乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:415]
性別:女性
年齢:49歳

初めまして。先月末に乳房温存手術を受けました。
術前はステージ0で術後放射線療法でとの医師の説明を受けました。

先日病理の結果が医師より連絡あり
ほぼ0期に近い一部ステージ1だったこと、切った部分から癌細胞がでたと連絡がありました。
今後ホルモン感受性の強い癌なので内分泌療法をするかどうか相談しようとのことです。

担当医に必要性について確認したところ
今回の乳癌はほぼ完治している。担当医の先生はいらないと考えているということです。
では何故そのような話をされるのか不安に感じます。

0期に近い1期とはどのような状態で
切った部分から癌細胞が出たとはどのような状態なのでしょうか。

子供がまだ小さく今後の再発など心配でたまりません。
どうかよろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 内容は解りました。
 それでは回答します。

回答

「0期に近い1期とはどのような状態」
⇒「微小な浸潤(数ミリ程度)が病理検査で見つかった」という事です。

 0期とは『完全に全てが非浸潤癌』の場合であり、(0.1mmでも浸潤部分があると)浸潤癌となります。
◎『浸潤部分が何ミリあったのか?』主治医に今度聞いてみてください。
 

「切った部分から癌細胞がでた」
⇒これは「微妙な表現」です。

 可能性は2つあります。(どちらの事を表現しているのか、やはり主治医に確認が必要です)

  1. 全てが非浸潤癌だと思っていたが、顕微鏡で見てみると「浸潤部分があった」という事を「再度」表現している。
  2. 手術の「切除断端(切り口)に癌細胞があった」=「切除断端陽性」

 

「今後ホルモン感受性の強い癌なので内分泌療法をするかどうか相談しよう」
⇒「非浸潤癌ではホルモン療法の適応は必ずしもない」のですが、「浸潤癌で、ホルモン感受性陽性」であれば、当然「ホルモン療法の適応」が出てきます。
 

「今回の乳癌はほぼ完治している。担当医の先生はいらないと考えている」
⇒「病理結果では数ミリ?の浸潤部分があった」ので「規約上は浸潤癌としてホルモン療法の適応はある」が担当医は「微小浸潤なので、ほぼ非浸潤癌とみなして、ホルモン療法は不要」と考えているのです。
 

「では何故そのような話をされるのか不安に感じます」
⇒患者さんが、そのように考えるのは良く解ります。

★我われ医師には、「ほぼ非浸潤癌だから、非浸潤癌とみなしてホルモン療法は必要ない」と自分で考えたとしても「ガイドライン上、適応がある」以上、患者さんに「ホルモン療法の適応があるという情報提供をする責任・義務が生じる」のです。

 「本当は要らないと思うのだけど、ガイドライン上、お話ししなくてはならない」と思った時には「担当医のような話し方」となります。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先生、こんにちは。お忙しい中ありがとうございます。

先日、病理の結果がでました。

リンパ節への転移なし
女性ホルモン依存性あり
ER 70%
PgR 70%
HER2なし
Nucleargrade 1
摘出生検、非浸潤性乳管癌
乳房部分切除+センチネルリンパ節生検
浸潤性乳癌 pT1aN0M0 断端陰性

主治医の先生に浸潤の程度を確認したところ小範囲一部スキルスとのことでした。

0期に近い1期であってもルミナールAの場合は、ホルモン療法したほうがいいことが先生のこのサイトで勉強になりました。

私の場合、ホルモン療法を受けきちんと病院に通ってたら、転移や再発なく根治となりますか?

1期と言われた途端に生存率が下がり怖いことばかりで不安になります。

また、これから放射線治療なんですが、25回と言われてます。先生のこのサイトには+5回となってますが25回50グレーでも晩期再発や転移ありませんか?

ルミナールAはおとなしい癌ではあるけれど、晩期再発もあるとあちこちに書いていて不安です。

あと、浸潤のところの一部スキルスとは怖い癌なのでしょうか?

