乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4153]
性別:女性
年齢:68歳

田澤先生、こんにちは。

いつもこのコーナー拝見させていただいております。

乳がん細胞の性質について教えていただきたいと思います。

サブタイプで、HER2とかER+とか出てきます。

がん細胞は不均質性と言いますが、HER2をA、ER+をBとするなら、AとBが独立しながら並存しているのでしょうか?

HER2は細胞の表面、ERは細胞核に発現するそうなので、AB(血液型のように)というふうに、一つの細胞で2つの性質を併せ持っているものなのでしょうか?それは、検査でわかるものなのでしょうか?

仮に、AB型だとHER2薬とホルモン薬のどちらかでも効くのでしょうか?
このコーナーでも、時々、針生検と手術後でタイプに相違があるということが出ています。
よろしくお願いいたします。

こういう場合は、薬剤変更するのでしょうか?それとも、効いているということで、継続するのでしょうか?
よろしくお願いいたします

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「HER2をA、ER+をBとするなら、AとBが独立しながら並存しているのでしょうか?」
⇒全く独立しています。

「一つの細胞で2つの性質を併せ持っているものなのでしょうか?」
⇒その通りです。

 それどころか、(ERやHER2に拘わらず)1つの細胞が何万もの性質を持っています。(現代医学で解っていることは、その内の極々一部にすぎません)

「それは、検査でわかるものなのでしょうか?」
⇒臨床的には簡便法として「免疫染色」を用い、その抗体を用いることで「抗原が存在するのか?」で判断しています。

 もともとは「遺伝子発現」によるものであり、遺伝子レベルで発現量を測定するやり方もあります。(Oncotype DXもその一つです)

「仮に、AB型だとHER2薬とホルモン薬のどちらかでも効くのでしょうか?」
⇒これをluminalB(HER2 陽性)といいます。

 ホルモン療法も抗HER2療法も両方が効きますが、「どちらかでいい」ではなく、「どちらも行うべき」です。(それぞれが、全く別のアプローチで別のターゲットを攻撃するからです)

「針生検と手術後でタイプに相違があるということが出ています」「こういう場合は、薬剤変更するのでしょうか?それとも、効いているということで、継続するのでしょうか?」
⇒本当のサブタイプを判断し、それに妥当な治療をします。

 本当に何が効いているのかは(現時点での医療水準では効果判定しようがなく)誰にもわからないのです。





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