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本当に乳腺症ですか?良性なのに経過観察

[管理番号:6580]
性別:女性
年齢:51歳
 
50代 既婚 (出産経験なし)
田澤先生、はじめまして。
初めて質問させて頂きます。
宜しくお願いいたします。
 
2~3年前から乳房痛がかなり出てきてはいましたが、ここ数ヶ月 これまでと違った乳房の痛みが続き、(チクチク、ピリピリ、したりジンジンしたりと乳房の中で何かが起こっているようないやーな感じの鈍痛。
 
胸骨にも鈍痛があります。
就寝中も目が覚める)、
また、これまで無かった右乳房のしこりを見つけて心配になり個人の乳腺外科を受診しました。
生理周期とは関係ないしこりと痛みです。
 
補足情報としては、4年前にマンモで左右非対称造影で指摘を受けて再検査→乳腺だろうとのことで問題なし。
40歳以上なので、毎年の人間ドックのオプション検査ではマンモのみで、直近 (今年の2月)はマンモは異常なし。
デンスブレストと聞かされていて、エコーも1年置き位にした方がいい、と指摘はされていました。
因みに、エコーは二年前に乳房痛があった時に
今回とは別の乳腺外科で診てもらったのが最後です。
昨年のマンモも特に指摘はありませんでした。
 
2週間前、個人の乳腺外科でマンモとエコーをしたところ、マンモは石灰化もなく問題は特にないが、エコーでは楕円形の黒い影が数個(?)見えていました。
私には大きくみえましたがサイズは9mmだと。
これは、私が自覚していたしこりや痛みがあった部分とは別の場所でした。
先生が、「あれっ?形 おかしいよね~」と言ったので、画像を見ると結構 大きな感じの黒い楕円形が。。
「大丈夫だと思うけど、採って検査する?」と聞かれたので、迷わず「お願いします」と。
その場で、針生検(組織検査)でパチンパチンと三回位採って貰いました。
10日後に結果が出ると伝えられ、その間も痛みと不安で心が張り裂けそうでした(>_<)。
生きた心地がしないとは、まさにこのことだと実感しました。
 
病理結果は、コピーの紙を渡されました。
以下が記載されていた原文です。
No cancer cells, found, right breast, core needle
biopsy
三本のCoreで、hyalinosis, sclerosis, 乳管、小葉周囲のリンパ球浸潤がみられます。
乳腺症様ですが、乳腺繊維症の鑑別要です。
悪性像はみられません。
とありました。
私は、検査結果を待つ10日間、不安を少しでも払拭したい一念で、
乳がん関連のネット検索に明け暮れ、検査日に渡されていたエコー画像のコピーから、
横長に盛り上がっているし、もし良性な乳腺疾患なら繊維線腫なのかなと勝手に思いこんでいたので、
確認の為、先生に尋ねた所、「腫りゅうや腫瘍ではないです。
繊維線腫でもないです」 とのことでした。
 
私は「 しこり も感じるんですが。。」と言うと、「この大きさ(9mm)だし、触ってもしこりに感じるはずはない」と言い切られてしまいました。
確かにエコーの黒っぽい影のある部分にしこりは感じるし、針生検の後、前よりも硬く触れ、大きくなっているように感じるのですが。。
思い過ごしかもしれませんが、先生はなんだか急いておられる様子で、「では、3か月後にまたエコーをするので来てください」と、
クリニックで患者さん用意している「乳腺良性疾患について」という印刷物を渡されました。
良性なのに3か月後??と疑問に思いつつ、それ以上は聞けませんでした。
経過観察になりました。
 
他の方の質問に田澤先生が回答されていたもので、良性と診断されれば1年後の検診で大丈夫、というのを拝見したように記憶していたので、
乳腺症だと言われたのに何故3か月後なのだろうか?と 結果と聞いて安心するどころか 別の不安が生じてしまい不安でいっぱいです。
 
疑問は、
①鑑別が必要とは、【乳腺繊維症】と【乳腺症】 は異なる病変であり、 乳腺繊維症は通常の乳腺症には無い何かしらのリスクが潜んでいるということでしょうか?
 