いろいろすみません。教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

しかし先生のこのサイトのAさん内分泌療法のところを読み、迷ってる場合ではないことがわかりました。

 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 「術前に、ほぼ非浸潤癌」だと思っていたのが「手術標本で微小浸潤が見つかる」というのは決して珍しい事ではありません。
 しかし、質問者の場合には pT1a, pN0, cM0, luminalA, margin negativeという、「再発超低リスク」と言えます。
 主治医が「(内分泌療法を)いらないと考えている」としても全く無理からぬ状況です。

回答

「私の場合、ホルモン療法を受けきちんと病院に通ってたら、転移や再発なく根治となりますか?」
⇒断言は勿論できませんが、極めて「再発低リスク」です。

 pT1a(浸潤径5mm以下)でも「浸潤癌は浸潤癌」なので、「根治」とはいう事ができないのが残念ですが、「私だったら安心」して過ごします。
 

「放射線治療なんですが、25回と言われてます。先生のこのサイトには+5回となってますが25回50グレーでも晩期再発や転移ありませんか?」
⇒全国的な標準では25回の方が「多数派」でしょう。

 ただ、当院では「放射線科のハ○医師の方針で」『乳癌の再発の大部分は腫瘍床(腫瘍の元あった部位)』なので、(最初から)「乳房全体の25回+腫瘍床へのブースト5回」としているのです。
 これは「放射線科医の考え方の違い」であり、私は「仙台時代には25回でした」が、「江戸川で30回となり、(最初は戸惑いましたが)今では30回の安心感の方が強い」です。
 

「ルミナールAはおとなしい癌ではあるけれど晩期再発もあるとあちこちに書いていて不安です。」
⇒「大人しい」分、(再発する場合には)「腫瘍として認識できるまで増大するのに相当な時間がかかる」という意味です。

 あくまでも「再発する場合」であり、質問者の場合には「再発リスクは極めて低い」事は間違いありません。
 

「浸潤のところの一部スキルスとは怖い癌なのでしょうか?」
⇒スキルス(scirrhous carcinoma:硬癌)は「乳癌では一般的な組織型(浸潤性乳管癌)」です。
 全く問題ありません。

「胃癌のスキルス=スキルス胃癌」とは意味が全く異なります。
 

★質問者は「再発低リスク」ですが、「やるべき治療(ホルモン療法)はきちんとした方が良い」と私は思います。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

何度も申し訳ありません。

数日前から術側のほうの肋骨の一番下が手を上げて触ると痛い感じがあります。
まだ放射線治療ははじまってないし、何が考えられますか?

手術後のリハビリのせいですか?

転移とかではないですよね?

何度もすみません。

 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 「微小浸潤があった」と術後に言われていろいろ気になる気持ちは良くわかります。

回答

「何が考えられますか?」
⇒術後の「モンドール」ではないでしょうか?

 モンドールは「浅い部位の血栓性静脈炎」です。
 術後は、その尾側(下の方)に出やすいので場所的には矛盾しないし、「手を挙げて触ると」とあるので「血管炎を起こした血管が突っ張る」時の痛みの様な気がします。
※モンドールについてはトップページの「良性疾患」の「乳房痛、番外編」に載せてます。(参考にしてください)
 

○もしも、「索状」で無い場合には、おっしゃるように「リハビリの関係」かもしれません。
 

「転移とかではないですよね?」
⇒転移ではありません。それは断言できます。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

先生、お忙しい中ご回答頂きありがとうございます。また質問させて下さい。

ある雑誌で乳癌は少しでも浸潤するとリンパや血管を経由して微小転移ししこりとして見つかる以前から転移の形で種が存在すると書いてました。
手術し、先生からリンパの転移なし、断端も陰性でとりきれている、と言われてますがたくさんの情報で不安だけが大きくなります。

この病気になったら死をまつだけなのですか?
乳癌になっても女性の平均寿命まで生きられてる方はいないのですか?
私の住んでる地方は乳癌死亡率が全国平均を上回ってます。不安でしかたありません。

私はフルで働く母親でまだまだ子供たちも手がかるし、子供の成長を見届けたいので生きてたいです。
今回の乳癌ですっかり忘れていましたか昨年の11月に反対側の乳房にも異常ありその時はバコラ生検し乳管内乳頭腫と診断されそのものじたいは
次のエコー検査でほとんどとりきったとのことでした。
ホルモン療法も田沢先生に相談させてもらいのみはじめました。ノルバテックス20ミリというので5年服用するそうです。
乳癌でも何十年も長生きしてます、という話がなくとっても不安でしかたありません。
まとまりなく申し訳ありません。

