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乳ガン検診について

[管理番号:3430]
性別:女性
年齢:44歳
6月の頭、胸のしこりに気が付きました。
かなり大きく主人に話しはしたものの乳ガンならこんなに大きいはずがないという感じがし、
また太ももの脂肪を胸に移植する手術を行っていた為石灰化だろうと深く考えませんでした。
7月の中旬、入浴後身体を拭きながら左腕をあげたときにあれ?
明らかにここだけ形が違うぞと思える乳輪の上に
5センチほどのしこりを触ることが出来ました。
腕を上げるとしこりの部分が盛り上がり乳輪が凹みます。
翌日豊胸も乳ガン検診もやっているという病院に電話はしたものの
仕事のために予約をしたのは8月(中旬)日でした。
当日マンモグラフィーとマンモグラフィーの画像を確認した後エコーを受けエコーを受けてる間に先生が
看護師にどっちもするかもと指示を出しましたが
その時はまだ石灰化だと思っていた為に予習も石灰化の知識しかなくなんの事か理解してませんでした。
帰って調べたら針生検だったことが分かったのですが
細胞診を行った事は明細を改めて確認するまで気付きませんでした。
針生検の際シコリが硬いとの事で
先生は胸をごりごりしていたし麻酔をしたのに痛みもあり、マンモグラフィーとエコーを見ても先生は
今のところなんとも言えません。
さっき血がひけたので
胸をぶつけて内出血してるのだと良いと淡い期待を抱いてます。
としか答えてくれなくて
あの先生きっと未熟だからマンモグラフィーやエコーを見ても分からないんだ。
だからごりごりやってたんだと
ポジティブに考えるようにしていたのですが
よくよく調べるとその先生は
マンモグラフィー読影医師と言う資格をもってあるみたいです。
8年前に自身の細胞注入の豊胸手術を行っており
現在の症状は左乳輪上の大きく硬いしこり、乳頭乳輪付近のかゆみ、左脇にさわって分かるほどのビー玉大のしこりとそのしこりに痛みがあります。
5センチもあるしこりが癌か癌じゃないのかは
マンモグラフィーやエコーの画像を見ても細胞や組織の検査をしなければ医者でも分からないものなのでしょうか?
結果が出る(下旬)日まで色々考えてずっとネットで検索するのを辞めようと先生にご相談させていただきます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
豊胸術後の「しこり」ですね。
シリコン注入後には肉芽形成を起こし「本物の腫瘍との鑑別が必要」となります。
質問者は「シリコンではなく、脂肪注入」となっていますが、やはり同様に肉芽形成を起こします。
勿論、「豊胸」したからといっても「癌ができない」わけではないので当然鑑別が必要となります。
私は様々な「シリコノーマ(シリコン注入後の肉芽腫)」を診てきましたので、「本物の腫瘍との違い」が解りますが、慣れない医師には難しいかもしれません。
「現在の症状は左乳輪上の大きく硬いしこり、乳頭乳輪付近のかゆみ、左脇にさわって分かるほどのビー玉大のしこりとそのしこりに痛みがあります。」
⇒「左脇にさわって分かるほどのビー玉大のしこり」とは「リンパ節腫大」で間違いありません。
 ○リンパ節腫大は「異物に対する反応性腫大」の可能性も無いとは言いませんが…
  やはり、「しこりは乳癌」であり、「脇のしこりは転移性リンパ節」の可能性が高いと思います。
「5センチもあるしこりが癌か癌じゃないのかはマンモグラフィーやエコーの画像を見ても細胞や組織の検査をしなければ医者でも分からないものなのでしょうか?」
⇒おそらく、その医師は「シリコン肉芽腫」をあまり診た経験がないため、「癌との鑑別」が付きにくいのだと思います。
 もしくは「慎重すぎる性格」なのかもしれません。
 ○ただし、「左脇にさわって分かるほどのビー玉大のしこり」をエコーで見れば
「異物に対する反応性腫大なのか、転移性リンパ節なのか」区別がつくとは思うのですが…