乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:408]
性別:女性
年齢:46歳

平成24年10月のマンモ検査で左右非対称で要精密検査のため、乳腺科の診療を11月に受けました。

その時の結果は、マンモは以上なし。左に嚢胞あり。半年後再度受診で、5月9日に、エコーを受けました。右の乳房に半年前にはなかったシコリが見られました。

先生が「形がちょっと気になるなあ。一応細胞取って調べとこう。」と細胞診になりました。見た感じ、ハートのように細胞の上かの方が窪んでいました。「左は大したことないなあ、右は手応えがある」とつぶやいてました。
 

受診時、シコリの大きさの説明もなく、私もちゃんと聞けばよかったのですが、動揺しているなか部屋を移動して、検査を受けた後、着替えてください。と流されていってしまい、聞けずじまいになってしまいました。

あまりにも気になったので、別の日に病院に、電話して、電話でいいのでシコリの大きさを教えて欲しいと受付に伝えましたが、「担当の先生が今日来ていない。その場で聞いてもらわないと困ります。結果が出るまで待てないんですか?」と言われました。

こちらから質問しないと詳細は話してもらえないものなんでしょうか?

結果は23日に聞きに行きます。可能性として、どんな結果が、考えられますか?また、結果次第で、どんな質問をしたらいいでしょうか?

先生のQ&Aで、細胞診は100%じゃあないと仰ってたので、異常なしとでた場合でも安心できないんですよね。

その場合、どうすべきか。また、悪性の場合、手術までの検査の流れや日数、仕事へ復帰する場合どれくらいかかるかなど、教えてもらえないでしょうか?
(2015年5月の質問)

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「半年前には無かった 形がきになるしこり」ですね。
 それでは回答します。

回答

「こちらから質問しないと詳細は話してもらえないものなんでしょうか?」
⇒「形がちょっと気になるなあ。一応細胞取って調べとこう」という担当医のコメントからは「担当医自身も見当がついていない」のだと思います。

 しかし、検査後には、あらためて対面し、「超音波画像を提示」しながら、最低限の説明「大きさとか、何である可能性が高いか?など」をするべきです。
かなり説明不足と言えます。
 

「可能性として、どんな結果が、考えられますか?」
⇒(超音波像を見ていないので)あくまでも「可能性のあるものを羅列」します。(可能性の高さについては、言及できないことをご容赦ください)

  1. 乳癌
    「半年前に無かった=この半年間で、新たにできた」しこりと言う事になります。
    「新たにできるしこり」としては『20歳代、30歳代では良性腫瘍が多い』のですが、『40歳代以降では悪性の可能性が高く』なるのです。
     
  2. 乳頭腫 
    良性腫瘍としては比較的「気になる」形をしています。
     
  3. 線維腺腫や葉状腫瘍 
    比較的若年(20歳代~30歳代)に発生します。
    この場合は(40歳代で)新たにできたというよりは、「半年前には見逃していた」という可能性があります。
     
  4. 乳腺症 
    乳腺症の「線維化の強い部分などは、まるでしこりのように」見える事があります。

 

「結果次第で、どんな質問をしたらいいでしょうか?」
⇒(今回の検査は)細胞診なので、「どれくらいの信頼度があるのか?」「針生検で組織検査をしなくていいのか?を聞いてみるといいと思います。
 

「細胞診は100%じゃあないと仰ってたので、異常なしとでた場合でも安心できないんですよね」
⇒その通りです。

 『細胞診で異常無』であっても「癌である可能性(偽陰性と表現します)は大いにあります」
 逆に『細胞診で異常(悪性)』と出た場合でも「本当は良性である可能性(偽陽性と表現します)も(偽陰性程は多くはありませんが)あります」
★ 細胞診での「誤診」 偽陰性>>偽陽性
 

「その場合、どうすべきか」
⇒「針生検で確認すべき」です。

 つまり、結局「最初から針生検をすべき」なのです。
 

「悪性の場合、手術までの検査の流れや日数、仕事へ復帰する場合どれくらいかかるか」
⇒『手術までの検査の流れや日数』

  • 針生検します。(組織診での確定診断)
  • 乳房MRI(腫瘍の拡がり診断)
  • 全身CT(全身の異常有無のチェック)
  • 全身麻酔の為の検査(採血、心電図、呼吸機能検査、胸の写真)

  これら全て行い、手術までには1カ月前後だと思います。「一部のブランド病院や大学病院では3カ月というところもあるようですが…」

 『仕事へ復帰する場合どれくらいかかるか』
  ⇒手術入院が3日程度、退院したらすぐに仕事復帰できます。
  ※ただし、「術後治療として化学療法」となった場合には「化学療法中は勤務にいくらか制限」がでてきます
 

◎「細胞診結果がどうあれ」きちんと針生検による組織診断を受けることをお勧めします。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

ちゃんとした資料もない中、詳しい説明ありがとうございました。状況が把握できてよかったです。

検査を受けたクリニックの手術、治療センターは別の場所にあるのですが、ガンと診断され、手術を受けないといけない場合素早く決めなくてはと思って、HPで調べたところ、MRIがないようです。

そんなクリニックで、手術を受けるのは大丈夫か心配です。できれば、万全の体制で、手術を受けたいと思っています。先生はどう思われますか?

手術数や、乳房温存率が良いとか、いろんな本で紹介されているとは書いてありましたが、不安です。
私としては、乳房温存率より、全部摘出しても、再発がなく、確実な方がいいと思っています。それで、病院選びをどうしたらよいか悩んでいます。

先生に診察してもらいたいのですが、関西なので、通院を考えると難しいように思います。

 

田澤先生から 【回答2】

 おはようございます。田澤です。
 (まだ癌とは診断されてはいませんが)早いうちに「もしものために」準備を進めておく事には賛成です。
 

「MRIがないようです。そんなクリニックで、手術を受けるのは大丈夫か心配」
⇒「MRIは他院に行って撮影してもらうシステム」なのだと思います。
 

「万全の体制で、手術を受けたいと思っています。」
⇒「万全の体制」という『誤ったイメージ』が皆さんを「有名大病院や大学病院指向」としている要因なのでしょう。
 

◎「肝臓移植」と「乳癌手術」を対比すると良く理解できると思います。
 肝臓移植は「完全なチーム医療」です。多くの医師が協力しない限り「成立」しません。
 私の母校「東北大学、第2外科」でも(いざ、移植となると)「沢山の医師が一つの手術にかかわっていました」沢山の医師がどうしても必要なのです。
 これこそが、「大学病院の存在意義」です。
 

 一方「乳癌」は事情が全く異なります。
 ★完全に「術者一人で」手術は成立します。
 大学病院のように「余計な大人数は全く不要」です。
 一人の「スーパーマン」こそが重要なのです。
 

「先生はどう思われますか?」
⇒「そのクリニックの医師」次第です。

 「その医師」が「十分な執刀経験を持ち、自信を持って手術を行える」のであれば、信頼していいでしょう。
 「症例数が多いからといって」無駄に「大人数のいる」大病院を選んでも全く無意味です。
 乳がん治療は「病院選び」ではなく、純粋に「医師選び」なのです。
 

「病院選びをどうしたらよいか悩んでいます。」
⇒(上記のように)「病院選び」ではなく「医師選び」という意識であるべきです。
 

「先生に診察してもらいたいのですが、関西なので、通院を考えると難しいように思います。」
⇒関西ですか。
 確かに通院は大変ですね。

 ただ、「一生を左右する」事であれば、十分検討に値すると思います。
 正直「私であれば、自信を持って診断から治療まで」行えます。
 ご検討ください。





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