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卵巣のう胞の手術と乳がんの関係

[管理番号:2502]
性別:女性
年齢:48歳
2009年右胸石灰化で部分摘出し、2014年までノルバディクスを服用していました。
それから生理が再開し2015年生理がとまらず貧血になり鉄剤を飲んでいます。
生理をとめる方法を模索している最中に2月の7年目検診で
マンモグラフィーにうすい白い影がみえるということで細胞診断を待っている最中です。
私は2004年(別の病院)と2012年(同じ病院で)に卵巣のう胞の手術をしてそれから3年後に乳房に異常がでているような感じで、密接に関係あるのではと思い始めました。
今も卵巣痛や生理痛があってこのまま生理がくるのが不安なんですが、何もしなくて大丈夫でしょうか。
ホルモン治療は一度やめると再開は難しいのですか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「今も卵巣痛や生理痛があってこのまま生理がくるのが不安なんですが、何もしなくて大丈夫でしょうか。」
⇒考え過ぎです。
 大丈夫です。
 
「ホルモン治療は一度やめると再開は難しいのですか。」
⇒再開できます。
 担当医に相談してみてください。
 LH-RHagonistを用いてはどうでしょうか?(貧血の問題も解決します)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中お答えいただきありがとうございます。
書き忘れていたところがありマンモで白い影が見えると言われたのは最初の手術をした右ではなく左です。
エコーでははっきりとわからずまだ初期の癌の状態か良性かわからなくて細胞診断を待っています。
昨年の術後6年目の検診の時、外科で生理がとまらないのでノルバディクスを再開できないかと相談したところ主治医に「予防的な治療は保険適用外になります」と強い口調でいわれて、それ以上相談することはできませんでした。
そのあとも貧血で体調が悪いので他の対処はできないかと考え、同じ病院の婦人科で卵巣を摘出できないかと相談したところ、以前より卵巣のう胞は小さくなっているので今取るという時期ではないといわれました。
その時生理を止める薬(リュープリンだと思います)を使うこともできますとは言われましたがそのままになっていました。
そうしている間に今年の2月、外科で7年目の検診で乳房の異常を指摘されてやはりと考えずにはいられません。
今の病院は乳房の手術数では県内一位の病院ですが、地方なので婦人科との連携はできておらず、以前の手術も乳がんの患者なのになぜ卵巣を全摘せず温存するような治療をすすめられたのか、自分でよく調べなかったのか今になっては悔やまれます。
また閉経前で生理が再開するのがわかっていたのに10年間薬を飲む選択もあったのにとも考えます。
2月の時点でも外科の主治医に「婦人科で生理を止めるリュープリンをしてもいいよと言われたのですがやってもいいですか」と聞きましたが、「婦人科は婦人科で外科は外科でそれぞれ別別に進めていくのでそれは婦人科に聞いて下さい」といわれました。
ただ「リュープリンの注射は乳がんには悪くないです」と。
外科では悪いところが見つかってからではないと積極的に治療をしてくれなかったので、これからは外科のほうでリュープリンの注射をしてもらえるか聞いてみたいと思います。
質問ですが①もし癌であった場合でもなかった場合でもリュープリンの注射をしたほうがいいでしょうか。
もし癌であったならば手術をすると思うのでそれを待つ間か、手術をしてからどのくらいの期間かということをお聞きしたいです。
あと、②私の場合は卵巣の異常が乳がんを引き起こしていると思いますしのう胞もあるので卵巣は全摘したほうがいいでしょうか?
もしするのならいつのタイミングでするほうがいいですか。
③卵巣のう胞の手術と乳がんは関係ありますか。
今回のことでいろいろな情報を調べて積極的に治療をしていかないといけないとつくづく思いました。
もしよろしければご助言よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「①もし癌であった場合でもなかった場合でもリュープリンの注射をしたほうがいいでしょうか。」
⇒もしも「目的が貧血防止」なのであれば「婦人科で行う」方がいいように思います。
 
「もし癌であったならば手術をすると思うのでそれを待つ間か、手術をしてからどのくらいの期間」
⇒もしも癌であったら、その「病理組織結果で判断」すべきです。
 
「②私の場合は卵巣の異常が乳がんを引き起こしていると思います」
⇒考え過ぎです。
 
「のう胞もあるので卵巣は全摘したほうがいいでしょうか?」
⇒今回、「もしも乳癌であり、しかもホルモン感受性陽性の場合」に、考えましょう。
 
「③卵巣のう胞の手術と乳がんは関係ありますか。」
⇒関係無いと思います。
○あまり、いろいろ考え過ぎると「間違った道」を進むこともあります。
 もう少し、客観的な事実を積み重ねて判断することです。