 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 「癌」と言われると、いろいろ不安になる気持ちは理解できます。
 しかもネットを見ると「乳癌になると皆が再発し、闘病しているようなブログ」ばかり。
 「私は10年も20年も無事に過ごしています」などという「ブログ」は見つからない…

回答

「この病気になったら死をまつだけなのですか?乳癌になっても女性の平均寿命まで生きられてる方はいないのですか?」
⇒1990年代のデータですが(それから20年経って、もっと改善していると思いますが)

0期の10年生存率 99%
1期の10年生存率 93%

 この数字を見てもらって解るように、早期乳癌の9割は根治してしまいます。
 その方達は、平均寿命まで生きているでしょう。
 

「乳癌でも何十年も長生きしてます、という話がなくとっても不安でしかたありません。」
⇒これは誤解です。

 わざわざ「私は30年前に乳癌で手術したけど、再発なく今も生きてます。 今日は買い物しました。明日はショッピングに行きます」なんていうブログ誰が見ますか?
 単に当たり前すぎて、「興味をひかない」だけです。
 それよりも「私は、早期乳癌だったけど術後○○年で再発、だけど私は病気に負けない。こんなに逞しく生きている!」みたいなブログが目立つのは当然なのです。
 

○乳癌は大人しから、「何年たっても再発する」というのは、一方では正しいけれど、誤解があります。
 どんどん、再発率は下がっていきます。「10年後の再発もあることはあるけれど、本当に少数になります」
 

◎質問者は1期の中でもpT1aという「0期に近い」状況です。とても再発を心配しなくてはならないとは私には思えません。
 そんな、「ありそうもない不安」で悩むよりも、「早期発見早期治療できた事に対する喜び」を感じながら「お子さんたち」と楽しく生活してください。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生ありがとうございます。
何度も何度も、お忙しいのにすみません。

今回の乳癌告知ですっかりとんでたのですが
昨年11月に反対側に乳管内乳頭腫と診断されそのものじたいは次のエコー検査でほとんどとりきったとのことでした。バコラ生検というをしました。主治医の先生が乳頭腫の近辺は乳癌の可能性もあるからとその時話されてました。

今回、乳癌でノルバテックスをのんでますがこの内分泌療法で
反対側の乳頭腫近辺に(万が一)癌の芽みたいのが出来てたら
癌がおきないようになりますか?

何回もすみません。

 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 「内分泌療法による対側への効果」ですね。

回答

「今回、乳癌でノルバテックスをのんでますがこの内分泌療法で反対側の乳頭腫近辺に(万が一)癌の芽みたいのが出来てたら癌がおきないようになりますか?」
⇒十分にあります。

 もともと「タモキシフェン(ノルバデックス)の対側乳癌の抑制効果」は明らかです。
 質問者のケースも「完全にあてはまる」と思います。

 
 

 

質問者様から 【質問6】

先生、こんにちは。
いつもありがとうございます。

また不安なことがあり質問させて下さい。

私は現在放射線治療8回目なんですが
先週末くらいから
手術した方の胸を上から触るとぼこぼこして中が?ぼわっと腫れてる?ようなでも見た目は左右変わりないかんじです。
触ると放射線治療の方だけ痛い感じがあります。

日焼けみたいになるとは説明をうけましたがこのような症状が出るとは聞いてなくて不安です。

途中で治療中止ということはないですよね。

手術した方の中で炎症がおきてるのでしょうか。

再発とかではないですよね。

まだ17回治療が残っているのできちんと受けれるのか不安になります。

 

