乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5632]
性別:女性
年齢:62歳

田澤先生こんにちわ。

今日再発かもしれないと言われて動揺しています。
まだ術後10カ月だというのに信じられません。。

去年12月左胸皮下全摘手術をしました。
術前検査ではすべて針生検も含めて、非浸潤が
んだろうといわれていたので、術後は無治療だろうと楽観していたら、0.9×0.7cmの浸潤がんがありました。

抗がん剤、ハーセプチン4.5か月、ホルモン治療と言われましたが、NCCNガイドラインでは10ミリ以下は必須ではないということを知り、迷って、迷って、担当医に抗がん剤を断り、ホルモン療法単独(ファマーラ)にしました。

8月には大阪の○○クリニックで「2次1期再建」の日帰りのインプラント手術を終えて、今月には、乳頭再建も終わりホットしていたのですが、1カ月前から左わきセンチネルリンパ後のきずのところに水疱のようなしこりを感じて不安でした。

そして今日の定期健診で、超音波と細胞診をしていただきました。
結果、わきに小さなしこりが二つと左胸に小さな影があるといわれました。
明日、CTと骨シンチを受けるように言われていますが、細胞診の結果もまだでていないのに、すぐにしたほうがいいのでしょうか。
担当医は診断の参考にしたいからとおっしゃっていました。
今回より担当医がかわったのも不安です。
以前の担当医は「ずっと責任もってしっかりフォローしていきます。」とおっしゃっていたのに、なぜか退職されました。
エコーは前回も今回も技師さんで担当医ではありません。
骨シンチは以前も手術前にうけましたが、私には閉所恐怖症の傾向があって、とても怖いのです。
もう全身に癌が広がっているのでしょうか、絶望的です。

先生の御意見をお聞かせいただいてから、骨シンチを受けようと思っています。

もし再手術になったら田澤先生にしていただけたらどんなに心強いかと思うのですが、
大阪から現実的に通うことができるのかどうか、でも実現できる方法を探してみようと思います。
相談できるところはありますか?
質問は
●全摘なので局所再発よりは遠隔転移の可能性の方が高いのでしょうか。
CTの結果を考えると体が震えます。

●10カ月の短期間で再発したのは悪性で進行度が早いということですか。
HER2陽性だったからですか。
こんなに早く再発することってあるのですか。

●骨シンチは受けるべきですか。

●細胞診はしましたが針生検はしなくていいのですか

●再手術となるとインプランをはずすことになりますか。

●大阪から通うことは可能でしょうか。

田澤先生よろしくお願いします。

#1(センチネルリンパ節①)Metastatic carcinoma
長径1mm未満の極小転移巣を術中迅速組織標本では認めましたが、永久標本では小さすぎるため確認できませんでした。

#1(センチネルリンパ節②)no Metastatic lesion
永久標本でも同様でした。

#1(腋窩リンパ節) No Metastatic Lesion 0/1
#2ー#50(癌と周囲乳腺)Cancer of the breast
It AB region,It.Bt+ SLNb,gross tumor size(cut surface):4.5×2.0cm Invasive carcinoma. invasive ductal carcinoma with a predominant intraductal component.
f, invasive area::9mmon glass side #16,ly(+),v(-)、EIC(+、solid
& cribriform&papillary & comedo, mainly solid),nuclear grade 3(nuclear atypia 3
+mitotic counts 2=5)
tf,2,lateral side cut end(-,肉眼計測上側方断端まで33mmと112mm)deep
side cut end(-,深部断端まで肉眼計測上5mm)skin side cut end(-,皮膚側断端
まで肉眼計
測上9mm)
(癌は#10―#12、#14-#17、#23-#25、#29-#31に局在、浸潤癌は#

6、#29に認められた)
Result of immunohistochemistry:ER(+,80%、score3b)、PgR(-0%、
score0)
HER2(3+
MIB-1(+,35%)

病理診断のセカンドオピニオンも受けました。

1. HE標本ではリンパ転移は見られません。
2. 浸潤径は最大で#24の0・9×0.7cmです。
3. Nucler grade 2 Nucler atypia 2 Mitotic counts 2
4. ER+(10%以上50%以下) PgR―(0) Her2(3+) 
5. Ki-67 intermediate(15-30%)

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「もう全身に癌が広がっているのでしょうか、」
⇒局所再発とは無関係だと思います。

「●全摘なので局所再発よりは遠隔転移の可能性の方が高いのでしょうか。」
⇒現時点で解っているのは、純粋に「局所再発」です。

 遠隔転移の可能性は決して高くはありません。

「●10カ月の短期間で再発したのは悪性で進行度が早いということですか。」
⇒局所再発は基本的には「取り残し」です。
 術後10カ月ならば、「潜んでいた癌細胞が徐々に大きくなって可視化した」ということだと思います。

