乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科

[管理番号:1797]
性別:女性
年齢:61歳

いつも、興味深く拝見しております。
心配で、初めて質問させて頂きます。
乳がんの部分切除後、ホルモン治療を続けて3年8ヶ月が経過しました。癌は、乳頭腺管癌T1b、LumB、脂肪に浸潤、センチネルリンパ2個転移なし、断端陰性、ER,PgR陽性、HER2陰性、Ki67 20~30%でした。

最近、手術した傷と傷の間の固いところ(手術後から移植した脂肪が硬くしこり(約2×1.5cm)のようでした。)が、より硬くなったような気がしたのと、そこの皮膚が少しピンク色をしており心配していました。
主治医に診せたところ、少し驚きの表情で、検査を実施しました。
マンモでは腫瘤(1)、エコーでは腫瘍の疑いということで、針生検査を受けました。翌日に、CTも受けました。来週に結果を聞きに参ります。

手術後の経過観察6ヶ月毎のエコーでは、移植脂肪(自家組織で、部分切除時に近傍から移植)1年毎のマンモでは腫瘤(1)、との診断でした。

主治医は、最終検査結果で判断されると思いますが、もし癌であれば、その時に、何を主治医に確認しておけばよろしいでしょうか?癌の宣告を受けると、頭が真っ白になりそうですので、準備しておきたいと思います。今後どのような治療の流となりますでしょうか?

また、淡い期待として、癌以外のことは考えられますでしょうか?お忙しいところ恐れいりますが、ご回答頂ければ幸甚です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「温存術後3年8カ月」ということですが、「術後照射」きちんとしていますか?
 

「より硬くなったような気がしたのと、そこの皮膚が少しピンク色をしており心配」
⇒注意が必要です。

 「術後の脂肪壊死」が感染して「赤くなっている」可能性もあります。
 

「もし癌であれば、その時に、何を主治医に確認しておけばよろしいでしょうか?」
⇒最も重要なのは「手術できるかどうか」です。
 

「今後どのような治療の流となりますでしょうか?」
⇒「手術(可能なら)」 ⇒「放射線(初回手術時に省略されていたら」⇒「抗がん剤?(状況に応じて)となります。
 

「淡い期待として、癌以外のことは考えられますでしょうか?」
⇒やはり、もともと「脂肪壊死」が存在していた部位であることが気になります。

 感染の可能性もあります。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

管理番号1797で質問させて頂いた者です。

先生の『やはり、もともと「脂肪壊死」が存在していた部位であることが気になります。感染の可能性もあります。』とのことで、癌の再発ではないことを願いながら、主治医の診察を受けました。結果は、炎症でした。

フロモックス錠100mgとセルベックスカプセル50mgを1週間処方されました。その後、経過をみて、注射で抜くことも考えましょうとのことでした。

初発の手術後は、放射線治療25回を受けております。
その後、フルツロンを1年間、アリミデックスを現在も継続しております。

今回の検査結果ですが、CTは転移を認めない、CEA、CA15-3は規定値内、針生検査(5本)ではfibrocollageneous tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸潤、所々には泡沫状の胞体を有する組織球が集簇性に浸潤、悪性像なし、血液検査結果リンパ球が17.9%でした。

まずは、一安心いたしました。今後の対応ですが、炎症部を注射で抜く方が良いか否か等、注意することがあれば、ご教示頂ければ幸いです。

先生のアドバイスで落ち着いて主治医の診察をうけることができました。ありがとうございました。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「炎症で良かった」ですね。
術後照射しているのであれば、皮膚に再発など殆どありません。

回答

「今後の対応ですが、炎症部を注射で抜く方が良いか否か等、注意すること」
⇒脂肪壊死部であれば、「抗生物質」だけでは炎症が制御できない可能性があります。

 その場合には「穿刺吸引」、それでもだめなら「切開排膿」となります。
 ご本人にできることは「局所冷却」です。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

1797で質問2をさせて頂いた者です。ご回答ありがとうございました。
『脂肪壊死部であれば、「抗生物質」だけでは炎症が制御できない可能性があります。その場合には「穿刺吸引」、それでもだめなら「切開排膿」となります。

ご本人にできることは「局所冷却」です。』との回答をいただきました。

現在服用しているフロモックス錠100mg等は終了しましたが、あまり改善は見られません。手術部(約φ30mm)は、少し盛り上がって、皮膚の色は周辺より濃くなっています。
盛り上がった部位の周辺、手術部の上部、乳頭側にしわが出ています。
しこりは、かたいままです。
従いまして、乳房の形状は、よくありません。
痛みとかの症状はありません。
となりますと、①「穿刺吸引」②「切開排膿」の順での治療となると思います。排膿治療ということですから、しこりはなくならないですね。①しこりを、そのまま放置しても問題ないでしょうか?②しこりを除去するのは、入院手術となりますでしょうか?③その場合、再度脂肪移植して再建となるのでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、ご回答を頂ければ幸甚です。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

私は実際に診察していないので詳細についてのコメントは困難です。

「抗生剤と局所冷却」で全く改善しない場合は2つの可能性が存在します。
①抗生剤では効かないくらいの強い炎症(膿瘍形成など) これであれば、切開排膿しかないでしょう。
②実は「炎症ではなく再発病巣が関与」
 