②【リンパ球浸潤】とは、炎症が起きているのでしょうか? 悪い病巣に集まって来て、ガン等を退治しようとしているのですか?
痛みも続いており、しこりもあるので、浸潤前(前ガン状態)なのかととても不安です。
痛みに関してはホルモンバランスの乱れからくるものだと理解はしているつもりですが、リンパ球浸潤といわれると、痛みとの関連性を感じてしまいます。
 
③乳腺症だと言われたのに、3ヶ月後のエコー ということは、先生はもしかしたら 悪性かもと疑っているのでしょうか?
良性だから安心して下さいね、とは言って貰えませんでした。
又、病理結果に、「乳腺症様」とあるのも引っかかります。
乳腺症に見えるが、乳腺症ではないかも知れません、ということですよね?
今回の検査では断定はできない、ということになりますよね?
それとも 50代という年齢、出産経験が無い、持病(バセドウ病(現在は数値は安定しており近く投薬が終了する予定)、
冠攣縮狭心症)等を考慮して慎重になっているのでしょうか?
 
④繊維線種ではない、と断言していたので、万が一乳腺症でもなかった場合は乳がんの可能性は高いでしょうか?
 
⑤(調べてみたものの、あまり情報がなかったのですが)、
sclerosis、 hyalinosis とは、乳腺硬化症 をさすのですか?
乳腺症でもよくある所見ですか?
乳ガン(特に 硬ガン)になるリスクがある警戒しすべき所見ですか?
 
⑥現段階で、3か月を待たずに 更に詳しい検査(マンモトーム生検)を行う必要性はありますか?今回診ていただいた先生にはとてもこれは言いだせませんでした。
色々と拝見していると、乳腺症と言われていたのに、数か月の経過観察後の検査でガンと言われた、というのを目にしたので、
超心配性の私としてはとても不安でたまりません。
そのような状況だけは避けたいと思うのです。
 
現状で、本当に私の乳腺症は安心できる乳腺症なのでしょうか?
田澤先生は、「良性を良性だと確認(診断)することは大切」と仰っていたと思いますが、私はお医者様としてその理念、そのお言葉がとても心に響いておりました。
 
深刻な病状の患者様が多数居られる中、私のこのような現状は「心配しすぎ」だと笑われるかもしれませんが、
どうしても不安感を拭い切れません。。
3ヶ月後のエコーと言われていますが、現状を踏まえて、もし可能であれば、田澤先生に診て頂くことは叶いますでしょうか?
遠方の為、東京まで伺うのは少し大変ですが、田澤先生に現状が白か
黒かをはっきり診断して頂くことが
出来れば、少なくても今のこの漠然とした不安感を取り除いて頂けると思いますし、万が一 結果が
悪いものであったとしても、田澤先生であれば、早期に今後の良き治療方針を示して下さるのでは
ないかと思っております。
 
田澤先生のお考えをお聞かせ頂ければと切に思います。
大変お忙しいところ、的を得ない質問ばかりで、又、不要な情報や長文となり大変申し訳ございません。
どうぞ宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「2~3年前から乳房痛がかなり出てきてはいましたが、ここ数ヶ月 これまでと違った乳房の痛みが続き、(チクチク、ピリピリ、したりジンジンしたりと乳房の中で何かが起こっているようないやーな感じの鈍痛。」
「胸骨にも鈍痛があります。」
「生理周期とは関係ないしこりと痛み」

→典型的な「女性ホルモン刺激症状」です。
 質問者の年齢では、それらの症状が「周期的に不安定となる」時期なのです。『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』をご参照のこと。
 
