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良性の腫瘍と診断されたのですが

[管理番号:108]
性別:女性
年齢:52歳
去年の9月頃に右胸にしこりを見つけ、病院にて針生検や造影剤でエコー撮影などの検査を受けました。
結果は良性の腫瘍ということで、今のところ悪性腫瘍の可能性や変化の兆しや見られないとのことでした。
それでも不安があったため、針生検を再度行ったのですが、結果は同じでした。
先生からは「不安であるなら手術を行っても良いが、それほどのものではない」と言っていただき、今後定期的に経過観察を行う事を提案していただきました。
現在それほど強い痛みもなく、生活に支障は無いのですが、確実にしこりは存在しているので不安は拭えません。
それほど難しい手術ではないとのことなので、手術を受ける事も考えているのですがこのような状況で手術を受ける事は間違っていますか?
また、針生検の結果で悪性ではなくても、たまたま悪性部分を検出できなかった可能性も否定できないといわれたのですが、そのようなことはあるのでしょうか?
長々と失礼いたしました。日々不安で仕方が無いので、何かアドバイスをいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「針生検で良性と診断されている」ということですね。
 了解しました。
 それでは回答します。

回答

「このような状況で手術を受ける事は間違っていますか?」
⇒間違ってはいません。
 良性の腫瘍を摘出する理由にはいくつかありますが、(例えば ①大きくなり痛みを伴う ②美容的に気になる ③腫瘍がある事自体が気になる/不安)どれが理由であっても摘出することは(確実であり)間違いのない方法です。
 
「針生検の結果で悪性ではなくても、たまたま悪性部分を検出できなかった可能性も否定できないといわれたのですが、そのようなことはあるのでしょうか?」
⇒ありません。
 おそらく、「このような言い方をされたので」質問者にとって「不安が払しょくできない」状況になっていると思います。
 
 メール本分からすると「腫瘍」であり「腫瘤非形成性病変」では無いと思われます。
 腫瘍であれば、「全ての細胞が同一である」ので「たまたま悪性部分を検出できなかった」などと言う事はありえません。
 ●正直、その医師が「自分の採取技術に不安」を持っているための発言と推測されます。
 ●腫瘤非形成性病変であれば、「針生検の結果で悪性ではなくても、たまたま悪性部分を検出できなかった可能性も否定できない」状況もあり得ます。
 その場合には「通常の針生検ではなく、より多くの組織を採取できる」吸引式針生検である「超音波ガイド下マンモトーム生検」を用いれば、大丈夫なのですが。
 ※トップページの「腫瘤非形成性病変」を参照してください。
 

私の推奨(参考にしてください)

 質問者の状況は
「右胸のしこり」⇒「針生検で良性」⇒「それでも不安で再度針生検:結果は同様」⇒「それでも、しこりが存在しているので不安が拭えない状況」
 
 私の印象では、針生検を2度も行って良性であれば、●乳癌ではないでしょう。
 但し、「しこりが存在している事自体が不安」なのであれば、腫瘍を摘出するべきです。
 ◎通常は局所麻酔下で30分程度で終わってしまいます。
 
 不安で何カ月もいるよりも「摘出してしまう」事がいいのは、あまりにも明白だと思います。
 
 

 

質問者様から 【感想】

 
昨夜、質問をさせていただいた者です。
丁寧なご回答ありがとうございました。
参考にさせていただき、手術を受けることも検討していきたいと思っております。
 
不安が拭えない日々の中、とても迅速な対応をいただけて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。