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良性のしこりについて

[管理番号:1360]
性別:女性
年齢:38歳
先生、はじめまして。
30歳で一度乳がん検診を受け、異常なしでした。
34歳の時、ちょうど卒乳した頃に左胸下やや外側にころころと動くしこりがあるのを
見つけ、乳腺外科に行きました。マンモとエコーの結果、しこりは約1.5センチ。そ
の後細胞診をし、
「分泌物成分を背景にアポクリン化生細胞集塊と乳管上皮細胞集塊が認められます。
上皮の細胞異形は乏しい。fibrocystic change が示唆されます。悪性所見に乏しい。」
ということで、クラス2の結果でした。
その後半年後に受診と言われ、大きさの変化もないので、それから一年に一回の検診
(経過観察)に行っています。
つい先日も経過観察に行き、大きさの変化はないとのことでした。細胞診の結果は
100%ではないということは聞いていましたが、そのままの結果を信じて4年も経って
しまいました。もう少し早くこのサイトを知っていたら…と思っています。
エコー上でも、自分で触った感じもあまり変化はないのですが、やはりマンモトーム
を受けるべきでしょうか。万が一悪いものであった場合、4年放置していたことで、
実は相当進んでいたということはあるのでしょうか。
いつも診ていただいてる先生に聞けば良かったのですが、質問がしづらい感じだった
ので、もやもやしたまま帰ってきてしまいました。
長文で申し訳ありませんが、回答をいただけたら嬉しいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
確かに「細胞診は100%では無い」ことは事実です。
ただ状況証拠として「細胞診で良性(細胞診所見では乳腺症結節のようですね)」で
あり、かつ「4年間も変化なし」では「さすがに、大丈夫」だと思います。

回答

「エコー上でも、自分で触った感じもあまり変化はないのですが、やはりマンモトー
ムを受けるべきでしょうか」
⇒冒頭で記載した様に、「4年間も経過を見ていて、今更乳癌でした」という可能性
は「ほぼ無い」と思います。
 ただ、「気になる」なら「マンモトームを受ければ、確定診断」となります。
 
「万が一悪いものであった場合、4年放置していたことで、実は相当進んでいたとい
うことはあるのでしょうか」
⇒それは、ありません。
 4年間経過を見ていたわけですから、「そのような事がないこと」は疑う余地はあ
りません。