減されること等から、この病院ではほとんどのかたが16回を選択しているとのことでした。
(因みに担当医の話では過去3年の内25回を選んだ人は1人のみとのこと)条件を満たしていない人にも一律に寡分割照射を行っているのは、データを集める為なのでしょうか?
次回の診察日までにどちらにするか決めることになっていますが、日本乳癌学会の「患者さんのための乳癌診療ガイドライン」では、条件がいくつかあり、そのひとつが年齢50歳以上とのことで、何故50歳以上が条件なのか、47歳の私が16回を選んでも問題ないのか、中心軸平面での線量均一性が±7%以内とはどういうことなのか…疑問があります。
またその他の条件はどうなのか、田澤先生のご意見を伺いたく、質問させていただきました。
なお、ブーストをする場合はどちらにしても3回で行っているとのことです。
また余談ですが、少し前にも先生の患者さんの江戸川病院からの紹介者がいたそうです。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
寡分割照射に関しては「日本でのデータはない」のが現状です。
ただし、カナダやイギリスなど海外では数多くのエビデンスが蓄積されており、日本でも追従されているのが現状です。
日本ではAmerican Society for Radiation Oncology(ASTRO)の基準に準拠して行われています。
 1.50歳以上
 2.pT1-2N0
3.全身化学療法を行っていない
 4.中心軸平面での線量均一性が±7%以内に収まる。
「何故50歳以上が条件なのか」
⇒上記ガイドラインに追従しているからです。
「47歳の私が16回を選んでも問題ないのか」
⇒実際には問題ないでしょう。
「中心軸平面での線量均一性が±7%以内とはどういうことなのか」
⇒これは「体型によって照射にバラつきが出る」からです。
 これについては「放射線科医に確認(勿論、照射線量をコンピューターで計算してみないと解らないことですが)」してみましょう。
○私個人の意見では「寡分割照射で全く問題無い」と思っています。
 そもそも乳房内再発は(巷で言われている程)多くはなく、私自身は(通常よりも)「大きなマージンをつけた手術をしている」自負があるからです。