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もしものために・・・|母の右乳房上のしこりについて

[管理番号:234]
性別:女性
年齢:48歳
はじめまして。
2月中旬、母がマンモグラフィ検査を受けに行った際、右胸の乳輪のすぐ上に、しこりが見つかりました。
その時は細胞診をして帰りました。そして2週間後、検査結果は線維腺種でした。
 
ただそれからも母は、自分の年齢(48歳)では線維腺腫はどうも違う気がするらしく、色々ネットで調べたところ、葉状腺腫ではないかと疑っています。
もしそうであれば、急激に大きくなってくることもあるらしく、とても心配しています。
なので別の病院で細胞診より精度の高い針生検をしてもらうために予約をしようとしていたのですが、父 が「先生がそう言ったんだったら大丈夫だ。そんなに心配しなくてもいい。」などと母に行ったようで、すごくショックを受けているようです。
しかしもし葉状腺腫であれば、たとえ良性であったとしても切除しないと再発のリスクがあるようなので、娘の私的にはセカンドオピニオンのような形で受けにいくのがいいと思うのですが、母は「もう行かない」と言っています。
私は母にも父にもあとで後悔してほしくないし、しこりが急激に大きくなって取り返しのつかないことになったらと思うと、いてもたってもいられません。
 
母に別の病院で針生検を受けさせるべきでしょうか。
多少お金はかかるし、そこに行っても針生検をしてくれるとは限らないようですが、もし葉状腺腫ではなく線維腺腫であれ ばそれでいいのではないかと思っています。
何かいいアドバイスを宜しくお願いいたします。
(2015年3月の質問)
 

田澤先生からの回答

 こんばんは。田澤です。
 「お母さんが、線維腺腫と診断」されたとの事
 「48歳で新たにできた」としたら、心配するのは無理も無いことです。
 それでは回答します。

回答

 是非、針生検してもらうべきです。
 そもそも、細胞診では「線維腺腫」と「葉状腫瘍」の区別はつきません。
 
 48歳で「新しくできた腫瘍」であれば、まずは「乳癌」を疑うのですが、おそらく「マンモやエコーなど画像診断」で「癌を疑う所見ではなかった」のでしょう。
 ただ、細胞診では葉状腫瘍は否定できないので、「最低限、針生検」は必要なのです。
※最初から針生検の適応だったと思います。
 
◎通常の「乳腺外科」であれば、「線維腺腫と葉状腫瘍の鑑別のために針生検してほしい」と言えば、「針生検」をしてくれるはずです。
 
※このQandAを読んでもらえば「線維腺腫だと思って摘出したら、実は葉状腫瘍だった」という事がある(めずらしくない)事が解ってもらえると思います。