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細胞診で3bと言われ、生検しました。

[管理番号:2108]
性別:女性
年齢:38歳
同じ月とは言えませんが、1年に一度は検診を受けています。
マンモとエコーです。
今月21日に乳ガン検診を受けたら、エコーで右胸4時方向?乳輪から1~2センチ部分にしこりがあるといわれました。
しこりの大きさは、4・8ミリと言われました。
しこりが小さくて悪いものか分からない。
生検の方が確実にわかるけど、小さいのに生検するのも心もとないので細胞診で検査して、わからなければ生検しましょうといわれ、細胞診で検査して今週聞きにいった所、3bで乳菅癌の可能性がありますと書かれていたそうです。
生検して帰ってきましたが、最初から生検してもらえばよかったと後悔してます。
結果は来年の12日ショックでした。
3bの結果でも生検で良性と出る人もいるからと言われました。
5ミリ弱で乳ガンなら早期ですよね?と聞いた所、乳菅から広がってる可能性もあるしと言われ、手術しても切った所から再発する可能性もあると言われました。
本当でしょうか。
来年まで心配で眠れません。
私は癌確定なのですか?先生のアドバイスをいただけたらと思います。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「生検の方が確実にわかるけど、小さいのに生検するのも心もとないので細胞診で検査して、わからなければ生検しましょうといわれ、細胞診で検査」
⇒問題は「小さいのに生検するのも心もとない」という感覚です。
 今回のように「結局2度手間となる事がある」という場合はまだいい方で(質問者には気の毒ですが)、一番の問題なのは『(本当は癌なのに)細胞診で偽陰性となってしまうことで、早期発見の機会を見過ごす可能性』があることなのです。
 
「3bで乳菅癌の可能性」「3bの結果でも生検で良性と出る人もいる」
⇒本来は「細胞診クラス3b」というのは良性所見です。
 所謂「乳頭状病変、乳管細胞の増殖」を認めるが「異型はない」ものです。
 ○本当に「癌」であれば、細胞診では「クラスⅤ(せいぜいクラスⅣ)」と出るべきなのです。
 ただ、「細胞診の技術が不十分だと、癌でもクラスⅢbとなるよう」です。
 たとえば「私が細胞診でクラスⅢbと出した場合」(嚢胞内腫瘍以外で細胞診をすることは殆どありませんが)には、(針生検しても)結局「乳管内乳頭腫」となります。
 私には(当然)その担当医の「細胞診技術は不明」ですが、「クラスⅢbは本来、良性」であることを認識してください。
 
「5ミリ弱で乳ガンなら早期ですよね?と聞いた所、乳菅から広がってる可能性もあるしと言われ、手術しても切った所から再発する可能性もあると言われました。本当でしょうか。」
⇒早期乳癌です。
 余計な心配をさせるような担当医のコメントは無視しましょう。
 こんな自身の無いような診療(診断にも治療にも)をするようでは、私にはとても診療技術(細胞診も針生検も)を信頼することはできません。
 
「私は癌確定なのですか?」
⇒違います。
 本来「細胞診の精度が高ければ」クラスⅢbは良性なのです。
 (良性だと思いますと言いきれないのは)担当医の細胞診技術に信頼が置けない事が最大のネックとなっています。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生からの早い返答に感謝しています。
ありがとうございます。
少し安心しました。
付け加え質問させていただきます。
3bというのは良性で異形成を含まないものとの事でした。
私も診察の時に、乳菅癌と言われたので頭が真っ白になり、確かな記憶ではないのですが、異形成を含むと書かれているから、生検しましょうと言われた記憶があります。
異形成を含んだら癌の可能性は高くなりますか?
ホームページ内の良性疾患を読みました。
良性であった場合、非浸潤癌が近辺にあるかもしれないとの事。
良性でも癌化しやすいものなのですか?
先生の所に一度受診させていただきたいのですが、可能ですか?
宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「異形成を含んだら癌の可能性は高くなりますか?ホームページ内の良性疾患を読みました。良性であった場合、非浸潤癌が近辺にあるかもしれないとの事。」
⇒クラス3bの場合は「乳頭状病変」が想像され、「乳管内乳頭腫」であれば、『同一乳管に(現在か、あるいは未来に)乳管内病変が発生することがあるということです。
 
「良性でも癌化しやすいものなのですか?」
⇒「良性(乳管内乳頭腫)が癌化する」というのではなく、「同一乳管から新たにでてくる可能性」を言っているのです。
 
 そう言う意味で「乳管区域切除」は(ある意味)「予防を兼ねている」と言えます。
 
「先生の所に一度受診させていただきたいのですが、可能ですか?」
⇒可能です。
 「生検結果も含めて」検討してもらうといいと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

早い返答大変恐縮してます。
本日、生検の結果が出て聞いてきました。
提出材料は2本で、どちらも適材適所であったそうです。
1つは良性でもうひとつは乳頭状増殖を示す主要組織を認め、腫瘍細胞はクロマチン?増量がみられるが、2層性が保たれているようにも見える部分があり、ductal
carcinomaとpapillomaとの鑑別を要する。
背景乳頭組織から腫瘍組織のみが剥がれたように見えるので、浸潤性病変なのか乳菅内病変なのか難しい。
と書かれていました。
先生からは、組織を染色?するかしこりを取って検査をするか、マンモトーム?をするかと選択するよう言われました。
今回の検査でわかると思っていたので、何とも複雑な気持ちです。
アドバイス頂けたらと思います。
宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「1つは良性でもうひとつは乳頭状増殖を示す主要組織を認め、腫瘍細胞はクロマチン?増量がみられるが、2層性が保たれているようにも見える部分があり、ductal
carcinomaとpapillomaとの鑑別を要する。」
⇒この内容は「細胞診 クラスⅢb」と何ら変わらない内容です。
 
「先生からは、組織を染色?するかしこりを取って検査をするか、マンモトーム?をするかと選択するよう言われました。」
⇒この流れでは、「マンモトームでも確定診断に至らない」ような感じですね。
 摘出生検(しこりを取って検査)して「確定診断」してください。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生こんばんは。
重ね重ね質問してしまい、申し訳ありません。
ありがとうございます。
また、質問させて頂きます。
生検してこのような結果が出る事はあるのですか?診断がつくまで、落ち着きません。
5ミリを満たないしこりなので、早期発見のチャンスだと思うようにしています。
やはり、しこりを取って検査した方が良いのですね。
しこりの周囲を2センチくらい多くとるような事を言われました。
しこりを取った後でも、田澤先生の診察を受けることは可能ですか?
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「生検してこのような結果が出る事はあるのですか?診断がつくまで、落ち着きません。」
⇒「papilloma(乳頭腫)もしくは、(これと鑑別を要する)非浸潤癌」というのは「細胞診」でクラス3b、(バネ式)「針生検」で「鑑別困難」となり易いものです。
 その意味では(バネ式)ではなく、最初から「マンモトーム生検」しても良かったとは思います。
 
「やはり、しこりを取って検査した方が良いのですね。しこりの周囲を2センチくらい多くとるような事を言われました」
⇒確定診断となります。
 
「しこりを取った後でも、田澤先生の診察を受けることは可能ですか?」
⇒それは「しこりを摘出」してから考えてもいいと思います。
 病理結果で「解決」すれば、その必要は無いでしょう。