「あれっ?形 おかしいよね~」「大丈夫だと思うけど、採って検査する?」
→このような言い方が質問者に余計な不安をあたえているのでは?と感じます。
 
「その間も痛みと不安で心が張り裂けそう」
→これは、「不安による精神的ストレス」→「卵巣が不安定」→「女性ホルモンによる刺激」→「乳房通」
 
「①鑑別が必要とは、【乳腺繊維症】と【乳腺症】 は異なる病変であり、 乳腺繊維症は通常の乳腺症には無い何かしらのリスクが潜んでいるということでしょうか?」
→そんなリスクはありません。
 
「②【リンパ球浸潤】とは、炎症が起きているのでしょうか?」
→違います。
 全くの正常組織の針生検で、よく見られる所見です。
 
「リンパ球浸潤といわれると、痛みとの関連性を感じてしまいます。」
→1000%無関係です。
 
「③乳腺症だと言われたのに、3ヶ月後のエコー ということは、先生はもしかしたら 悪性かもと疑っているのでしょうか? 」
→どう考えても(所見とその医師のコメントから)考えすぎです。
 
「乳腺症様」「乳腺症ではないかも知れません、ということですよね?」
→違います。
 100%勘違いです。
 乳腺症とは、そもそも単一の所見ではなく、いろいろな(正常)乳腺の変化のパターンなのです。だからそのような「曖昧な表現」となっているのにすぎません。
 
「④繊維線種ではない、と断言していたので、万が一乳腺症でもなかった場合は乳がんの可能性は高いでしょうか?」
→とても、そうは思えません。
 考えすぎです。
 
「sclerosis、 hyalinosis とは、乳腺硬化症 をさすのですか?乳腺症でもよくある所見ですか?」
→その通りです。
 
「乳ガン(特に 硬ガン)になるリスクがある警戒しすべき所見ですか?」
→1000%無関係です。
 
「現状で、本当に私の乳腺症は安心できる乳腺症なのでしょうか? 」
→そう思います。
 
「田澤先生のお考えをお聞かせ頂ければと切に思います。」
→先ほどから回答しているように、「その医師のCNBの精度がどの程度なのか?」判断できないことを差し引いたとしても、(メール内容からは)「癌の可能性は5%以下」と想像しています。
 この状況から「緊急性が無い」ことはご理解してください。
 その意味では、普通に市川に電話予約(その場合には、必ずQandAの番号とMMTE希望という旨を担当者にお伝えください。
メディカルプラザ市川駅
☆乳がんの可能性が殆ど無くても「MMTEで確定診断をつける(良性と断定する)」ことが、質問者に対する唯一の処方箋のように思います。(ご検討を)

 
 

 

質問者様から 【質問2 手術を希望します】

性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:

管理番号6580

10月末に市川にてマンモトーム生検して頂きました。
その節はどうも有難うございました。

追加染色で4週間かかりましたが、昨日、ようやく病理結果の手紙を受け取りました。

残念ながら、右乳房ADH(非浸潤がん) との診断でした。
良性ではない可能性が高いだろうとは思っていましたが、やはりショックでした..。

他院で(CNBで)乳腺症の結果に納得出来ずに不安がつのり、白黒はっきりする目的でのマンモトームでしたので、この段階で田澤先生に病変を見つけて頂けたことは「不幸中の幸い」なのだ、と心に言い聞かせることで 何とか気持ちを奮い立たせております..。

ピンポイントで右乳房の痛みも続いており、実際に自分の体の中に小さな癌が潜んでいると思うと恐ろしくて仕方ありません。
摘出手術(生検)が必要だとのこと、一刻も早く田澤先生に手術して頂きたい気持ちで一杯です。

結果報告書を拝見して、何点かご確認させて頂きたいのでお願い致します。

●6月に他院でCNBをした際、9mmでした。

CNBでADHの疑いの診断がされなかったのは、単に詳しく染色して調べなかった為でしょうか?
採取した検体に、疑われる病巣が含まれていなかったのでしょうか?
又は、10月迄の4ヶ月の間に(進行して)異型が増殖したので顕著になったのでしょうか?