田澤先生から 【回答6】

 こんにちは。田澤です。
 「温存術後の照射中」ですね。
 照射によって、いろいろ変化が起こる事があるので気になると思います。

回答

「手術した方の胸を上から触るとぼこぼこして中が?ぼわっと腫れてる?ようなでも見た目は左右変わりないかんじ」
⇒放射線照射による「浮腫み」だと思います。
 

「途中で治療中止ということはないですよね。」
⇒心配ありません。
 照射後の「浮腫み」は良くある症状で、特に心配ありません。
 

「手術した方の中で炎症がおきてるのでしょうか。再発とかではないですよね。」
⇒炎症でも再発でも無いと思います。

◎おそらく「週1回」位は「放射線科医の診察」があると思います。
 確認してみるといいでしょう。(同じような事を言われるとは思いますが)

 
 

 

質問者様から 【質問7 ホルモン療法について質問です】

田澤先生、こんにちは。
いつもお忙しいなかありがとうございます。

また、疑問点があり質問させて下さい。

手術後のホルモン療法についてですが
私は主治医の先生にノルバテックス5年との説明をうけました。
しかし、ゾラテックスという薬?注射?
も併用してる方もいらっしゃることを知りました。

二種類薬を使うと、効果的に再発リスクを減らせるということですか? まだ生理はあります。
私の場合はノルバテックスだけで大丈夫なのでしょうか?

また、もしこのままノルバテックスを内服し
子宮内膜の肥厚がでてきて一時休薬したとしても
また、ノルバテックスを内服できるのでしょうか?
薬を休んでる間は癌に問題ありませんか?
田澤先生のご経験上やはり休薬される方もいますか?
いろいろ質問すみません。人生ではじめての経験ばかりで不安はつきませんがしっかり治療をしてかなくてはと思っています。

 

田澤先生から 【回答7】

 こんにちは。田澤です。
 pT1a, pN0, luminal Aで術後温存照射とホルモン療法ですね。

回答

「二種類薬を使うと、効果的に再発リスクを減らせるということですか? まだ生理はあります。」
⇒閉経前乳癌で「高いエビデンスのある薬剤」はタモキシフェン(ノルバデックス)だけです。

 LH-RHagonist(ゾラデックス)を併用することで「より効果的」とされるのは「若年者のハイリスクグループ」です。
 実際には若年(30歳代半ば)では併用することも多いです(感覚的に)
 

「私の場合はノルバテックスだけで大丈夫なのでしょうか?」
⇒質問者の場合には「十分すぎるほど」ローリスクなので、ノルバデックス単剤で大丈夫です。
 

「ノルバテックスを内服し子宮内膜の肥厚がでてきて一時休薬したとしてもまた、ノルバテックスを内服できるのでしょうか?」
⇒ノルバデックスは再開しません。

 あくまでもノルバデックスは「再発予防」目的です。「看過できない副作用が出る前に中止」が原則です。
 

「薬を休んでる間は癌に問題ありませんか?」
⇒質問者はかなりのローリスクです。 全く問題ありません。
 

「田澤先生のご経験上やはり休薬される方もいますか?」
⇒いらっしゃいます。

 ただ、「子宮内膜の肥厚」が問題となって休薬となるのは「圧倒的に閉経後」が多いのです。
 結果として「子宮体癌」となる方は極少ないのですが、(私の膨大な患者さんの中でも極少ないのですから、通常の乳腺外科医では自分の患者さんで見る事は稀でしょう)
 全て「閉経後」です。
 これは、(もともと閉経後の方で)「アロマターゼインヒビター」の副作用で「タモキシフェンへ変更」していた方や、「閉経前に内服終了」して、数年後「閉経後」の年齢になってから発症するというパターンです。

 「閉経前」でタモキシフェン内服を休薬する場合は、「子宮内膜の肥厚」ではなく「ホットフラッシュ」が理由の殆どです。

 
 

 

質問者様から 【質問8】

田澤先生、こんにちは。いつもお忙しいなか本当にありがとうございます。
また、質問させてください。
今回の乳がん手術前はあわただしく振り返る余裕すらなかったのですが
今日以前の手帳を見たら
2008年から経過を見てましたが2010年に針生検で乳腺症の中の乳頭腫だと診断され数%の確率で癌になる可能性がある。主治医の先生に手術してとりたいことを希望したら
良性なのでそれはできないということでした。数%と言われ安心してましたがきちんと通院してたのになぜ?癌になってしまったのかという疑問が湧いてきます。

