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乳癌の再発

Q.乳癌の再発について

[管理番号:2]
性別:女性
年齢:52歳
2013年1月に検診で見つかった乳癌の手術をしました。
その後1年後の検診も異常なしでしたが、その後手術跡にしこりができ、押さえると痛いのですが、このしこりは再発ではないかと心配しております。
検診のときには気がつかなかったのですが、すぐに受診したほうがいいでしょうか。

A.回答

お答えします。
・「手術跡にしこり」であれば、可能性としては[創部の瘢痕・線維化],もしくは[局所(乳房内)再発]のどちらかの可能性があります。
・乳房内再発はその70%は「腫瘍がもとあった部位=腫瘍床」にできますが、術後1年以上経過してから、[瘢痕・線維化]が起こることもありますので、その鑑別は必ずしも容易ではありません。
・画像診断(超音波やMRI)などではその鑑別は困難なことも多く、針生検をすれば確定診断となりますので、●すぐに受診し主治医と相談してみることをお勧めします。
・温存術後であれば、放射線照射をしていると思いますが、[局所(乳房内)再発]のリスク因子としては、・手術時の切除断端(陽性)や・年齢(35歳あるいは40歳以下)・乳管内進展やリンパ管侵襲などがあります。
これらに術後薬物療法の有無などもかかわってきますのでご自分の状況(リスク)を、一度主治医に確認しておくといいでしょう。