●今回、大きさの記載はありませんが、全体の大きさには9mm位で変わりはないのでしょうか?

●ADHは (2mm以下で小さいだけで) 、前ガン状態ではなく「非浸潤がん」なのですよね?
乳ガンプラザの過去のQ&Aを拝見し、又、先生がADHについてご説明しておられるように、ADHの疑いで摘出してみたら、「浸潤がん」 の診断となる可能性は(77%と)かなり高いとのこと。

今回の病理結果から、先生は私の場合も「浸潤がん」の可能性が高いとお考えでしょうか?

●摘出手術後、どういった病理結果だとどのような治療が必要になってくるのでしょうか?

●ADH(非浸潤がん)なら、術後の治療は不要ですか?
2mm以上の非浸潤がんの場合は治療は必要ですか?
浸潤がんだった場合は、術後はサブタイプにより放射線、ホルモン療法、抗がん剤がプラスになるということですか?
(私は体質的に白血球が通常よりかなり低く、もし抗がん剤等が必要になった場合は耐えうる体なのかどうかも大変不安です)。

●もし、摘出して病理検査後に「浸潤がん」 と診断された場合は、再手術で追加切除やセンチネルリンパ節切除などの手術が必要になるのですか? それとも、治療を兼ねて大きめに摘出手術が行われるのであれば、浸潤がんであっても、摘出により癌の部分が全て取り切れていると考える=再手術は不要、となりますか?
また、そのような場合は、通常はセンチネルリンパ節生検はしないのですか? センチネルリンパ生検の為だけの手術はありえないのですか?
心配性なので、浸潤がんなら センチネルリンパ生検はした方が安心なのではと考えてしまうのですが。

●通常、摘出手術は変形する程に大きくは切除しないものですか?
癌の温存手術並みに切り取る場合もあるのでしょうか?

●(妙な質問ですいません) 同封の診療明細の項目に
「4種類以上抗体使用加算」
「悪性リンパ腫が疑われる患者」の文言が載っており怖くなりました。

もしかして、ADHとは別に、悪性リンパ腫の可能性もあるのでしょうか?
沢山の種類のマーカーで染色されていたようなので心配になりました。
現段階で他の臓器でガンが見つかる可能性もあるのでしょうか??

●マーカー CK7 αSMA 34βE12 CD10
CK20等の(+)(-)の意味するものは、当たり前とは言え 素人には難しすぎわかりませんが、
腺上皮が(+)(+)(+)とは、物凄く増殖しているのですか?
ki67陽性とあり、やはり増殖の勢いか強く浸潤癌がほぼ確定(?)なのかと…。

炎症小円形細胞浸潤、上皮細胞の腺維性組織内の増生..。

先生がご覧になって、この病理結果は(ADHの場合)よく目にするような内容ですか?
今、私が心配するようなことではないですか?

●あと、今週木曜に循環器内科の主治医の受診があるのですが (毎回、冠れん縮性狭心症の飲み薬の処方のみ)、手術の事をお伝えして何か確認すべきことはありますでしょうか?

●今後の(手術への)一連の手続きはどのようになりますか? 又、 江戸川病院へお伺いするのは最短でいつ頃になりますでしょうか?
術前の検査はどのようなものになりますか?
「今週のコラム」も拝見しましたが、摘出手術の場合は基本MRI等は不要になりますか?

●左乳房のエコーは初診時(市川)はして頂きませんでしたが、心配なので 次回(手術前に)伺った際に詳しく診て頂くことは可能ですか?

