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がんの可能性と今後の精密検査について

[管理番号:2617]
性別:女性
年齢:37歳
 はじめてご相談させて頂きます。
○○在住、37歳、○○と申します。
 先日、○○市の○○クリニックで乳がん検診
(トモシンセシスと超音波エコー)を受けました。
ここ数年、結婚、妊娠、出産、2度の転居等があり約3年ぶりの乳がん検診でした。
結果は、乳房超音波で右乳房腫瘤性病変、トモシンセシスでも右乳房腫瘤とあり、
要精密検査として造影MRIをおすすめします、とのことでした。
 驚き、すぐに造影MRIの予約を取ろうとしましたが、
混み合っていて最短でも3月末か4月に入ってからになると言われ、
なんとか早くしてもらえないかとお願いし、(下旬)日の午後○時からの予約を取りましたが、
この結果でそんなに悠長にしていて大丈夫なのか不安になりご相談させて頂きました。
 まず伺いたいのはこの結果で乳がんである確率はどの程度なのでしょうか?
 また、先生の過去のQ&Aをここ数日ずっと拝見させて頂きましたが、
悪性か良性かはMRIではわからず、針生検が一番確実なのだと理解しました。
(間違っていたらすみません)造影MRIをしてまた結果を待つの
ではなく、すぐに針生検をした方がいいのでしょうか?
 トモシンセシス、超音波エコーともに、矢印で病変がはっきり示されており(ただし大きさについての記載はありませんでした)、前回の検診から期間が空いていることもあって、こんなにのんびり構えていて大丈夫なのか、がんが日々大きくなっているのではないかと不安な毎日を過ごしています。
現在37歳、○月○○日で1歳になる子どもを抱え、
そろそろ2人目を、と主人と話していたところだったのでショックも大きいです。
 本来、かかっている病院に尋ねるべきことだと思いますが、
電話応対の方ではわからず、検診の診断を出した医師の詳しい所見を聞くには、
また予約が必要で、それもまた3月末になると言われ、心配でいても立ってもいられませんでした。
事務的な対応に不安もあり、このままこの病院で大丈夫だろうかとの思いもあります。
できれば田澤先生に診察と精密検査をお願いしたいのですが、可能でしょうか?
可能であれば受診の手続きも教えていただけたらと思います。
突然の質問、ご相談で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「要精密検査として造影MRIをおすすめします」
⇒全く無駄な検査です。
 ここからは私の私見ですが…
 検診機関なので、よりお金のとれる「MRIまで自分の施設でやってしまおう」という狙いのような気がします。(あくまでも私個人の感想です)
 
「まず伺いたいのはこの結果で乳がんである確率はどの程度なのでしょうか?」
⇒(腫瘤に対する情報が全く無いため)不明です。
 ただ、参考になるのは「37歳で3年ぶりの検診」ということです。
 少なくとも34歳までには無かった「しこり」が出現していることを意味し、
「30代後半で新たにできたしこり」としては「癌も疑わなくてはならない」ということは言えます。
 ただし、「医師のコメント」や「検診のカテゴリー」や「詳細なエコー所見(特に辺縁や形状など)」が無いので、それ以上予測することはできません。
 
「悪性か良性かはMRIではわからず」
⇒勿論です。
 たんに「悪性が疑われる」とか「良性でも矛盾しない」などの「参考所見」にすぎません。
 
「針生検が一番確実なのだと理解しました。」
⇒その通りです。
 「一番確実」というよりは「組織診断こそ、唯一の確定診断」なのです。
 
「造影MRIをしてまた結果を待つのではなく、すぐに針生検をした方がいいのでしょうか?」
⇒当然です。
 造影MRIは本来(癌と確定診断後の)「拡がり診断」のために行われるべきものです。
 
「できれば田澤先生に診察と精密検査をお願いしたいのですが、可能でしょうか?」
⇒可能です。

「可能であれば受診の手続きも教えていただけたらと思います。」

⇒秘書へご連絡ください。
 

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