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RDIについて

[管理番号:1113]
性別:女性
年齢:65歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:811「TCの副作用

 
 
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:935「発熱性好中球減少症

 
 
田澤先生、いつもいつも的確な回答ありがとうございます。
811、935でお世話になっております。
先生のアドバイスでなんとか2クール目を乗り越えられ、来週14日に3クール目に入れ
ます。
1回目の時の発熱性好中球減少症による入院により、2回目は2割減での投与でし
た。
ジーラスタもしてもらい、全体的に1回目よりは落ち着いた副作用でした。
(ただ、 3日目or4日目に突発的に起こるひどい目眩、吐き気はあり、大変でした。な
んとかなる予防薬はないものでしょうか…)
昨日、主治医のもとへ、次のクールに対する不安や副作用の様子を伝えに行ったので
すが、ジーラスタをしても、37,9℃が出て、あとは微熱レベルが少し出てた旨、お話
しすると、
「熱出た言うことはやはり少なからず感染症を起こしてるという証拠だから、やはり
次も減量でいきましょう」との事でした。
前回田澤先生が仰っていた、100%に戻すことを目標に!を思っていたのですが…
100%に戻したいと伝えたのですが、ジーラスタしても発熱する人は戻したら、まずま
た骨髄抑制になるから。と。
標準量と減量との比較エビデンスはないと聞き、仕方がない決断かとも思いました
が。。
田澤先生のお考えをお聞かせいただければ有り難いです。
やはり、再発率に影響するものですか。。
入院してでも、標準量にしたかったのですが、断られました。
「元々、薬の量がアメリカ人を評にしてるから、日本人には強いんです」とも。
多忙中、恐れいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
TC療法2回目終了しましたね。
発熱性好中球減少症では減量投与も仕方がないでしょう。
ただ、「37.9度程度なら」私は問題にはしませんが、(ご本人が戻す気なら私なら
100%に戻します)

回答

「3日目or4日目に突発的に起こるひどい目眩、吐き気はあり、大変でした。なんとか
なる予防薬はないものでしょうか」
⇒難しいですね。
 私に「全てをコントロールできたら」私が現状「化学療法をしている患者さんた
ち」に、もう少し「楽な思いをさせてあげられる」のですが…
 現状で中心となるのは「ステロイドとアプレピタント」です。
 
「田澤先生のお考えをお聞かせいただければ有り難いです」
⇒RDI:relative dose intensityの考え方があります。
 relative dose intensity(RDI)相対容量強度が85%以下となると「予後に悪影響
を及ぼす」ことが知られています。
 RDI=実際の容量強度(RI)/計画された容量強度(RI)です。
 RI=投与量の合計/投与された期間なので、「投与間隔を延ばさなければ」総投与
量が85%以上となるように努力するべきというものです。
 ○現状では質問者は 初回100% 2回目80% 3回目80%予定です。
 もしも4回目も80%としても 100+80+80+80=340 340/4=85となり、RDI=85%をキープできます。
 これ以上、減量しないように頑張りましょう。
 
「やはり、再発率に影響するものですか」
⇒前述した通りです。
 あと2回80%をキープできれば、それ程「影響はない」と思います。