大変お忙しいこと、手術枠に限りがあることと思いますが、浸潤する(している)のかと不安が一杯で、私自身/家族も出来るだけ早い手術を希望しております。

知識不足で、一生懸命 Q&Aを拝見したりと勉強させて頂いているのですがなかなか追い付きません。
初歩的な質問ばかりでお恥ずかしいですが、確認したい事が沢山あり、順序立て&まとまりの無い文章になり申し訳ございません。

田澤先生、お忙しい中恐縮ですがどうぞ宜しいお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

(市川での)「エコー所見」及び「病理レポート」を見返しました。
エコー所見は7mmでカテゴリー3(乳癌の可能性は10%程度)であり、
病理レポートを見ても「ほぼ全てが(通常の)乳腺症」であり、極々一部に「異型上皮が存在」というレベルです。

(前医での)バネ式針生検で良性(乳腺用)との診断となるのは仕方がありません。
(MMTEは、その7mmほぼ全てを削っていますが、それでようやく「ごくごく一部に異型」というレベルなのです)
 例えれば「乾草の中の1本の針を探すがごとく」と言えます。

「ピンポイントで右乳房の痛みも続いており、実際に自分の体の中に小さな癌が潜んでいると思うと恐ろしくて」
→100%考えすぎです。

 少なくとも「乳房痛は10000%無関係」 関連付けるのは止めてください。

「CNBでADHの疑いの診断がされなかったのは、単に詳しく染色して調べなかった為でしょうか? 」
「採取した検体に、疑われる病巣が含まれていなかったのでしょうか? 」

→冒頭でコメントした通りです。

 MMTEで病変全体を採取して(はじめて)「ごくごく一部」に異型上皮が見つかる程度なのです。(乾草の山に腕を突っ込んで探って、1本の針が見つけられると思いますか?)

「又は、10月迄の4ヶ月の間に(進行して)異型が増殖したので顕著になったのでしょうか?」
→全くの「妄想」です。
 そんなレベルの話では10000%ありません。
 ご安心を。

「●今回、大きさの記載はありませんが、全体の大きさには9mm位で変わりはないのでしょうか?」
→エコー所見では7mmでしたが、そのほぼ全体が「乳腺症」であり、「異型上皮の大きさ」は(おそらく)「1mm以下」です。

「●ADHは (2mm以下で小さいだけで) 、前ガン状態ではなく「非浸潤がん」なのですよね? 」
→その通りです。

「ADHの疑いで摘出してみたら、「浸潤がん」 の診断となる可能性は(77%と)かなり高い」
→勘違いです。

 「浸潤」癌ではなく、「癌」と記載しています。(実際は全て非浸潤癌でした)

「今回の病理結果から、先生は私の場合も「浸潤がん」の可能性が高いとお考えでしょうか?」
→さすがに、これを「1000%ありえません」とは言えませんが…

 99.99%無いでしょう。(MMTEで7mmの乳腺症を含む病変は殆ど採取しているので)すでに「異型」上皮は全て取りつくしている可能性が高いです。
 →追加切除しても「これ以上の病変が無い(乳腺症しかない)」可能性がかなり高いと思います。

「●摘出手術後、どういった病理結果だとどのような治療が必要になってくるのでしょうか?」
→99.99%無治療となるでしょう。

「●ADH(非浸潤がん)なら、術後の治療は不要ですか? 」
→勿論です。

「2mm以上の非浸潤がんの場合は治療は必要ですか?」
→原則、「術後温存乳房照射」となりますが…
 実際には5mm以下なら「照射も省略」しています。(必要ないから)

「浸潤がんだった場」「もし、摘出して病理検査後に「浸潤がん」 と診断された場合」
→これは、すでに「妄想の範囲」なので、あらかじめ考えるのは極めて「不健康」ですよ。

「癌の温存手術並みに切り取る場合もあるのでしょうか?」
→病変(乳腺症を含む)がかなり小さいので、変形はありません。

「現段階で他の臓器でガンが見つかる可能性もあるのでしょうか??」
→全くの妄想の域です。
 ありえません。

「私が心配するようなことではないですか?」
→その通り。

「今週木曜に循環器内科の主治医の受診がある」
「手術の事をお伝えして何か確認すべきことはありますでしょうか?」

→「全身麻酔の手術に差し支えない」という一筆があると、スムーズですね。

「●今後の(手術への)一連の手続きはどのようになりますか? 又、 江戸川病院へお伺いするのは最短でいつ頃になりますでしょうか? 」
→秘書メールの方で案内します。