昨年11月に反対側もバコラ生検で乳頭腫だと診断をうけてるので
また、今回の乳がんの様になるのでは?と恐くてたまりません。
田澤先生のご経験上このようなときはノルバテックス服用してても両方が乳頭腫の場合いずれ癌になる確率は高いですか?  ノルバテックス服用5年過ぎてから癌になることもありますか?  予防法はありませんか?  主治医の先生はバコラでほとんど取り切れたと話してましたがそれでも大丈夫なものなのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答8】

 こんにちは。田澤です。
 2008年から「経過観察していた」のですか。
 しかも2010年に「針生検で乳頭腫の診断」、患者さんから「摘出希望があっても、良性だから摘出しない」と言って結局「数年後に癌が発生」
 しかも「バコラ」を用いている。
 このような診療は、まるで「○研病院」のようですね。

○それとも、全国のどこかでも同様な診療が行われているのでしょうか。(そのような医師には是非とも、反省してもらいたいものです)

回答

「昨年11月に反対側もバコラ生検で乳頭腫だと診断をうけてるのでまた、今回の乳がんの様になるのでは?と恐くてたまりません」
⇒乳頭腫の場合は、その可能性はあります。
 

「田澤先生のご経験上このようなときはノルバテックス服用してても両方が乳頭腫の場合いずれ癌になる確率は高いですか?」
⇒私は「乳頭腫」は摘出しているので、そのようなケースはそもそも無いのです。
 乳頭腫をノルバデックスで経過を見ている事はそもそも無いのです。
 

「主治医の先生はバコラでほとんど取り切れたと話してましたがそれでも大丈夫なものなのでしょうか?」
⇒私ならば摘出します。

 しかも今回は実際に「対側で癌が発生」しているのだから「主治医も学習して欲しい」ものです。
 
◎勿論、「乳頭腫そのものは良性」なので、「手術しなくてはならない」訳ではありません。

 ただし、リスク病変である以上、『患者さんから要求されても、それを「取る必要は無い」と撥ねつけるのは間違い』ではないでしょうか?

 
 

 

質問者様から 【質問9】

お忙しいのにお返事ありがとうございます。

11月のバコラは乳頭腫にはよくない検査方法だったのでしょうか。
もし近くに癌があったら散らばったりするのでしょうか

来月に病院を受診します。その時にこの乳頭腫のある方の手術を頼んでみます。

実は病院の都合で先生が代わり前の先生は良性は取れないと話されてましたが
今の先生は今回の乳頭腫を11月の時に「ほとんど取り切れてる、大きくなったら考える」とおっしゃってました。  

手術頼んでみますが、大きくなるまで経過観察してるとまた癌ができるのではないかと恐怖でたまりません。

大きくなったらとはどのくらいでしょうか。手術後形が変わったり、また放射線があったりするのですか。

田澤先生、摘出手術の期間はどの位おいてもいいものですか。バコラをしてから8ヶ月たっています。分泌はありません。癌ができてないかまた不安になります。

4月に温存手術しててもまた手術できますか。摘出すると今度は両方の腕で重いものが持てないということですか。

田澤先生のところに家が近かったらすぐ受診したいです。
お忙しいと思いますがこれからも相談にのって頂けたら心強いです。

 

田澤先生から 【回答9】

 こんにちは。田澤です。
 「対側の昨年11月にバコラで診断した乳頭腫」ですね。
 手術側が「乳頭腫と診断され、その後乳がんとの診断」となっている訳ですから、心配される気持ちは十分にわかります。

回答

「バコラは乳頭腫にはよくない検査方法だったのでしょうか。もし近くに癌があったら散らばったりするのでしょうか」
⇒そんな事はありません。

 嚢胞内腫瘍でない限り、そのような心配はありません。
 

「ほとんど取り切れてる、大きくなったら考える」
⇒わざわざ大きくして(癌にして)から治療をする必要はありません。

 今のうちに(乳頭腫しかないかもしれませんが)きちんと安全に切除するべきです。
 ★そもそも、そんな病変があるのなら『手術時に一緒に摘出すべきだった』と思います。
 

「大きくなったらとはどのくらいでしょうか。」
⇒担当医の考えている事は私には解りませんが…
 「誰が、どうみても怪しい」と思える位になるまでは「経過をみる」つもりでしょう。
 

