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乳がん検査 要精密検査になりました

[管理番号:5215]
性別:女性
年齢:42歳
先生はじめまして。
先月会社の健康診断を受診しました。
「結果をお送りしますが、1つだけ要精密検査の項目がありまして、触診とマンモグラフィーはよかったんですけどね、超音波が要精密検査になりました。こちらで精密検査を受けられるようでしたら予約を取りますし、他院で受診されるようでしたら紹介状を結果と一緒に同封しますがどうされますか?」とのことでした。
「要精密検査」という言葉に頭が真っ白になってしまいました…。
乳がん検査の内容は触診→マンモグラフィー→超音波です。
そのまま予約をお願いし2週間後に精密検査を受ける予定です。
「触診とマンモグラフィーはよかったんだから大丈夫だよ」と友人に言われましたが、不安で不安でしかたありませんでした。
健康診断の結果には
●マンモグラフィー→「石灰化(微細)」
●超音波→「のう胞 低エコー域」 と記載されていました。
2日前に精密検査の予約があったので行ったのですが、診察のみで健康診断の時のエコーの画像を見せていただきました。
「これは、のう胞で、これものう胞で、ここがちょっと違うものかなという感じですね」と。
見せていただいた画像のことはよく覚えていません。
次回、MRIの検査を予約することになり、そこではっきりしなければ針生検になるとのことでした。
不安で不安でたまらないです。
MRIの検査をしなければならないほど私は酷いのでしょうか。
無闇に気に病むのは精神的にもよくないのはわかっているのですが心配なのでメールをさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
申し訳ありませんが…
○超音波検査でチェックされた状況で「MRIを診断目的で行う」その医師の診療も誤りだし、
 「MRIの検査をしなければならないほど私は酷い」という(質問者の)認識も、また誤りです。
 ♯まるで「MRIを神聖な検査」かのように神格化(過大評価)することは止めましょう。 私からみれば(乳腺診療にかんしては)超音波の方がまだまだ(10倍位)上です。
「MRIの検査を予約することになり、そこではっきりしなければ針生検になる」
⇒まさに、これを『MRI的免罪符』といいます。
 MRI的免罪符については、是非『今週のコラム 56回目 超音波で異常所見が
あるのに、MRIで異常がないから大丈夫。など、とんでもない診療です。』を読んでください。
 その担当医は間違いなく、この「MRI的免罪符」を繰り出そうとしています。
(要注意です)
☆重要なことは…
 (MRIの所見など、どうでもよく) 超音波検査で「異常所見」なのであれば
(MRIの所見がどうであろうと)「きちんと組織検査(針生検など)をすべき」そういうことです。