「秘書室メール」はこちらをクリックしてください。

「摘出手術の場合は基本MRI等は不要になりますか?」
→その通りです。

「心配なので 次回(手術前に)伺った際に詳しく診て頂くことは可能ですか?」
→いいですよ。(MMTE後の)瘢痕しかないとは思いますが…

「私自身/家族も出来るだけ早い手術を希望」
→30分程度の手術なので「隙間」に上手く入ると思います。

 
 

 

質問者様から 【質問3 術前ですが心配です】

性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:

管理番号6580

田澤先生、こんにちは。

市川でのエコー下マンモトームでADHと診断され 、ご送付頂いた病理結果について先日質問させて頂きました。

前回同様、一つ一つに大変親切丁寧にご回答して頂き、本当にどうも有難うございました。

結果を手にしたときは不安でいっぱいでしたが、先生の回答を頂いてからは漠然として行き場のなかった不安な気持ちが少し楽になりました。

直ぐに秘書の方にメールさせて頂き、来月の摘出手術(仮予約)と術前検査の受診案内メールも先日頂きました。

ご多忙極めていらっしゃる先生ですのに、日程調整をして頂き、大変迅速にご対応して頂けますこと、家族共々感謝しております。

18日に術前検査/診察に伺いますので、どうぞ宜しくお願いします。

信頼している田澤先生に手術して頂けるので安心しており、私の病変はあまり心配をするようなものではないとも仰って頂いているのですが、
症状についてまた心配なことが出てきたので質問させて頂きたく思います。

長くなりますが宜しくお願い致します。

1ヶ月位前から、【右乳房A内側胸骨付近】にかなり痛みがでてきて、日
増しに痛みが強くなってきています。

気にしないようにしていましたが、起きていても寝ていて痛みます。
胸がが張っているとかピリピリとした痛みではなく、脈を打つような感じで断続的に痛いのです。
胸骨自体が痛いような感じもします。
胸骨~右乳
房上部にドクドクしたような痛みを感じる時もあります。
皮膚の赤みや腫れ等はなく、生理とも関係ないです。

痛みはガンと100%無関係、ということは理解しているつもりなのですが、こんなに痛いとやはり不安で、しかも胸骨が痛いのが気になって仕方ありません。

実はこの胸骨~乳輪横周辺は、今年6月にしこり(硬結)と痛みの自覚症状があり乳腺外科を受診したきっかけになった部分で、

田澤先生にマンモトームして頂いた場所から少し離れています。

初診の際、田澤先生にお伝えしてエコーで確認してもらうつもりでしたが、マンモトーム生検の緊張で頭から飛んでしまってました。

田澤先生にマンモトームして頂いた右乳房上部は、6月時点で自覚症状はありませんでしたが
はありませんでしたが、乳腺外科の先生が「何かあるなー」みたいな感じでエコーで初めて指摘されてその場でCNBとなりました。

以前も触っても触らなくても痛みましたが、現在のように四六時中痛むことはありませんでした (CNBして頂いた先生は、しこりは大丈夫だろうと仰っていました)。
夏の間はその部分の痛みは遠退いていたのですが、ここにきて以前より痛みが強く、この付近には 「胸骨傍リンパ節」があるようなので、元々あった病巣が広がり浸潤して胸骨リンパ節に入り混んでいるのでは?と心配になってきました。

   
と言うのも、乳がんの本を読んでいたところ、
【非浸潤がんは乳管の壁を突き破る力がなくて乳管の中を行ったり来たり右往左往します。
しこりを作らない為、気づいた時には乳房全体にアリの巣のように広がっていることが多いのです】というのを目にしたからです。

また、
非浸潤ならありえないことだとは思いますが【腋窩リンパ節転移の前に胸骨傍リンパ節にガンが見つかることがある】、というのも目にし、そういうケースもあるのだととても怖くなりました。

ネット情報を全て鵜呑みにしている訳ではないのですが、こちらのQ&Aを
を拝見していても、1つだと思っていたガンが検査を進めていくと2~3か所も同時にガンが見つかった、反対側(健側乳房)にも見つかった、というようなことも拝見するとどうしても不安になって悪い方向へ考考えてしまいます。

そこで、

●6月時点で自覚があった病巣が広がり、浸潤して胸骨傍リンパ節に入りり混んでいる可能性はありますか?

