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不安ばかりです。乳腺炎?がん??

[管理番号:3209]
性別:女性
年齢:27歳
田澤先生こんばんは、はじめまして。
いま乳腺外科に通院しています。
3センチほどだったしこりが
一週間ほどで7センチほどのしこりになり針生検をし、
結果乳腺炎ということが5月(下旬)日に分かりました。
それから一週間抗生剤を服用しそれでもしこりも小さくならず、膿もおさまらず自壊までしていたので、5月(下旬)日に切開手術をし膿をだしました。
そこからまたエコーで診てもらって経過観察していました。
しこりも少しは小さくなったのですが、切開した所の傷口がまだ膿というかぐちゅぐちゅしていたので、この間の6月(下旬)日に注射器みたいな細い管で傷口を洗い流し綺麗にする、という処置をしていただきました。
切開手術もその処置も本当に痛くて、病院終わるたび精神的に辛く疲れてしまう状態になってしまいます。
 
そして前の抗生剤はあまり効かなかったため、また別の抗生剤を一週間服用してみてくださいといただいて、服用しています。
この抗生剤に望みを託しているのですが、全て服用し終わった今でもしこりはなかなかなくならず、不安な気持ちになっています。
担当の先生は「炎症性乳がんという病気もあるけど、年齢的にも99%その可能性はないから大丈夫だと思います。
しこりは3~4ヶ月くらい経たないとなくなりません。
そのくらい経ってもまだしこりがあるようなら、またエコーでも診てみて怪しければ針生検しましょう。」と仰っていました。
6月(下旬)日にエコーでもしこりの部分診ていたのですが、
その時は何もがんの疑いあるなどとは仰っていませんでした。
前にも針生検して、その時は乳腺炎という結果でしたが、膿などで腫れていたので、
このまだ残ってるしこりの組織の部分はとれず乳腺炎という結果になったけれど、
もしかしたらこの残ってるしこりががんなのでは…とすごく不安になっています。
しこりというか硬いかたまりのようなものです。
石みたいな硬さです。
痛みはたまに動かしてるとズキンとします。
大きさは今は4センチくらいです。
こんなにずっとしこりがあって乳腺がうっ滞?のようになっていて大丈夫なのかも心配でなりません。
田澤先生はどう思われますでしょうか?
あと、その診てもらってる先生が
痛いと言っているのに、結構容赦なく
ぐっぐっとしこりの部分や膿で腫れてた部分を押して触診されるのですが、それもまた痛く辛いんです。
触診なのでそれくらいしっかり触って確認しないといけないのかな…仕方ないのかな…と思うのですが、その触診さえも辛く感じています。
先生のご意見お聞かせいただきたいです
よろしくお願いいたします。
長くなってしまい乱文申し訳ありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
とんでもない診療ですね。
質問者には、さっそく「今週のコラム」を読破することを勧めます。
『今週のコラム 21回目 肉芽腫性乳腺炎 「画像上は癌が疑わしい」し、「炎症と言っても、膿もでない」
『今週のコラム 22回目 万が一、癌だったでは済まされないのです
『今週のコラム 28回目 癌の診療さえできない医師よりは、「まだマシ」かもしれませんが、癌の診療しかできない医師ばかりでは困ったものです。
これは、どう考えても「肉芽腫性乳腺炎」でしょう。
○今週のコラムで「何度も指摘しているような」典型的な「おかしな診療」がされています。
担当医は「肉芽腫性乳腺炎の可能性」に全く思い至らないのでしょうか?(おそらく「肉芽腫性乳腺炎の経験が無い」と思われます)
「大きなしこり」⇒(乳癌を疑って)「針生検」⇒(結果)「炎症」
そして無駄な「抗生物質」と「切開排膿」
私が再三「今週のコラムで紹介」してきた「典型的な」酷い診療です。
 ♯切開排膿は(肉芽腫性乳腺炎でも「炎症の極期」には必要となることはありますが)決して、この疾患の治療のメインにはなりえません。
★今でもここ日本のどこかで「同じ様な誤った診断」⇒「誤った治療」がされていることに心が痛みます。
 
「「炎症性乳がんという病気もあるけど、年齢的にも99%その可能性はないから大丈夫だと思います」
⇒勿論「炎症性乳癌ではない」当たり前です。
 と、いうか「そもそも炎症性乳癌とは炎症ではない(あたかも炎症があるようにリンパ管の閉塞で真っ赤になるだけです)」
 本来なら「炎症が実際にある」時点で「炎症性乳癌では無い」と理解していなくては本当の乳腺外科医とは言えません。
 『炎症性乳癌に炎症なし』という極めて基本的なことも理解していないようでは、
(全く素人同然で)この医師の資質が大いに疑われます。
「田澤先生はどう思われますでしょうか?先生のご意見お聞かせいただきたいです」
⇒もうお分かりですか?
 明らかに「肉芽腫性乳腺炎」です。
 私が如何に「これらの医師達の診療に辟易している」かは、「今週のコラム」で十分に読み取ってください。
 ステロイドを使えば良くなります。(本当の急性期には洗浄やドレーンも必要となることも稀にはありますが、あくまでも一時的な処置です)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は質問の回答していただき本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
ぜひ、田澤先生に詳しく診ていただきたく、
江戸川病院に連絡したところ水曜、木曜日は予約なしで診てもらえるとのことで、来週の水曜日診てもらいたく思っているのですが、
田澤先生に診てもらえるのでしょうか??
いま通院している先生に紹介状ももらってきました。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「来週の水曜日診てもらいたく思っているのですが、田澤先生に診てもらえるのでしょうか??」
⇒大丈夫です。
 そもそも手術は「助手と2人」でやっていますが、(執刀は私だけです)外来は「私しか出ていません」
 ○水曜日午前中は「化学療法外来」と「予約外診察」を並行して行っているので「早めに受診すると比較的早く(待たずに)受診可能」です。(化学療法は採血結果が出ないと始まらないからです)
 肉芽腫性乳腺炎に関しては(まさに)質問者と同様に、「前医で誤った診療をされて、悩み抜いて当院を受診される方」が急増していますので、気軽に受診してください。
 

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

以前先生に診察診療していただいた者です。
性別:女性
年齢:31
病名:
症状:胸のしこり
投稿日:2021年1月4日

先生こんにちは。

前回質問し(管理番号 3209 です)先生に《肉芽腫性乳腺炎》という診断をしていただき、処置していただいた者です。

あの時は本当にありがとうございました。

お陰様で経過良好です。

この時は右胸だったのですが、今回新たに左胸にしこりのような硬いものがあるのを最近発見しました。

また肉芽腫性乳腺炎なのでは、と不安と焦りがあります。

なので田澤先生に早めに診察していただけたらと思うのですが、
可能でしょうか。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

肉芽腫性乳腺炎は稀に両側に起こることがあります。(同時性、異時性に)
ただ重要なのは「本当に肉芽腫性乳腺炎なのか?(癌ではないのか?)」を、最初の段階で100%はっきりさせることです。

その意味で、まずは「確定診断希望メール」してもらうといいでしょう。(緊急度を考慮した案内をいたします)

確定診断希望メール