「手術後形が変わったり、また放射線があったりするのですか」
⇒病変が、実際に同程度(乳頭腫だけ? 前癌病変? 非浸潤癌? 浸潤癌?)なのかで「異なります」

 今のうちであれば、「形がかわる事はないでしょう」しかし、「大きくなるまで待つ」ようでは「切除範囲も大きくなり」変形する可能性があります。
 
 ○放射線照射については、「非浸潤癌もしくは浸潤癌」の診断となれば「原則として行います」
 

「摘出手術の期間はどの位おいてもいいものですか。4月に温存手術しててもまた手術できますか。」
⇒全く問題ありません。

 「期間を空ける」必要等ありません。
 

「摘出すると今度は両方の腕で重いものが持てないということですか。」
⇒全くそんな事はありません。

 今回の摘出は「腋窩をいじらない」ので、全く気にする必要はありません。
 
 ○そもそも術側も「精度の高いセンチネルリンパ節生検」であれば、「重いものを持ってもいい筈」ですが…(重い者は駄目と言われているのですか?)

 
 

 

質問者様から 【質問10】

田澤先生お忙しのにお返事ありがとうございます。

手術の方の腕は退院時に重いものは駄目と言われましたが、持ってもいいのですか?

乳頭腫の方はとりきってもまた大きくなってくるという認識でいいのでしょうか。
それは外来で可能なものですか。それとも全身麻酔になりますか。
田澤先生の仰る今のうちとは大体いつくらいまでだったら良性のまま取れますか。
ほぼとりきってるのはしこりだけであって管は取り切れてない状態で残っており
その管の近くから癌ができることもある、でいいでしょうか。

主治医に聞いていい返事をされず、小さいからまだ大丈夫とか先延ばしに去れた場合
転院も 考えたほうがいいですか。  先生だったらもちろんリスク病変だし不安軽減でとってくれますもんね。  なぜ一緒にとってくれなかったのでしょうか。私もその時はいっぱいで考えられませんでしたが。  この辺は病院があまりなく悩みます。

 

田澤先生から 【回答10】

 こんにちは。田澤です。
 対側の「以前バコラで取り切った」と言われた乳頭腫の件ですね。

回答

「手術の方の腕は退院時に重いものは駄目と言われましたが、持ってもいいのですか?」
⇒これは「執刀医に確認」するしかないです。

 私は「センチネルリンパ節生検」の場合は、「余計なリンパ管を損傷しない」から『大丈夫ですよ』とお話しています。
 十分精度が高い「センチネルリンパ節生検」であれば問題は無いのです。
 

 但し、「センチネルリンパ節生検」とは名ばかりで、「周囲のリンパ管を損傷しながら」行っている場合は「浮腫のリスク」 が「腋窩郭清」と変わらないこともあり得ます。
 質問者の執刀医が「どのくらいの精度の手術をしているか」私にはわからないのです。
 ◎担当医に確認してみましょう。
 

「乳頭腫の方はとりきってもまた大きくなってくるという認識でいいのでしょうか」
⇒本当に取り切ったのであれば大丈夫とは思いますが、
 (手術で十分にマージンを取っているのであれば、まだしも)
 「バコラで完全に取り切った」とは言えない筈です。
 

「管は取り切れてない状態で残っておりその管の近くから癌ができることもある、でいいでしょうか」
⇒そのような事です。

 乳管 内乳頭腫は「乳管」から発生するのですが、その同じ「乳管系」から「癌が発生する可能性」があるのです。
 

「先生だったらもちろんリスク病変だし不安軽減でとってくれますもんね」
⇒その通りです。

 「小さいから大きくあるまで待つ」とか「まだ癌じゃないから」みたいな発想は私にはありません。
 

「小さいからまだ大丈夫とか先延ばしに去れた場合 転院も考えたほうがいいですか」
⇒そう思います。

 「リスク病変」なのに「患者さんが切除を希望しても、応じない」というのは正しい診療とは思いません。
 結果として「不利益を受ける」のは質問者自身なのですから、ご自分 で行動すべきだと思います。





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