乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2881]
性別:女性
年齢:37歳

はじめまして。

このような場を設けていただき、ありがとうございます。

先日市の乳がん検診で音波検査を受け、乳腺線維腫疑いと診断され、その日に細胞診を受けてきました。

腫瘍は全部で3つあり、
16×10×4mm、分葉形内部に腺状エコーあり。
血流(-)
というものと、5×5×2mm
が2つありました。

今回は一番多きな腫瘍の細胞診を行い、その果が出ました。

・クラス2
・検体適正、正常あるいは良性
・Fibroadenoma,compatible
・筋上皮細胞との二相性を保つ乳管上皮を認めます。
本標本にはmalignantcellは認められません。

Fibroadenomaとして矛しない細胞像です

実は1年前に会社の人間ドックで超音波検査を受けた際に、所見に記載がありませんでした。

自分ではしこりを触れていたのですが、
何も所見がなかったので、しこりはあるものの特筆すべきことではなかったのだろうと理解して安心しておりました。

(2年前の超音波検査でも特に所見はありませんでした。)

ところが、今回乳腺線維腫と診断され(大きさも小さいとは思えなかったので驚きました)、
田澤先生のQ&Aを拝見していたところ、葉状腫瘍の事を知りました。

細胞診の結果を聞きに行った際に、
葉状腫瘍が心配なことを医師に伝えたところ、
今の大きさで心配することはないから、2センチを超えたら針生検をしましょうと言われました。

そして、次回の診察は最短で半年後でいいでしょうとの言われました。

2センチをこえたら、、で大丈夫なのでしょうか?

また、半年もあけて検診をすることは大丈夫なのでしょうか?

数ミリの変化を自己触診で気付けるとは思えませんし、あと4ミリで2センチになるのであれば今のタイミングで針生検でもいいと思うのですが、田澤先生はどう思われますか?

お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答頂けたら嬉しいです。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「16×10×4mm、分葉形内部に線状エコーあり」
⇒線維腺腫よりも、「むしろ葉状腫瘍を疑う表現」です。

 しかも「1年前に会社の人間ドックで超音波検査を受けた際に、所見に記載がありませんでした。」となれば、増殖傾向が強い可能性があります。
 ただ、ひとつ気になるのは「自分ではしこりを触れていた」という表現です。

 ○その「自覚していたしこり=今回指摘されたしこり」だとすれば、単に(超音波で解り難いため)「検診で見逃されただけで、実は以前から存在していた」という可能性があります。
 

「今の大きさで心配することはないから、2センチを超えたら針生検をしましょう」
⇒これは、(取りあえず癌では無いことは確かなので)もし万が一「葉状腫瘍であったとしてもそれ程、不利益とはならない。」と踏んでいるようです。
 ♯確かに、「癌を放置する事に比べれば、害は少ない」とはいえ、「葉状腫瘍を放置して大きくなってしまう」と、それはそれで厄介なのです。
 

「次回の診察は最短で半年後でいいでしょうとの言われました」
⇒癌の可能性が無くなった時点で、「其の程度の経過観察期間」となってしまいます。
 

「今のタイミングで針生検でもいいと思うのですが、田澤先生はどう思われますか?」
⇒勿論、その方がいいです。

 「1年前になかった(かもしれない)16mmの分葉状の腫瘍」は十分に「葉状腫瘍を疑うべき」所見と言えます。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。

またいくつか質問させてください。

前回質問させて頂いた際、「葉状腫瘍を疑うべき所見」と田澤先生は仰
言いましたが、
(素人の私でさえもエコーの所見をみて心配してしまいました。)

・針生検とマンモトーム生検はどちらがよいでしょうか。

 先生であれば、どちらを選択されますか。

・線維腺腫と良性葉状腫瘍は、組織検査だけでは確定ができないようですが、
 例えば組織検査で線維腺腫だった場合、その後も経過観察は必要だと思いますが、
 腫瘍の切除は増大スピードや大きさで判断されるのでしょうか?

・例えば手術を決めた場合、日帰りで出来る場合もあるようですが、
 どのよな条件があるのでしょうか?
 家庭の事情(金銭面ではなく生活面における事情です)で、2泊3日の入院生活は
 かなり厳しい状況です。

心配症の私は、葉状腫瘍の可能性が少しでもあるのであれば、
小さいうちに切除したほうがいいのではないかと思うのですが、
先生はどう考えますか?
私は結婚して子供もおりますし、胸も小さいので、手術をして傷が残ることや
胸の形が変わるかもしれない事については何も気にしません。

全摘となると、それは複雑な気持ちになってしまいますが。。

私にとって大事なのは、健康で元気でいることだけです。。

自分の胸に出来ている腫瘍が一体何なのか定かではない中、
つい色々考えて不安になってしまいます。

お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

 
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「・針生検とマンモトーム生検はどちらがよいでしょうか。」
「先生であれば、どちらを選択されますか。」
⇒どうせ「組織診」するならば「マンモトームすべき」でしょう。

 線維腺腫と葉状腫瘍の鑑別及び、(もしも葉状腫瘍であった場合に重要な)「悪性度:良性/境界悪性/悪性」の参考になる「異型度や核分裂」などの情報をみるには
(採取される)「組織量が重要」なのです。

 ○私であれば迷わず「マンモトーム生検」します。
 

「例えば組織検査で線維腺腫だった場合、その後も経過観察は必要だと思いますが、」
⇒私は「線維腺腫」であれば「経過観察は不要」としています。
 

「腫瘍の切除は増大スピードや大きさで判断されるのでしょうか?」
⇒「葉状腫瘍と確定」すれば「切除すべき」と思います。

 ○「増大スピードや大きさで判断」するのは「より葉状腫瘍らしいか?」という参考にします。
 

「・例えば手術を決めた場合、日帰りで出来る場合もあるようですが、
 どのよな条件があるのでしょうか?」
⇒単純に局麻で(安全なマージンをつけて)摘出できるのか?となります。

 その判断としては
 ①深さ(皮膚から近いか、奥深いか?)
 ②大きさ(大きいと局所麻酔の量がとんでもない量となります)
 ③悪性度(境界悪性以上であれば、どんなに①や②が好条件でも十分なマージンを取るために絶対、全麻で摘出すべきです)
 

「葉状腫瘍の可能性が少しでもあるのであれば、小さいうちに切除したほうがいいのではないかと思うのですが、先生はどう考えますか?」
⇒(線維腺腫でも適わないならば)摘出してしまうのには賛成です。

 ただし、局麻を希望するのであれば「マージンが必要な手術(境界悪性以上の)葉状腫瘍なのか、どうか」は(術前に)「マンモトーム生検できっちりと鑑別すべき」です。





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