現在の胸骨の痛みとの関連性はないでしょうか?

●田澤先生には他の部分はエコーで診て頂いていないのですが、今回のADHのような所見が何ヵ所か転々と【多発】していることもありえるでしょうか?そうならば右乳房のなかで非浸潤がんが広がっているというケースも考えられるのでしょうか?

●一部分がADHでも、他の部位にDCISや浸潤ガンが混在していたら、
胸骨傍リンパ節などに転移する可能性はありますか?

●私は乳房の脂肪があまりなく乳房自体がとても小さい為、(必然的に)ガンができるとガンができると胸壁にも近い訳ですが、乳房が大きな人よりはガンが胸骨や筋肉に浸潤しやすいということになりますか?

●手術前にMRIなどで全体の確認は必要だと思われますか?
先生がエコーで見ればある程度は分かりますか?

●胸骨付近の痛みも、やはりホルモンバランスの乱れからきているのでしょうか?(何度もすいません)
肋間神経痛なのかとも思いましたが、調べたら痛み方が少し違うようです。

●自分では脇リンパ節のしこりや腫れ等は感じておらず (これまで他院でも一度も脇リンパ節を診て頂いた経験はありません)、
勿論、非浸潤(ADH)の段階で心配無用だと思いますが、田澤先生に確認して頂けるととても安心です。

(前回のご回答で)今月の受診の際に反対側乳房(健側=左乳房)も診てて頂けるとのことですが、上記(右乳房A内側胸骨付近、左右の脇リンパ)も併せてエコーで診察して頂きたいのですが可能でしょうか?

手術前に、他の部分にも問題がないかを田澤先生に確認して頂き、安心してして手術に臨みたいと思っております。

色々と細かいことばかりで、又、頻繁に質問メールができない為 長文になりになり申し訳ございません。

超心配性による愚問もお許しください。

大変お忙しいところ恐縮ですが、どうぞ宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「元々あった病巣が広がり浸潤して胸骨リンパ節にに入り混んでいるのでは?と心配」
「6月時点で自覚があった病巣が広がり、浸潤して胸骨傍リンパ節に入りり混んでいる可能性はありますか?」

→10000%必要のない心配です。

 根拠は2つ
 1.ADHの状態で、ありえない心配であること。
 2.リンパ節転移に「そもそも症状など無い」こと。

「現在の胸骨の痛みとの関連性はないでしょうか?」
→1000%無関係

「非浸潤がんが広がっているというケースも考えられるのでしょうか?」
→ありません。

「●一部分がADHでも、他の部位にDCISや浸潤ガンが混在していたら、 胸骨傍リンパ節などに転移する可能性はありますか?」
→ありません。

「●私は乳房の脂肪があまりなく乳房自体がとても小さい為、(必然的に)ガンができるとガンができると胸壁にも近い訳ですが、乳房が大きな人よりはガンが胸骨や筋肉に浸潤しやすいということになりますか? 」
→100%無駄な心配です。

「●手術前にMRIなどで全体の確認は必要だと思われますか? 先生がエコーで見ればある程度は分かりますか?」
→不要です。

「●胸骨付近の痛みも、やはりホルモンバランスの乱れからきているのでしょうか?(何度もすいません) 」
→それが正解でしょう。

「左右の脇リンパ)も併せてエコーで診察して頂きたいのですが可能でしょうか?」
→それはいいですよ。(転移などありえませんが)