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再発率と生存率

[管理番号:4981]
性別:女性
年齢:62歳
田澤先生こんにちわ。
乳がんプラザに出会えたこと、とても幸運だと思っています。
色んな情報が飛び交う中、田澤先生の言葉だけを信じようと思っています。
去年12月左胸全摘手術をしました。
術前検査ではすべて針生検も含めて、非浸潤がんだろうといわれていたので、術後は無治療だろうと楽観していたら、0.9cmの浸潤がんがあり、抗がん剤、ハーセプチン4.5か月、ホルモン治療と言われましたが、NCCNガイドラインでは10ミリ以下は必須ではないということを知り、迷って、迷って、担当医に抗がん剤を断り、ホルモン療法単独(ファマーラ)にしました。
現在は幸い特に薬の副作用もなく、規則正しい生活を心がけ、食事にも気を付けて
(大豆製品を多く摂るなど)、運動もし、仕事も楽しく、夫や友達とあそびにもでかけ、
病気前よりも張りのある生活が送れているかもしれません。
しかし、やはり時折頭をかすめるのが」「再発」という言葉。
乳癌になった以上それは仕方がないことだと思い、すぐ気持ちを切り替えるようにしていますが自分の再発率と生存率は知っておきたいと思います。
田澤先生教えてください。
#1(センチネルリンパ節①)Metastatic carcinoma
長径1mm未満の極小転移巣を術中迅速組織標本では認めましたが、永久標本では小さ
すぎるため確認できませんでした。
#1(センチネルリンパ節②)no Metastatic lesion
永久標本でも同様でした。
#1(腋窩リンパ節) No Metastatic Lesion 0/1
#2ー#50(癌と周囲乳腺)Cancer of the breast
It AB region,It.Bt+ SLNb,gross tumor size(cut surface):4.5×2.0cm Invasive carcinoma. invasive ductal carcinoma with a predominant intraductal component.
f, invasive area::9mmon glass side #16,ly(+),v(-)、EIC(+、solid
& cribriform&papillary & comedo, mainly solid),nuclear grade 3(nuclear atypia 3
+mitotic counts 2=5)
tf,2,lateral side cut end(-,肉眼計測上側方断端まで33mmと112mm)deep
side cut end(-,深部断端まで肉眼計測上5mm)skin side cut end(-,皮膚側断端
まで肉眼計測上9mm)
(癌は#10―#12、#14-#17、#23-#25、#29-#31に局在、浸潤癌は#

6、#29に認められた)
Result of immunohistochemistry:ER(+,80%、score3b)、PgR(-0%、
score0)
HER2(3+
MIB-1(+,35%)
病理診断のセカンドオピニオンも受けました。
(○○○○クリニックの○○○○先生)
1. HE標本ではリンパ転移は見られません。
2. 浸潤径は最大で#24の0・9×0.7cmです。
3. Nucler grade 2 Nucler atypia 2 Mitotic counts 2
4. ER+(10%以上50%以下) PgR―(0) Her2(3+) 
5. Ki-67 intermediate(15-30%)
担当医の病理診断とセカンドオピニオンの病理診断の数値が違うところもあるのですが
再発率と生存率に違いがありますか?
担当医は抗がん剤を断った時に、「センチネルリンパ節の2mm(書面では1mm以下に
なっていますが)とMIB-1が35%と癌の顔つきが3なのが気になるな」とおっしゃっていました。
私としてはセカンドオピニオンのMIB-1(15-30%)、癌の顔つきが2という診断の方を信じたいと思っています。
しかしER+が担当医とセカンドオピニオンとでは10%~8%までと範囲が広く戸惑います。
もし10%だった場合ホルモン剤は効果が少ないということでしょうか。
田澤先生よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「担当医の病理診断とセカンドオピニオンの病理診断の数値が違うところもあるのですが再発率と生存率に違いがありますか?」
⇒あまり変わりありません。
「センチネルリンパ節の2mm(書面では1mm以下になっていますが)とMIB-1が35%と癌の顔つきが3なのが気になるな」
⇒微小転移もMIB-1=35%も無関係です。
「ER+が担当医とセカンドオピニオンとでは10%~8%までと範囲が広く戸惑い」
「もし10%だった場合ホルモン剤は効果が少ないということでしょうか。」

⇒これも無関係です。
このままホルモン療法単独で問題ありません。