「HER2陽性だったからですか。」
⇒無関係です。

「こんなに早く再発することってあるのですか。」
⇒局所に潜んでいた癌細胞が大きくなったのだと思います。

「●骨シンチは受けるべきですか。」
⇒念のため、受けてもいいとは思います。(勧めるわけではありません)

「●細胞診はしましたが針生検はしなくていいのですか」
⇒細胞診は上手くできない医師も多いので、結局「針生検」となると思います。

「●再手術となるとインプランをはずすことになりますか。」
⇒大きさと場所次第ですが…

 必ずしも必要ではありません。

「●大阪から通うことは可能でしょうか。」
⇒そんなに頻繁に通う必要は無いので… 『今週のコラム67回目 「術前や術後に、一体何回くらい外来受診が必要なの?」』の通りです。

 問題はないでしょう。(関西や九州からも結構いらっしゃいます)

 
 

 

質問者様から 【質問2】

10ヶ月で再発
性別:女性
年齢:62歳

田澤先生こんにちは。

検査結果が出ました。
手術ができる局所再発を願っていましたが、結果は最悪でした。

遠隔再発でした。
もう人生が終わったような感じになり、食欲もなくなり、眠れません。
しかし、田澤先生にみてもらおう、そして最善の治療を受けたらいいんだと思い直しました。
大阪からでもなんとかなると。
そして担当医を通して予約をいれてもらおうとお願いしましたが、年末まで予約が入らないと担当医から連絡が入りかなりショックを受けています。
それでも待とうと思いますが、2カ月も待って大丈夫でしょうか。

細胞診の結果
リンパ節は腫大→細胞診classⅴ(悪性領域再発)
胸壁→細胞診classⅴ(局所再発)
CTの結果
肺に新たなかげ→肺転移?PETで調べる必要がある。

骨にも溶解性変化?(今回骨シンチはしなかったので前回の骨シンチ結果と今回のCT
結果を比べてみてそう思うとおっしゃいいました。)MRIで調べる必要がある。

質問は
● 2カ月先の田澤先生の診察まで待つつもりですがその間大丈夫でしょうか。
骨シンチ、PET、MRIの検査もそちらで受けたいと思います。
具体的な治療に入るまで、期間が空いても大丈夫でしょうか。
どんどん状態が悪くなっていく感じです。
現に咳き込むことがあったり、むかつきがあったり、体がだるくてしかたありません。

● 9ミリの小さな癌がこんなにも早く再発、転移したということはやはり悪性で進行が早いということですか?予後が悪い?

● リンパ節と胸壁は局所再発と言われましたが、手術の取り残しということになるのですか。

● 骨シンチは受けてないのですがCTでもわかるものですか。

田澤先生よろしくお願いします。
(ルールでは明日質問の日なのですが、お許しください。)

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
まずは冷静になりましょう。(「どんどん状態が悪くなっていく感じです。現に咳き込むことがあったり、むかつきがあったり、体がだるくてしかたありません」とありますが、病気とは無関係です)
乳癌で具合が悪くなる事は有りませんので御心配なく。
 ♯「肺転移=せき込む」みたいに連想しているのでしょうが、100%無関係でしょう。

○全体像が見えません。
 「肺転移」も「骨転移」も確定していないようです。
 重要なことは、その担当医が提案しているように「PETとMRI」を撮影することです。
 そこまでは最低限、今の病院で受けるべきです。

 その上で、(もし必要なら)「全身化学療法が優先」となるし、(そうでないなら)「局所治療を先行」となるでしょう。★まずは「全体像を評価すべき」です。


「● 2カ月先の田澤先生の診察まで待つつもりですがその間大丈夫でしょうか」

⇒全体像を(現病院で)評価(検査をすすめていく)することが、まずは必要です。

「骨シンチ、PET、MRIの検査もそちらで受けたいと思います。」
⇒これは是非、「現病院」で受けてください。

 検査から全て当院で行う事はできません。(そこまでは現病院の責務とも言えるでしょう)

「● 9ミリの小さな癌がこんなにも早く再発、転移したということはやはり悪性で進行が早いということですか?予後が悪い?」
⇒全く無関係
 (以下、前回の抜粋)
 『「●10カ月の短期間で再発したのは悪性で進行度が早いということですか。」
⇒局所再発は基本的には「取り残し」です。
 術後10カ月ならば、「潜んでいた癌細胞が徐々に大きくなって可視化した」ということだと思います。

