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手術1年後のPET検査について

[管理番号:4793]
性別:女性
年齢:56歳
田澤先生、よろしくお願いします。
昨年、温存手術をして、TC療法、放射線治療(30回)を受けました。
最初に抗がん剤での治療が必要と聞いたときは少々ショックを受けたが
ここは頑張りどころだと思い、初期治療は納得して受け入れました。
術後1年たちました。
トリネガで無治療になったこともあり
普段は乳がんのことなど忘れて過ごしています。
ところが先日の定期検診の時、PET検査をすすめられました。
腫瘍マーカーの数値も問題ないと言われていますし、自覚症状もありません。
担当医師は「早期でも、やっぱりトリネガは怖いからね」とおっしゃいますが
念のためということでも検査を受けた方がいいのでしょうか。
遠隔転移した場合、どの時点から治療を開始しても予後は変わらないというのは本当ですか?
田澤先生でしたら、こういった場合PET検査をすすめられますか?
お忙しいとは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 
浸潤癌(充実腺管癌)
腫瘍の大きさ
 全体の大きさ 2.3センチ
 浸潤している大きさ 0.8センチ
ステージ 1
リンパ節転移なし
脈管浸潤 あり
ホルモン(-)
HER2 (-)
グレード 3
Ki67 36%
切除断端 (-)
 深部断端近傍にはリンパ管浸襲あり
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私は(術後どころか)術前にもCTやPETは行いません。
「担当医師は「早期でも、やっぱりトリネガは怖いからね」とおっしゃいますが念のためということでも検査を受けた方がいいのでしょうか。」
⇒不要です。
「遠隔転移した場合、どの時点から治療を開始しても予後は変わらないというのは本当ですか?」
⇒統計的にはそうなります。
 ただし、QOLを含めれば「早く見つけた方がいい」とは思っています。
「田澤先生でしたら、こういった場合PET検査をすすめられますか?」
⇒絶対にしません。(1%も考えません)
 ♯ただし、患者さん側から希望があれば行っています。