Site Overlay

乳腺の乱れについて

[管理番号:4814]
性別:女性
年齢:37歳
田澤先生こんにちは。
昨日5月(下旬)日、エコー検査で右乳房下部・嚢胞周辺の乳腺構築に乱れがあるとの所見が出ました。
嚢胞は以前からあるもので6ミリ程度の大きさです。
乳腺の乱れについては、前回(今年1月(上旬)日)に受けたエコー検査では無かった所見です。
医師よりすぐにMRIを受けて欲しいと言われたのですが、喘息持ちのためNGとなりました。
では経過観察しかないということで、2ヶ月後の音波検査とマンモグラフィーを予約して帰ってきました。
もともと乳腺症で、生理前は胸の痛みが強く、中にいくつかブヨブヨしこりのようなものを感じる状態です。
生理が始まると痛みもブヨブヨもほぼ消えます。
診て下さった医師は「その症状の影響である可能性もあれば、悪いものを表しているかもしれない。
どちらかハッキリさせるためのMRIだけど、できないなら仕方無し。
今すぐ生検するほどのものでもないから経過観察しかないよ。」との事でした。
しかし乳ガンを疑う所見でもあるので後から後からどんどん心配になりました。
田澤先生はこの所見で2ヶ月後の経過観察を良しとするでしょうか。
MRIができないなら、生検をした方が良いのでしょうか。
先生の見解をお聞かせ頂きたく、よろしくお願い致します、
とにかく不安を解消したくて、明日朝一で江戸川病院へ予約のお電話をするつもりです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「エコー検査で右乳房下部・嚢胞周辺の乳腺構築に乱れがあるとの所見」
⇒これは「腫瘍非形成性病変」といいます。
「どちらかハッキリさせるためのMRIだけど、できないなら仕方無し」
⇒私は「診断目的のMRI」はそもそも認めていません。
 『今週のコラム 56回目 超音波で異常所見があるのに、MRIで異常がないから大丈夫。など、とんでもない診療です。』をご一読ください。
「田澤先生はこの所見で2ヶ月後の経過観察を良しとするでしょうか。」
⇒そもそも「2カ月後の経過観察」など無意味です。
 「2カ月」で変化するような病変なら、「そもそも迷うことなく悪性だと解る筈」です。
 ○もしも「経過観察するなら」半年でしょう。
「MRIができないなら、生検をした方が良いのでしょうか。」
⇒私はそもそも(診断目的で)「MRIなど絶対に撮りません」
 私自身が超音波をして「大丈夫なら大丈夫」 癌の可能性があるなら「生検」当然そうなります。
 意味の無い「経過観察」など決して行いません。
「とにかく不安を解消したくて、明日朝一で江戸川病院へ予約のお電話をするつもり」
⇒江戸川病院は止めましょう。
 エコー下マンモトームなら(今なら)「6月9日枠」があります。
 6月9日は麻酔科学会のため、全身麻酔の手術ができないので、(手術ができない分)「マンモトームをまとめて行う」ことにしました。
 秘書メールしてもらえば予約できます。
 ♯もちろん、私自身が超音波して「明らかに良性」であれば、マンモトームは勧めません。(但し、患者さん側で「不安だからマンモトームしてくれ」と言われれば、ほぼ例外なく私は行います」)

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。