「HER2陽性だったからですか。」
⇒無関係です。


「こんなに早く再発することってあるのですか。」

⇒局所に潜んでいた癌細胞が大きくなったのだと思います。』

「● リンパ節と胸壁は局所再発と言われましたが、手術の取り残しということになるのですか。」
⇒そうなるでしょう。
 
 センチネルリンパ節転移なし⇒数カ月後(腋窩に)再発ということは…
  センチネルリンパ節生検を行う事で「腋窩へのルートが無くなっている」筈なので、(体のどこかから)「癌細胞が新たに腋窩に入ってくる」ことはありえないのです。(本物のセンチネルリンパ節が残っていたという解釈の方が自然です)
 

「● 骨シンチは受けてないのですがCTでもわかるものですか。」
⇒CTでの骨の評価はあてにならない(変性などと区別が付き難い)ので、その部位は(担当医のいうように)MRIで確認すべきです。(その他の部位の骨はPET撮るならそれで十分です)

 
 

 

質問者様から 【質問3】

術後10ヶ月で再発
性別:女性
年齢:62歳

田澤先生こんにちわ。

「肺転移」「骨転移」の検査はまだですが、「1センチ以下の早期の乳がんからどうしてこんなことになってしまったんだろう」と考えても仕方ないことばかり頭の中をグルグルまわり、1日中胸がざわざわし不安で鬱になりそうで、いたたまれず、また質問させてください。
この再発までの10ヶ月で肺の病気をした記憶がなく、自分としても肺転移としか思えず毎日絶望的な気持ちで過ごしています。
「骨転移」は担当医から「腰はいたくないですか」と言われたのを気にしていますが、(腰は少し痛いです。乳癌になる前から腰痛があります)、田澤先生はどう思われますか。
もし局部再発だった場合は手術と抗Her2療法になりますか。
遠隔転移の場合はもう治らないのですね。
どういう治療になるのでしょうか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「もし局部再発だった場合は手術と抗Her2療法になりますか。」
⇒全身療法である「抗HER2療法が必要か?」となりますが、術後治療の延長として行ってもいいでしょう。

「遠隔転移の場合はもう治らないのですね。」
⇒10年以上の長期寛解症例は5%程度あります。

「どういう治療になるのでしょうか。」
⇒抗HER2療法(遠隔転移の場合にはpertuzumabも適応となります)

 
 

 

質問者様から 【質問4】

10ヶ月で再発
性別:女性
年齢:62歳

田澤先生こんにちは。

残念ながら、身内で話し合った結果、地元で治療することになりました。
病院は転院しました。
しかしこれからも田澤先生を頼りにさせてください。
もし田澤先生に最初から出会えていたら、こんな絶望の日々を送ることはなかったんじゃないかと、もし、もし・・と思う毎日です。
これからもよろしくお願いします。

PETとMRIは来週でまだしていませんが、今度の担当医にも間違いなく遠隔転移だろうと言われました。
手術を希望しましたが、あまり意味がないので、しんどい思いをするだけだと言われました。
肺と骨に転移したらやはり手術はむりなのでしょうか。
田澤先生はどう思われますか。

傷病名
左乳癌術後、左乳房切除後局所再発、肺転移疑い、骨転移疑い、左腋窩リンパ節転移
再発検査結果
MME:左前胸部皮下に7×5×4mmの低エコー→FNA:classV
左腋窩に21mm台の腫大したリンパ節→FNA:classV
CT:左肺上葉に結節出現→肺転移疑い、(一つは術前のCTにてもあり)
L1に溶骨性病変疑い(術前にもあり)

質問
●手術をしても意味がないですか。

●肺の一つは術前のCTにてもあり、溶骨性病変も術前にもありとありますが、手術前にすでに転移があったということですか。
それは1期ではなかったということですか。

●PETで肺に癌が確定した場合、その癌が乳癌の転移なのか肺がんなのか調べたりはしないのですか。

●担当医はホルモン治療とハープチンでの治療について少し触れられましたが、再発の場合はハープチンは抗がん剤は必須ではないのですか。

    田澤先生よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

今日は。田澤です。

「●手術をしても意味がないですか。」

⇒そんなことはありません。

「●肺の一つは術前のCTにてもあり、溶骨性病変も術前にもありとありますが、手術前にすでに転移があったということですか。それは1期ではなかったということですか。」
⇒本当に転移なのか確定していないのに、コメントできまsん。

「●PETで肺に癌が確定した場合、その癌が乳癌の転移なのか肺がんなのか調べたりはしないのですか。」
⇒通常は画像で判断します。
 ただ、本当に原発性肺癌が疑われる際には(肺癌の診断のように)「気管支鏡下生検やCTガイド下生検など」を行う事はあります。

「●担当医はホルモン治療とハープチンでの治療について少し触れられましたが、再発の場合はハープチンは抗がん剤は必須ではないのですか。」
⇒ハーセプチンは単独ではさほどの効果は期待できません。





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