「しこりを、そのまま放置しても問題ないでしょうか」
⇒炎症であれば「放置」ではなく「炎症を抑える治療」が必要(切開排膿など)
 再発であれば「摘出」が必要です。
 

「しこりを除去するのは、入院手術となりますでしょうか?」
⇒しこりの大きさによります。
 

「その場合、再度脂肪移植して再建となるのでしょうか?」
⇒脂肪移植は一般的な方法ではありません(多くは、質問者のように壊死します)

 特に今回は「感染」したとすれば、「尚更、再度脂肪を入れることはない」と思います。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

1797で質問させて頂いた者です。
いつも、真摯に回答頂きありがとうございます。

質問3で『「抗生剤と局所冷却」で全く改善しない場合は2つの可能性が存在します。

①抗生剤では効かないくらいの強い炎症(膿瘍形成など) これであれば、切開排膿しかないでしょう。

②実は「炎症ではなく再発病巣が関与」』との回答を頂きました。
幸いにも、先生に質問した翌日ごろから色が薄くなりつつあります。
主治医は、薄くなってきたので、このままでよいということになりました。

質問2でのエコー下針生検(ばね式)での診断結果には、『Left mammary core needle
biopsy:Inflammatory lesion』が記述されていました。
詳細報告で『fibrocollageneous
tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸潤・・・・・』とありますが、
『fibrocollageneous tissue』とは、どういったことでしょうか?脂肪壊死との関連はあるのでしょうか?ご回答頂ければ幸いです。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「詳細報告で『fibrocollageneous tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸
潤・・・・・』とありますが、『fibrocollageneous tissue』とは、どういったこと
でしょうか?」
⇒組織の治癒過程などにおいておこる組織反応です。

「脂肪壊死との関連はあるのでしょうか?」
⇒可能性はあります。

 組織反応を起こして「硬く」なるのです。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

1797で質問させて頂いた者です。
昨年11月に検査した結果は下記の通りです。

『CTは転移を認めない、CEA、CA15-3は規定値内、針生検査(5本)ではfibrocollageneous
tissueを背景にリンパ球・形質細胞が集簇性に浸潤、所々には泡沫状の胞体を有する組織球が集簇性に
浸潤、悪性像なし、血液検査結果リンパ球が17.9%』
2月、4月のエコー検査でも癌の再発はありません。

手術痕の表面はピンク色は少し薄くなっていますが、周辺より濃いです。
内部はしこりが固くなっています。
慣れてきたのか、違和感はありません。
主治医は、もう少し柔らかくなると思われていたようです。

アリミデックス1mgの他にリザベンカプセル100mg(毎食後)を処方されました。
内部のしこりは、何か、又、気にならなければ放置で問題ありませんでしょうか?ご教示頂ければ幸いです。

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

「内部のしこりは、何か、又、気にならなければ放置で問題ありませんでしょうか?ご教示頂ければ幸いです」
⇒針生検で「術後瘢痕組織(+炎症を含む組織反応)」であり、「局所が落ち付いている(少し改善傾向)」であれば、そのまま経過観察でしょう。

 しかし「局所再発が関与している可能性」は(摘出しない限り)最後まで否定しきれないので、注意は必要です。

 
 

 

質問者様から 【質問6】

管理番号1797で質問5までさせていただいた者です。

あれから、1年2ヶ月が過ぎ、アリミデックス1mgを飲みながら再発もなく経過観察をしており、術後5年を迎えます。

今回の検査では、以前に質問させていただいた硬いところは、主治医から石灰化していると言われました。
マンモ、エコー共に、その他の所見はありませんでしたはありませんでした。

マーカーは上がっていないのですが、区切りということでCTを受けることになりました。
主治医は、そのように決められているようです。

先生のコラム(40回目)では、「AI投与は5年より10年の方が優れている」と述べられています。
5年を過ぎると、経口薬は保険適用外になるようです。
薬を飲まずに経過観察でよろしいのでしょうか、それとも飲むのがよろしいのでしょうか
むのがよろしいのでしょうか悩んでおります。

先生のお考えをお示しいただければ幸いです。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

「5年を過ぎると、経口薬は保険適用外になるようです。」
⇒誤りです。

 乳癌(術後)である以上、保険適応です。
 ○何故、そのように質問者が理解されたのか不明ですが…(もしかすると、担当医が「あなたのような早期では5年で十分だ。そんな人にも10年なんて適応外だ!」みたいな言い方をしなのかもしれませんね。 想像です)

「薬を飲まずに経過観察でよろしいのでしょうか、それとも飲むのがよろしいのでしょうかむのがよろしいのでしょうか悩んでおります。」
⇒「石灰化しているという」硬い部分が本当に気になれば(アリミデックスを続けるかどうかという問題ではなく)「組織診をしてスッキリする」というのが正しい解釈でしょう(ご検討を)

 ○それとは無関係に「アリミデックスを10年飲むべきか?」という命題には、まだ答えは無い(ガイドラインでは5年のまま)ですが、実際に継続している人もいますので、ご本人次第となります。





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