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トリプルネガティヴ 卵管ガン

[管理番号:3090]
性別:女性
年齢:40歳
五月にトリプルネガティヴ乳癌と診断を受けました。
治療前のPET検査で卵巣の集積を指摘され、MRIとエコーで卵管ガンの可能性があるといわれました。
乳癌のほうは左乳房に①2cmほど、硬癌、ki67 90以上
②1cmほど、solid tubular type、ki67 57% ともにトリプルネガティヴです。
リンパにも転移してます。
他は転移ないです。
6月(上旬)日に化学療法で1泊入院予定ですです。
その後手術となります。
卵管ガンはおそらくピンポン玉ほどの大きさだと思います。
主治医はまず乳癌の治療といってましたが、卵管ガンを調べると、こちらのほうの治療を優先したほうが転移・再発・進行のリスクを考えると良いのではと迷ってます。
私としては卵管ガンの手術してから、乳癌の化学療法したいです。
乳癌の化学療法の薬と卵管ガンの化学療法の薬は同じ薬を使うこともあるといいます。
手術してからどれくらい経てば化学療法できますか?
私の選択は間違ってますか?
どうしたらいいですか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
多発しているのであれば、「術前化学療法をしても、手術は全摘」となります。
それなのに「術前化学療法をする」意味がありません。抗ガン剤は術前でも術後でも
「予後は一緒」
「全身を先に叩くというのは根拠薄弱」「効いている薬が解るというのは、使用できる薬剤は決まっているので無意味」だからです。
 
「PET検査で卵巣の集積を指摘され、MRIとエコーで卵管ガンの可能性がある」
⇒これは婦人科医も当然、情報を共有していますよね?
 
「卵管ガンはおそらくピンポン玉ほどの大きさだと思います。
主治医はまず乳癌の治療といってました」
⇒これは婦人科医と相談した上での方針だと(常識的に)思います。
 
「卵管ガンを調べると、こちらのほうの治療を優先したほうが転移・再発・進行のリスクを考えると良いのではと迷ってます。私としては卵管ガンの手術してから、乳癌の化学療法したいです。」
⇒婦人科医ともう一度(質問者が)話し合うべきです。
 婦人科医が「乳癌の治療を先行させた方がいい」と判断しているから、そうなっている筈です。
 よーく、理由を(乳腺外科医にではなく)婦人科医に聞いてみてください。
 
「手術してからどれくらい経てば化学療法できますか?」
⇒化学療法は手術翌日にでも可能です。
 その昔、CMFの時代は術翌日に点滴開始していた時代がありました。
 
「 私の選択は間違ってますか?どうしたらいいですか?」
⇒今回の「担当の婦人科医」に「乳癌の治療を先行させた理由」を聞く事です。